SSブログ

岸和田市包近の桃の花 市場食堂でランチ [昼定食]

大阪は桃の産地だったのかも知れません。

福沢諭吉が書き残した「福翁自伝」に
緒方洪庵の適塾(適々斎塾)の塾生たちが
連れだって桃の花見に行ったとあります。

落語の
「貧乏花見」(長屋の花見)のように
寂しい弁当を携帯して。
落語と違い!
酒だけは段取りしていたようです。
塾生たちはよく勉強し!よく飲んでいます。

「桃山」に行ったそうです。

明治 18 年(1885年)の地図片に
梅田鉄道「桃山停車場」がのっています。

大正 14 年(1925年)の地図片では
城東線「桃谷」になっています。

今のJR大阪環状線の
「桃谷」駅の位置でしょうか。

公式にはいわれていませんが
うわさでは伏見桃山陵ができたので
おなじ名前とはおそれおおいと
忖度(そんたく)するものが騒いで
「桃山」を山より低く(?)谷に
「桃谷」に改名したとか。
いやはや!時代がそうさせたのかも。

ちなみにJR大阪環状線とは!と
疑問を持たない方がよろしい。

梅田鉄道!大阪鉄道!関西鉄道!西成鉄道やら
城東線やら西成線やら臨港貨物線やら
たくさんの公称・通称・略称の単語が
70 年あまりの間に錯綜しています。

かつ現れて!かつ消えて!
ばらばらのそれらがつながって!
丸く輪になったのは昭和 36 年(1961)!
とんでもなく!新しい。

閑話休題。
つまり!現在の大阪市の中心部に
桃の山があったのです。



昨年!大阪府の隣接の兵庫県川西市に
桃の畑があったのに驚きましたが。
拙ブログ 2021/04/03

その以前に
大阪府の南部を徘徊して
岸和田市包近(かねちか)の
桃のうわさを聞いていました。

糖度が世界一の桃が生産されたとも。

それは高価なものでしょうから
ほしくはありませんが
桃の花の季節には
行ってみたいと思いながら!
かなえられていませんでした。

「まだ!花が咲いていますよ。

今年は忘れていたのですが
突然!情報が入りました。

忙しい身ですが(ウソついてすみません)
重い腰をあげて!かけつけました。

歩いて行くものには!結構!遠い。
JR阪和線の久米田駅から
1 時間もさまよっていたら
遠くの丘陵地に淡い紅色が見えました。
blog51.jpg

なんだか元気のない色ですが。

ああ!道脇の
建てものに囲まれた桃畑もありますね。
blog52.jpg

みんな花期は過ぎています。
blog53.jpg

ここはこれでも!
まだ残っているほうです。
blog54.jpg

花びらは皆無になった桃畑もありました。

情報は遅かったですね。



とぼとぼ帰れば
久米田池の東の端に出ました。
blog55.jpg

大きな池ですが
大とんど祭にきたときには
まったく水がありませんでした。
拙ブログ 2012/01/16

冬に!
水を全部抜く事由があるのでしょうけど
水に頼らなければならない生物は哀れ。

柳のやわらかい色がつづく
池の周囲を時計回りに歩きます。
blog56.jpg

西の端にはまだ桜の花の色があります。
blog57.jpg

文字通り「柳は緑 花紅(くれない)」ですか。



久米田駅までと
そこよりひとつ南の下松駅までは
おなじくらいの距離のようなので
下松駅に帰ってみました。

駅を越えて
春木川横の緑道を北に進んでいたら
大きな建てものがありました。
blog58.jpg

表の車道側に回れば
「岸和田綜合卸売市場」と書かれています。
blog59.jpg

「岸和田青果」との表示もあります。
blog60.jpg

それに「市場食堂」の看板が出ています。

市場内の食堂なら
安くて!ボリュームがあって!
おいしものがあるかも知れない!

期待に胸はずませて!
(ま!そんな大げさなものでもないですが)
入ってみます。
場内にあんまり人がいません。
blog61.jpg

市場の業務は午前中で終わったのでしょう。

分かりにくい場所に食堂はありました。
blog62.jpg

12 時半過ぎでしたが
市場で働いているような風体の人で
ほぼ満員でした。

様子が分からないので
「岸和田青果」にあるのなら
野菜が「特別」だろうと勝手に思い
野菜炒め定食をいただきます。
blog63.jpg

小鉢はショーケースの中の
110 円の札のついたものを
選ぶようのいわれたのですが
この時刻だからか
あんまり種類が残っていません。

ま!欲が深いので大きいものをとります。
コロッケでしたが。

フツーにおいしいキャベツ炒めでした。
青果市場とは特別には関係ないような。
税込み 770 円。

おじさんたちの中には
ワンコインに満たない金額を
払って出て行っているものも。

ショーケースのおかずは
100 円から 300 円までくらい。
高くないですね。
それとごはんをもらえば
大ごはんを食べても
ワンコインにおさまるようです。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理