SSブログ

梅を探して茶臼山から 四天王寺大師会 [わが街・大阪ブギウギ]

大坂の役の冬の陣では家康が
夏の陣では幸村が陣を構えたという茶臼山。
blog81.jpg

よく横切っているのに今ごろ気づいたのですが
ツバキ(椿)だらけですね。

ヤブツバキだらけ。
自然林ではありませんがね。

梅が咲いているのかと思ったら。
blog82.jpg

十月桜かな。

一心寺に裏門(南門)から入山。
境内に梅の木は見つからず
また裏門(北門)から抜けます。

安居天満宮に行けば!
天神さまなら梅の木があるかも知れません。

だれか決めたのか天王寺七坂のうちの
一番南の
一番世俗的な
くるまがびんびん走っている逢坂の
信号のないところを
走って横断して安居天満宮へ。
幸村の終焉の地でもありますが。

か細い梅の木が花をつけています。
blog83.jpg

もう 1 本!白梅もありましたが
日あたりが悪いのか!天満宮らしからぬ寂しさ。

天神坂を見ただけで通り過ぎ
清水坂ものぼらずに進んで
大阪星光学園をフェンス越しにのぞけば
なにか書いた石碑があります。
blog84.jpg

ここは芭蕉が最期の句会をした料亭の
浮瀬(うかむせ)亭のあったところかな。
そのいわれを書いている?!
ではないですね。
「此処に泉ありき」云々。
なんのことやら。

なかなか梅の花はないですね。

愛染坂をのぼります。
blog85.jpg

「夕陽岡」の碑のある大江神社の裏の
通称・阪神タイガース神社の
狛虎(こまとら)の上に咲いています!?
blog86.jpg

これも桜ですね。

隣接の愛染さん(愛染堂勝鬘院)に
小さな梅の木がありました。
blog87.jpg

多宝塔が泣いているような咲き方。

四天王寺に入っても
そう簡単には梅の花には遭遇できません。

おお!可愛い梅の木。
blog88.jpg

北鐘堂をのぞむあたり。

境内には露店が出ています。
blog89.jpg

今日(2021/02/21)は
大師会(弘法大師忌)ですね。

数日前に初弘法に出会ったような。
もう!ひと月経ったのですか!
ときの流れが早いですね。

大師会の翌日は太子会(聖徳太子忌)!
このふつかは
金堂エリアや太子殿は開放されています。

太子殿の陰に
「物部守屋(もののべのもりや)の祠」が
あるのですが。

蘇我氏と物部氏が殺しあったのですね。
もちろん!厩戸皇子(聖徳太子)は
蘇我氏のもとで出陣したことは
火を見るよりも明らかですが。

物部氏は厩戸皇子たちに殺されたのではなく
味方の矢にあたって死んだとか
崇仏派と廃仏派の戦いだったとか
勝ったほうの歴史しか残りませんから
そんなきれいごとになっていますが
単純な政権・利権争いだったのでは。

そして滅ぼした物部守屋をここに祀るとは
聖徳太子は情深いこと!と
思うのは勝手ですが
ただ!いたずらな殺生で
たたりが怖かっただけじゃないんですか。

その祠の開放はしていませんね。
人知れず咲く白梅の向こうなんですが。
blog90.jpg

梅はやっぱりたくさんありませんね。
「極楽浄土の庭」にはあるのかも。
ま!そこは有料ですから
今日は行きませんが。

今月の大師会には香具師(てきや)の露店が
多く帰ってきています。
blog91.jpg

でも!いつもの半分くらいでしょうか。

わ!
blog92.jpg

亀の池に亀だらけ!
ほんのこの前まで冬眠していたのか
1 匹も姿を見せなかったのですが。

イシガメとかクサガメとか
スッポンとかは出てきていないような。
おぞましいアカミミガメばかり。

かれらに罪はないのでしょうけど
なんとかしなければこの国はダメになります。

その前に私がダメになるでしょうけど。

 ――わたしもうぢき駄目になる
 意識を襲ふ宿命の鬼にさらはれて
 のがれる途(みち)無き魂との別離
 その不可抗の予感

ああ!突然!
脈絡もなく!
高村光太郎の詩に襲われて
亀の池に慟哭(どうこく)する 2 月。



(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感