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焼きサーディン 新生姜のしあわせ [もっそうライス]

獅子文六がフランスで
「焼きサーディン」を食べています。

缶詰のオイルサーディンを
油ごとフライパンに投入するだけ。

料理したのは石井小浪(こなみ)だとか。

舞踊家の石井小浪の年表を見ると
大正 11 年(1922)の暮れ
渡欧していますから
そのころのはなしでしょう。

日本で旬の
イワシ(鰯)の塩焼きを食べるときと
そっくりな味だったそうな。



「焼きサーディン」をしてみましょう。

ぎゃ!

炭でイワシを焼くように煙は出ないものの!
油か水分かがはねて!はねて!
その音!
その悪臭!
台所中に充満し!
換気扇が町内にまき散らします。

強火でも焦げたりはしませんが
すごいことに!

場末の酒場の隅で
アラフォー(around 40)のおね~さんが
ハイボールを 3 杯ばかりきこしめして
「かれがきたとき!いくら私でも」
「全裸のままエプロンだけつけて」
「台所には立たないわよ」
なんていっていましたね。

聞きもしないのに。
聞きたくもないのに。

「もし!かれが興奮して」
「キッチンでもつれたら」
「危ない!あぶない!」

「そんな単純なオトコはあつかいやすい!」
「だけど!結婚はしたくないよね」

裸で料理しているんだ!きっと。
それを自慢(?)したかったのかな。

自慢ならなにも知らずに
「あのこはちっとも色気がない」と
心配している母親や妹にしなさい。

泣いて喜ぶよ!きっと。

でも!おね~さん!
裸で「焼きサーディン」だけはやめなさい。
危険です。
かれが発情する前に!やけどします。
雪のような柔肌(やわはだ)が(知らんけど)
危険です。

ま!そんな料理は
することがないとは思いますが。



イワシといえば麦めし。
強いて麦めしでなくてもいいのですが
ちょうど冷えた麦めしがあったので
牛乳をかけて電子レンジで加熱。

好みの青ネギを振って
焼けたイワシをのせ
新生姜(しんしょうが)をおろして!
たっぷり。
blog新生姜イワシ丼.jpg

だし醤油を振りかけていただきます。



イワシもおいしいけど
新生姜がうまい!

幼稚園のころから
トウガラシの記憶はないのですが
生姜は食べていましたね。

ひねた生姜もいいのですが
新生姜のみずみずしさはたまりませんね。

豚肉の生姜焼き!ではなく
新生姜の豚肉焼き!
blog新生姜豚肉.jpg

生姜ばかり。
豚肉はほんの少し。
皿に盛ってから
さらに生姜をおろしてトッピング。

フライパンに残った汁で
間引いた人参の葉を炒め煮にしました。



残った生姜はスライスして
梅肉(梅干をたたいた市販品)を
まぶして保存。
blog新生姜漬.jpg

これが簡単なのに感動します。
根が単純ですからね。



ところで石井小浪(本名・高原千代)が
渡欧したのは 17 歳のとき。
師匠の 36 歳の石井獏とふたりで
ヨーロッパからアメリカへと回っています。
4 年もの長い間!

ふたりは義兄・義妹だといいますが。
なにか妖しい。
と思うのは
倫理感のない私だけかも。

その件は専門家(?)の
「裸でエプロン」のおね~さんに
尋ねてみるほうがいいですね。



しかし!まあ!
それよりなにより!
家中のイワシ臭さがとれません。



(獅子文六著/飲み・食い・書く/)参照
(敬称略)
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