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花吹雪・インクライン 花筏・哲学の道 [平安京有情]

琵琶湖疏水を
「岡崎 桜 十石舟めぐり」の舟が行きます。
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桜花の向こうに平安神宮の大鳥居が見えます。

琵琶湖の水と白川の水が混ざる
「南禅寺舟溜まり」から発着しているのですね。
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あ!
右岸の桜はピンク!
左岸のそれは白っぽい!
意識して植栽しているのでしょうか。

「舟溜まり」横の
琵琶湖疏水記念館で「疏水物語」を買います。
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京都市の水道水です。500ml 100 円。
ここを通るときには買う習慣になっています。
よく冷えています。



蹴上(けあげ)インクラインを上ります。
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傾斜鉄道(インクライン)の跡ですね。

琵琶湖と京都市の高低差を解消する仕組み。
舟を台車に載せて移動していたのです。
行楽シーズンなので
展示している台車の上の舟にも
酒樽なんかの荷が積んであります。
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首をかしげていた
田舎もん風の(失礼!)初老のカップルに
助け舟のつもりで話しかけたら「???」
外国の人でした。

おお!右も左も「日本語」じゃありません。
和服を着た人は
男性でも女性でも絶対(?)外国の人ですね。
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おフランス人の私も恥ずかしくないですな。

ふり返れば。
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上から見降ろせば。
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不思議といえば不思議な文化遺産です。



南禅寺の三門をくぐります。
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「哲学の道」を通り抜けましょう。
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疏水沿いです。
「哲学」の西田幾多郎(にしだきたろう)が
思索にふけりながら歩いたところらしい。
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「哲学なんて読んだことも見たこともないよ!」

ばかもん!
「善の研究」くらい読みなさい。

「あなたはエラいのねぇ」

もちろん!見たことも食べたこともない!

「威張るんじゃねぇ!」

すんましぇん。
若王子神社の前から銀閣寺の参道まで
2km ばかりですから
この間だけでも卑猥な会話はやめましょう。

「気をつけなきゃならんのは」
「エロ事師のあなただけでしょうが」



桜花は満開を過ぎています。
はらはらと花びらが散ります。
散りやみません。
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あなたの肩に散る花は美しい。
あなたも美しい!
アラフォー(around 40)は滅びの美。


淡くかなしきもののふるなり
あじさいいろのもののふるなり
はてしなきなみきのかげを
そうそうと風のふくなり


「三好達治ね」

知っていますか。

「どこかの教科書にのってるよ」
「ふるのは桜なの?!」

それはともかく!桜花は水面に落ちて
「花筏(はないかだ)」になっています。
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琵琶湖疏水の花筏
浮かれてこがれ候(そろ)よの
浮かれてこがれ候(そろ)よの


筏の「浮かれて」と
恋して「浮かれて」いるのと
筏は竿で「こがれ」るのと
恋して「こがれ」るのがかかっています。

「説明しなきゃ分からんもの!作らないで!」

あの!おことばですが
閑吟集の小歌の「吉野川」のところを
「琵琶湖疏水」に置き換えただけ。
400 年生きてきた歌ですがね。

竪琴を弾くおね~さんも桜吹雪の中。
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いろんな花も咲いていましたが
ヤマブキ!ミツマタ!レンギョウ!の
黄色が印象に残った疏水でした。
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銀閣寺参道に出ました。
ここでやっとトイレにたどり着けました。
この観光客の数なら
もう少しトイレを造ってくださいな。



「銀閣寺 狐月」で
いなりずしを買ってあげましょう。
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「にしんいなり」です。
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買ったのは
「プレーン」の「にしんいなり」です。
1 個 150 円(税込)。

「身欠きにしん」の身と
山椒の実が入っています。

他に「柚子にしん」「黒糖にしん」
「炙りにしん」とありましたが
いずれも 10 円アップでした。



(新訂 閑吟集/浅野建二校注/参照)
(敬称略)
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メゾンカイザーのパン食べ放題 茶臼山登頂 [たべほ!ブフェ!バイキング!]

近鉄・大阪 阿部野橋駅の
西改札口(地上)の南側。
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あべのハルカスの 1 階でもありますが。

「MAISON KAISER PARIS」という
なんと読むのか阿呆にはよく分からん
おしゃれなパン屋があります。
「おしゃれ」というのは
高価なことですけどね!私には。

カフェが併設されているんですね。
ランチはパンが食べ放題!?
ほ~!すごい!

一番安い
「サラダランチセット」1,000 円(税込)で
おしゃれに楽しみましょう。
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ソフトドリンクとパンがやってきました。
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パンがなくなったら
巡回しているおね~さんからいくつかもらいます。

なん種類かあるようですが
どれもバゲットみたいなパンを切ったもの?!
硬いパンばかり。

硬いパンは
鬼の牙を持つ私の好みとするところですが
8 ピースも食べたら飽きてきました。
おなかもいっぱい。

最近!ハイキングのときには
長い間好んでいたあんぱんの代わりに
99 円(税抜)の
バゲット(山崎製パン製・180g 43cm)を
1 本携行していますが
よく考えたら
たいてい 10cm そこそこ食べるだけで
残りを山や池の動物に与えたりしていますね。

食べ放題に魅かれてきたけど
無謀でしたか。
モトが取れたのやら。



天王寺公園にのがれます。

てんしば(拙ブログ 2015/10/02)を造るため
桜の木をばっさ!ばっさ!と伐採していましたが
北側の慶沢園との境には
まだ!なん本か咲いていますね。
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ん!
塀の向こうは慶沢園の池があるはず。
そこにも咲いていますね。
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慶沢園に入場してみます。
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池の周囲には外から見えた桜だけでしたか。



慶沢園の北の
茶臼山の周囲ではお花見ができますね。
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ん?!
高所のところがなんかさっぱりしていますが。
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切りましたねぇ!
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ばっさ!ばっさ!と間引いてしまいましたか。

薄暗い茶臼山の山頂に上がれば
大坂冬の陣・夏の陣の雄叫びが聞こえるようで
オトコにはやたら強い
アラフォー(around 40)のおね~さん方も
多少緊張していたものでしたが。

なんだかつまらなくなりましたね。

明るくなった山頂に
だれかが真田幸村の「六文銭」を刻んだ
「山頂の石を設置しました。
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この標高 26m の山の
「登頂証明書」も発行するようになりましたか。
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春ですねぇ。



パン屋さんは
「メゾンカイザー」
「近鉄あべのハルカスタワー館店」
といえばいいらしいです。
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DANの朝カレー 造幣局の通り抜け [朝食 モーニングサービス]

南北に走る松屋町筋の北のほうにある
喫茶店「DAN」
早朝(平日 7;30~)からオープンしていました。
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朝カレーがありました。
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380 円(税込)!安いじゃないですか。
コーヒーとセットにしたら 480 円。



さらに北上したら天神橋に着きました。
この道は橋から向こうは
天神橋筋と名を変えるのですか。

天神橋の上から上流
すなわち天満橋のほうを見れば
両岸に桜(ソメイヨシノ)が満開です。
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右岸をさかのぼれば
子守の女の子がいました。
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天満の子守歌の
歌碑ですね。(拙ブログ 2013/12/11
その昔!天満青物市場があったあたり。



天満橋を渡る人の流れがとぎれません。

造幣局までつづいています。
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10 時前
まだ香具師(てきや)も準備中なのにこの人波!
「桜の通り抜け」(2017/04/11 ~ 17)が
始まったのです。

造幣局の南門から北門へ 560m
一方通行で歩くので
「通り抜け」と呼ぶのですね。

桜!まだほとんど咲いていませんよ。
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咲いているところで渋滞しています。はは。
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昨年は期せずして 3、4 度訪ねてしまいました。
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今年も行きがかり上(?)
早々にきてしまいしたが。



ああ!今年も小汚い短冊が!
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短冊が汚れているとか
書かれている句か川柳か知りませんが
その巧拙をいっているのではありません。

粋がって
桜の木を汚すなといいたいのです。
するのなら個人的に
個人の庭の木にやってください。

毎年!不愉快です。



今日!感動したのはあまり大きくないこの花。
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「笹部桜」だそうですが。
ナラノヤエザクラのように可愛い。
ナラノヤエザクラよりは少し大きい花ですが。

それにこの「千原桜」の色。
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緑がかった白!
まるで私の心のような(ウソついてすみません)
私の心から失せてしまった色!
一重と八重のふたつの花びらをつけています。



北門を出て
大川(旧・淀川)右岸を歩いて帰ります。

香具師の「サンズン」でいっぱい。
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テントとか
タープとかを使うブースも見かけるこのごろ。
やっぱり香具師には
サンズン(拙ブログ 2014/01/07)が
よく似合いますね。
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川崎橋に上がって川沿いの香具師を見降ろせば。
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「通り抜け」より桜が咲き誇っていますね。
ソメイヨシノばかりですが。



というような次第で
今年はもう「通り抜け」には行きません。
おね~さん方!声をかけないでくださいね。
たとえ「朝カレー」や
ホテルの「朝食ビュッフェ」をおごるといわれても、、、!
ま!朝食だけなら、、、!
おごられても、、、。
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久宝寺寺内町でブランチ [食い逃げ未遂]

大阪府八尾市に久宝寺城を探しにきました。
「久宝寺城址」の石碑が
なんの変哲もない街角にありました。
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なんにもありません!面白いものは。
少しがっかり。

近くに!この静かな町で
なんだかにぎやかそうな喫茶店。
「ファニーズ」というしゃれた名前。
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たくさんの種類の
「モーニングサービス」があるじゃないですか。
8 種類!税込み 400 円ばかり。
いや!もうひとつ
「スペシャルモーニングサービス 530 円」と
書いてあります。
ブランチにそれをいただきます。
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おばあちゃんが!いや!失礼
可愛らしいおばちゃんが
やさしくほほえんで調理してくれました。



久宝寺は堀に囲まれた寺内町だったのですね。
その町割りが残されているようです。

寺内町の真ん中あたりにある
「八尾市まちなみセンター」に
「散策まっぷ」をもらいに行きましょう。

センターに
安井道頓・道卜の碑がありました。
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ここは大坂の道頓堀の掘削に尽力した
道頓の出生地でしたか

ん?!「安井」ですか!
天正 5 年(1577)
久宝寺城が陥落したときの城主が
安井氏だったのでは。

陥落後も安井氏は存続していたのですか!?



ともかく寺内町の中核寺院の顕証寺へ。
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桜花の下に蓮如が立っています。

15 世紀に蓮如が建立した西証寺が嚆矢らしい。

久宝寺城を攻め落としたのは
顕如率いる本願寺兵だといいます。
すると?!
ああ!歴史の流れがちっとも分かりません。
理解しようと努力しないせいでもありますが。

顕証寺の南に環濠の土塁の跡が認められます。
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寺内町を時計回りに歩きます。

許麻(こま)神社。
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渡来民族の祭祀の場所だったのでしょう。
各地の「こま」の地名は
「高麗」に由来することが多いようです。



浅野邸。
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町には古い屋敷がたくさん残存していました。

碁盤の目のような通りは
400 年前の地図とほぼおなじらしい。
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長宗我部物見の松址!?
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変な(?)伝説ですね。
ここは
大坂冬の陣・夏の陣の戦場だったのですね。

「大水路」だそうな。
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南北に流れる
やはり 400 年前からある水路。

センターの前にある念仏寺まで帰ってきました。
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どこにも久宝寺という寺院はありませんでしたが。
相当古い地名らしい。
聖徳太子の時代までさかのぼれるとか。

めまぐるしく為政者が替わっても
地名は生き残ってきたのですね。
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お花見だ!酒だ!肉だ!長居公園だ! [小市民ぼうちぎり]

お天気が猫の目のように変化する日に
場末の居酒屋の「お花見」のお誘いが
ふたつ重なりましたが。

ひとつは客として
もうひとつは段取りの片棒をかつげというもの。

どちらもイヤですけどね!
人見知りのすごく強い性格ですから。
他に頼む人がいないとウソ泣きするので
「片棒」のほうへ行きましたけどね。

長居公園(大阪市東住吉区)の「おもいでの森」
お花見の季節だけ
バーベキューができるのです。

前日からの場所取りは禁止というのに
深夜の雨の中
樹間にロープを渡している連中がいます。

私は特大のブルーシートを 4 枚敷きましたが。
ロープもシートも
おなじ罪だと思う人もいるでしょうけど
ロープは夜中に歩く人が
(あんまりいないでしょうけど)
引っかかって危ないのです。

シートの 4 隅に
500cc 29 円の
ミネラルウォーターのボトルを置いて
飛ばないようにして帰りました。

酔っぱらった花見客が飲んだりするから
安全な水を 1 箱買ってきたのです。

結果!ひと眠りしてから行けば
「水」は残っていたのですが
シートは 1 枚盗まれていました。

早朝にシャワーのような雨に打たれて
泣きたくなりました。

それでも 9 時過ぎたら雨がやみ
ハイキング仲間のアラフォー(around 40)の
おね~さんがやってきて
濡れたシートをふいてくれたので心が安らぎました。

最近!女っぽいことが
似合うようになってきたおね~さんです。
なにか妖しいことをしているのかも。

四つんばいで突き出している特大のヒップが
別個の生きもののように動いてなまめかしい。
新妻の働きもののお尻(どんなのだ?!)に見えます。
ヒップだけでもお嫁に行けますな。
あ!ほめていっているんですよ。



満開ですね。
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ソメイヨシノ(染井吉野)ですね。

桜といえばソメイヨシノですね。
南北の端はともかく
日本列島全部
桜といえばソメイヨシノでしょうか。

しかし!
作出されてから 100 年ばかりの樹木が
どうしてこうもてはやされるのでしょう。

たしかに幼木でも花を咲かせるし
古木でも
つぼみをつけないということはありません。

しかし!寿命はどうなんでしょう。
早く老けてしまうような。
親といわれているエドヒガン(江戸彼岸)も
オオシマ(大島桜)も
長寿な木じゃなかったですか。

やっぱり!開花の時期ですよ!たぶん。
お花見をしたくなる気温と
花の咲く時季が一致するからですよ!きっと。

少しでも早くても!遅くても!
悲しいのじゃないでしょうか。



寺門静軒(1796 ~ 1868)が
「江戸繁昌記」に
上野の桜花はすべて一重咲き
墨水(隅田川)のそれは
八重咲きだと書いています。

江戸時代の終わりには
墨水桜花のお花見が上野のそれをしのぎ
江戸で一番になったといいます。

もちろん!ソメイヨシノのなかったころ。
一重咲きのたとえばエドヒガンのころは
肌寒かったのかも。
それよりちょっと遅めの
八重咲きの隅田川沿いのほうが
お花見に適した気候だったような。
そんな気がしますが。

たぶん!
もっと決定的な事由があるとは思いますがね。



それにしても天候が回復してくると
どっと人が押し寄せてきました。
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肉を焼く匂いが充満。

肉ですね!
酒ですね!
闘争心が湧きたつじゃないですか!

何以稱我情
  なにをもってか わがじょうにかなえん

濁酒且自陶
  だくしゅ しばらく みずからたのしまん

千載非所知
  せんざいは しるところにあらず

聊以永今朝
  いささかをもって こんちょうをなごうせん

千年先のことなんか知るもんか!
酒を飲んで
今日という日を長く楽しもうと
陶淵明(365 ~ 427)もいっています。

ああ!
1,500 年前からちっとも変わりませんねぇ。



わがグループは桜花のないシケた場所。
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根性がだいぶ曲がっている主催者は
ここがいいといったのです。
いろいろユニークな考えをお持ちですね。

七輪をたくさん用意して
私たちも焼き肉をしたのですが。

各自に焼かせて!こちらはとても楽なんですが
失敗です。

肉の消費が多過ぎます。

予定していた 100 人に届かない参加者でしたが
肉は 100 人前以上!
全部食べられてしまいました。
てんぷらのときには人気のあった
カボチャやナスは見向きもされません。はは。

それに燗酒(かんざけ)が
ものすごくたくさん消えています。
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日ごろ!日本酒を飲まない人が
お花見のときには
毎年!なぜか!どんどん飲むのです。

買ってくるな!といっておいたのに!
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女性陣(ま!おばちゃんばかりですが)に
どや顔をしたい主催者のおじさんが
見栄を張ってたくさん仕入れてきたサザエも
全部食べられてしまいました。



ああ!儲けはなさそうで
日当はありません。
それより!
立て替え分を早く回収しておかねば。

ああ!残ったゆで卵ふたつと
蒸したサツマイモ 3 本を
日当代わりにもらって帰ります。

お手伝いしてくれたアラフォー女史に
なにもお礼をいわなくて
申し訳ないことをしました。

落ち込みますね。
でもね!春だから。

春花の ごとくたをやに 姿あれ
   みそらのごとく 高かれこゝろ



(寺門静軒原著/江戸繁昌記/竹谷長二郎訳/参照)
(松枝茂夫・他訳注/陶淵明全集/参照)
(短歌は矢澤孝子歌集/はつ夏/より)
(敬称略)
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