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江口の君堂 東淀ごみ焼却工場 [工場見学]

淀川の堤の上に立てば
春霞の中に高い煙突が見えます。
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煙突は淀川べりではなく
神崎川のそばにあるんですね。
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5,000 年前には
淀川や大和川の流れ込むあたりには
大きな河内湾があり
そこへ土砂が堆積し
難波(なにわ)八十島というほど
たくさんの三角州や島ができて
そこに毛細血管のように複雑に
川や水路が現れて消えて移動していたはず。

今も神崎川のこの部分はどこからきて
どこに流れて行っているのやら
他国のものにはさっぱり。

煙突は大阪市環境局東淀工場のもの。
ごみの焼却工場の煙突なんですね。



工場見学します。
エレベーターで 5 階に昇って
順々に降りて行きます。

従って「ごみ」の流れは
学習力のないものには
全然つかめていませんが。

クレーンが離せば
ごみが花吹雪のように舞っています。
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なにか分かりません。
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排ガスを利用するのですね。
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蒸気タービンを回して発電しています。
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中央制御室。
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プラットホーム。
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よいこはしっかりお勉強しましょう。
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三面マルチシアターだそうな。

お~!すごいものが残っていましたね。
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昭和 11 年(1936)ごろまで使われていた
ごみ収集車。
肩引車(かたびきしゃ)というのだそうな。

鈴(しんれいと呼ぶとか)を鳴らして
「ごみだっせ!」と叫んでいたとか。



食品工場見学とは違い
あんまり心が高揚しませんな。

北を見れば新幹線の高架線路。
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あんなに過密ダイヤで運転しているのに
見ていたら!ちっとも通りませんね。

すぐ南に「江口の君堂」があります。
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「思えばこの世は仮の宿
「心を留めてはならぬ

謡曲「江口」の舞台。

西行法師を諭(さと)すのは
遊女のなりをした
普賢菩薩だったのですね。

遊女と菩薩の取り合わせが妙ですね。

少しだけ後の法然の
「四十八巻伝」にも通じます。

卑しいといわれる職業でも女性でも
「あえて卑下することなかれ

「弥陀如来はさようなる罪人のためこそ
「弘誓(ぐぜい)を
「もたてたまえることにてはべれ

「江口」は
観阿弥か世阿弥の作か
よく分からないようになるほど
スタンダードになっている猿楽(能)。

私には鑑賞眼も理解力もないですが
名作なんでしょうね。

静かに境内に座り込めば
横のにゃんこが答える訳でも
逃げる訳でもなく。
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普賢菩薩の化身かも。
私にはなんの諭示もくださらないですよね。
バチあたりですから。



(寺内大吉著/法然讃歌/)参照
(敬称略)
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