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天王寺詣り今昔 [わが街・下駄ばきドドンパ]

今日(2023/03/21)は春分の日。
彼岸の中日でしょうか。

上方落語に「天王寺詣り」があります。
彼岸に
頭のビスが足らん「きぃ公」を
ご隠居の「甚兵衛はん」が
天王寺に連れて行く噺(はなし)です。

天王寺とは他国から流れてきた私なんか
理解しにくいのですが四天王寺のことです。

手元に
五代目笑福亭松鶴(1884 ~ 1950)の
速記本があります。

戦前の四天王寺界隈の
観光案内のような落語です。



「下寺町の坊主持ち」の
説明から始まります。
ふたりは
逢坂の合法ヶ辻(がっぽうがつじ)から
一心寺!安居の天神!を過ぎて
四天王寺の石の鳥居に着きます。
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扁額をあおぎます。
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釈迦如来!転法輪所!当極楽道!
東門中心と読んで聞かせます。

つづいて
西の御茶所!納骨堂!太子念仏堂!
引声堂!短声堂!見真大師!乳布袋。
乳布袋は知っていますが
その他の場所は
私はあんまり理解していませんが。

西門(さいもん)をくぐります。
ふたりがいう西門は
極楽門のことでしょうか。
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そこから西に
先ほど通った石の鳥居が見えます。

春分の日!すなわち今日は
その鳥居に沈む夕陽に般若心経を唱える
「日想観」の行事があります。

夕方は雨の予報。
今日は果たして。

甚兵衛はんの説明はつづきます。

義経の鎧掛松!経堂!
そして金堂!五重の塔。
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聖徳太子が竜を封じ込めた竜の井。
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南門と仁王。
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神子!南の御茶所!
虎の門!太子!夫婦竹!
太子引導鐘と巡っています。

猫の門。
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左甚五郎作!大晦日の晩には
この猫が泣くと説明しています。

用明殿!指月庵!聖徳太子十六歳の像!
亀井水!経木流し!
たらりやの橋!巻きもの橋!
丑さん!ひょうたんの池!東門!
釘なし堂!本坊!ときて
足形の石鏡の池に伶人の舞の台。
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それぞれの逸話と
とんちんかんな会話のある噺です。



今日は大師会でもあるので
弘法大師は花に囲まれています。
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阿弥陀堂で大念仏寺がやってきて
時正会を催行しています。
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融通念仏宗という宗派の違う寺院なのに。

今日は有料のところが
無料開放されていますが
聖徳太子が滅ぼした
物部守屋の祠は柳の細枝に隠されたまま。
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なぜか!そばに行かせてくれません。

英霊堂の前の蜂須賀桜が散っていました。
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新型コロナウイルス禍がほぼ過ぎて
食べものをあつかうサンズン(屋台)が
もどってきています。
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この物価高の折
100 円(税込み)のお好み焼き店は
どうしているでしょう。

やっぱり 100 円で頑張っています。
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鶏卵が高騰しているのに。
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ありがたくいただきます。
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(敬称略)
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