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芥川龍之介の龍の池 [南都有情]

奈良の猿沢池(さるさわのいけ)は
人工の池だそうな。
興福寺の放生会(ほうじょうえ)のための池。
blog猿沢池1.jpg

興福寺は
平城遷都(710 年)に合わせて
飛鳥から移ってきたようですから
そのころ掘られた池でしょうか。

そんな池も時代を経てくれば
「龍」が棲むようになるらしい。

恵印(えいん)という僧がふざけて
ある日を定めて
「その日にこの池から龍が昇天するだろう」という
立て札を立てておくと
人々が騒ぎ始めました。

各地から多くの人が集まり出しました。

その日になって
恵印の心も揺れて
ひょっとしたら
なにかあるのかも知れないと思うようになって
興福寺の南大門から見ていたそうですよ。

それは今からうんと大昔のこと。
今!南大門というものがありません。
たぶん!池の北側にあったはず。
(下の画像の真ん中あたりでしょうか)
blog猿沢池2.jpg

自分のインチキがひとり歩きをして
自分自身をも惑わされて
見物にきたなんて
人の心の不思議さ。

先日!比叡山の児(ちご)の
かいもち」を調べるためにめくっていた
宇治拾遺物語(13 世紀ごろ)に
「猿沢池の龍のこと」がありました。

そんな付け焼き刃のはなしを得々としても
だれも驚きませんね。
みなさん!ご存知!?
芥川龍之介の「龍」という小説を読んでいるのですか。

浅学にして!しかも小説嫌いなので
私はまったく知らず!恥ずかしい限り。

なるほど!
芥川の「龍」は
宇治拾遺物語のストーリィと同じですね。
それを長く引き伸ばしています。

しかし!
これは盗作とはいわないんですか。
タグ:芥川龍之介
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