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ふきのとうの食卓 [お命!いただきます]

あるおばさんが
小学生の孫娘たちが採ってきたという
フキノトウをくれました。
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だいぶゆるんでいて
おいしそうには見えませんが。

「キツネやタヌキの
「通り道に生えていたんだって。

見たんですか!キツネ!?

「キツネのおしっこがかかっているかも。

見たんですか!おしっこ?!

もし!それがホントなら
そんなものを
よくまぁ!私のところへ持ってきますね。

「あんたなら!なんでも喜ぶから。

私をなんだって思っているの!

ま!キツネやタヌキの心配をしていたら
山菜は食べられませんけどね。

でも!都会育ちで
祖母に似てあんまり学業成績が
よさそうに見えないこどもたちが
よく!フキノトウが分かりましたね。

「蕗のとう福寿草にも似たりけり

正岡子規の句があります。

似ていますか!?
全然似ていないでしょう!姿かたちは。
俳句は写生だ!写実だ!と
主張したひとにしては観察が甘いのでは。

フキノトウはキク科で
食用に問題はないでしょうけど
福寿草はキンポウゲ科で
食用にはならないでしょう。
いや!薬には利用できても
ヘタに食すれば
死に至る毒性があるのでは。

おとなの子規でそうなのですから
あまり賢明でないこどもが
間違えかねないかと心配しましたが。



ま!せっかくの到来もの。
キツネのおしっこがかかっていても
いただきます。

賞味期限の切れている
冷凍のスパゲティを
食べるところでしたので
さっと湯通しして
きざんだフキノトウを混ぜてみます。
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お~!ほろ苦い。
春の味です。



春キャベツと
セリのサラダはどうでしょう。
葉を生のまま!ちぎって皿に入れます。

ヨーグルトに塩とコショウを強めにして
湯通ししたフキノトウをきざんで混ぜて
ドレッシングにしましょう。
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生のキャベツはともかく!
生のセリは私にはおいしくありません。
少し湯通ししたほうがいいかも。



フキノトウをきざんで
セリの軸(葉柄)もきざんで
生のまま!みそに練り込みました。
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どこかの道の駅で買った
おばあさんが作ったという
ちょっと長く寝かせていたという黒いみそ。

みそは塩味が強いのですが
砂糖なんか!なにも加えないほうが
野趣があっておいしいような。

少しずつなめながら
酒を飲んだり!ごはんを食べたり。



ごま油にマヨネーズを混ぜて
うどんを炒めてみます。

前述のフキノトウみそで味をつけます。
みそがかたいので!
日本酒でゆるめて使いましたが。

ちぎって優通しした春キャベツを
だし醤油で下味をつけてから
うどんと混ぜ合わせました。
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ちょっと寂しいので
焼き鳥(皮の照り焼き)を串から抜いて
湯通ししたフキノトウを混ぜ合わせて
トッピングしました。



フライパンにマヨネーズを入れて
鶏卵の焼きめしを作ります。
だし醤油で調味したので
色がくすみましたが!はは。
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湯通ししてきざんだ
フキノトウを加えています。



おかげさまで
なん度か!なん品か楽しめました。

また!採ってきてね。
つぎには!ぎゅっとかたくしまった
フキノトウを希望します。
今季ではもう無理かも。



(追記)
子規の句の「蕗のとう」
「蕗のたう」か「蕗の薹」と書くのでは!と
指摘がありましたが浅学にして分かりません。
嵐雪も
「蕗のとうほうけて人の詠(うたい?)かな
と書いているともいわれていますが。
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