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都野菜の朝食バイキング 鴨川の桜 [朝食 モーニングサービス]

四条烏丸交差点(京都市)近くの
「都野菜 賀茂 四条烏丸本店」の
「モーニング」をいただきます。

500 円(税込)のバイキングです。

早朝 8 時からオープンしていましたが
以前にはもう少し早い時間だったような。
この時刻なら駆けつけやすくて混むでしょう。

案の定!
外国の人らが目立つほど詰めかけていて
私は遅かったらしく 2 階の席になりました。
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初めて 2 階に上がりましたが
料理は 1 階にあるんですよね。

お盆でまとめて運ぶことが苦手な私は
1 皿ずつしっかり握って
その都度階段を上がり降り。はは。
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あんまり品数はありません。
白いごはんもありませんでした。
最期の晩さんは
「白いごはんと香のもの」と答えている私は
朝からでも食べたいのですが
どちらもありません。

代わりにおかゆとうどんがあります。
納豆がありますが!どうしろというの!?
食パンにのせていただきましたが。

500 円ですからハラは立ちませんがね。

看板の「都野菜」とは品種ではなく
京都(府)で育った野菜だそうな。
野菜好きですから当然!お代わりして
飲み放題のソフトドリンクを。
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酒なら飲めるのですが
ソフトドリンクはあまり多量に
飲めるものでもありません。



それから。
午後になりました。
三条大橋から鴨川の下流をのぞみます。
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鴨川沿いの川端通りに桜が咲いています。

ほんのこの前まで
あのあたりを京阪電車が走っていたのですね。
疏水もありましたが
みんな地下にもぐって!
地下は複雑なことになっているのでしょうか。

三条大橋のたもとの弥次喜多も花の下。
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右岸に降りて下ります。
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カラス(烏)が休息中の人の周囲をぐるぐる。
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財布でもねらっているのでしょうか。

四条大橋を目指して歩きます。
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こちら側は夏には
川床(かわゆか)が造られるところ。
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対岸に白川の出口が見えます。
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四条大橋を越えて
さらに団栗橋(どんぐりばし)をくぐって
ふり返れば比叡の山々がかすんでいます。
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おなじような景色ばかりですので飽きて
川岸から上がってみます。
高瀬川沿いを南下します。
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きれいな桜と柳がつづきますが
狭い道に交通量が多い。
恋を語らいながら歩くには不向きかも。

鴨川にもどります。

松原橋から川端通りを見ると
やっぱり桜が咲いています。
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ここに五条松原橋があったのですよね。
つまり!ここが
「京の五条の橋の上」の
牛若丸と弁慶が出会ったところ。

ま!ウソでしょうけど。

平氏の拠点の六波羅のまん前で
いくらなんでも
弁慶がなん日も
刀狩りなんかできないでしょう。

その後に豊臣秀吉が五条橋を下流に架けたので
五条松原橋から「五条」が取れて
松原橋になったらしい。

左岸に渡って
先ほど見た桜の下を歩きます。
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今の五条大橋から振り返れば。
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あれ?
おなじ桜をなん度も見ているのかも。



京阪電車で帰阪します。

ふた駅歩いたので
さぞや運賃は安く上がるだろうと
期待したのですが
おなじでした!?
天満橋までおなじ 410 円。ああ。
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花を折る人 桃ケ池の桜 [解語の枯れ尾花]

わが家の庭(?)の桃ケ池にも
花桃が少し残っていたところに
桜(ソメイヨシノ)が咲きました。
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満開のころに天候不順ですが
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16 世紀の閑吟集に

人の姿は花靭(はなうつぼ)優(やさ)し
差して負うたりゃ うその皮靭(かわうつぼ)

という小歌がありましたが。

靭(うつぼ)とは矢を入れて背負うものですね。

(たぶん)桜の花の枝を折って
靭に入れている(たぶん恋しい)人はすてき。
でも実際には
嘘(うそ)つきの誠意のない人ですよ。
なんてすねているようですが。

ふと!

紅葉狩り 春には桜を 折った群れ

なんて川柳を思い出しましたが。
今日のランチのメニューも忘却の灰色の脳には
どなたの作やら記憶にありませんが。

桜狩りとか紅葉狩りとかはホントーに
ポキポキ枝を折っていたのでしょうか。
今はあんまりそういう輩を目撃しませんけどね。

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「桜狩り」といえば
13 世紀ごろの短編物語集の
「堤中納言物語」に
「花桜折る中将」というはなしがありましたね。

「堤中納言物語」は
「虫愛づる姫君」だけ印象にありますが。
他は小津安二郎監督の映画作品のように
(あくまでも私の阿呆な感想ですよ)
なんにも面白いはなしはありませんが。

それはともかく
まず題名の「花桜」が引っかかりますね。
桜の花のことでしょうか。
今では桜の花は「桜花」とかきますけどね。

桜の種類か咲き方のなにかでしょうか。

その「花桜」を「折る」のですか。

ぬけぬけと 転(こけ)そに花を 売る芸子

なんて雑俳が
文政(1818 ?)のころの「水加減」にありますが。

芸妓をはべらす対価のことを
「花代」というようですから
「花」とは美しい人(たぶん女性)でしょうか。

その「花」を「折る」とは
おだやかなはなしじゃないですね。

物語もおだやかではありません。
よそのお姫さまを盗んで逃げるはなしですが。

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あ!?
たわむれに「広辞苑」なんかを広げてみたら
「花」に「美人」とか
「女性」とかの意味は見あたりませんが。

「花を折る」はあります。
「容姿が美しい」ことだそうな。

浅学なもの(淫乱な考えのものでもありますが)は
迷路に入ります。

平安時代の男性の執筆した文学の傑作といわれる
「大鏡」の「太政大臣伊尹(これまさ)」の項の
「花を折りたまひしきんだちの」は
保坂弘司訳では
「はなやかに振舞っておられたご兄弟」と
なっていますね。

やっぱり。
直接的に「花を折る」ことはないですね。

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「花」を「折る」とは
女性にいけない行為を
することではないと分かったのですが
「花桜折る中将」はお姫さまを盗んで逃げます。

あるく足 持っていながら かたげられ

延享(1744)のころの「旅すゞり」にある雑俳。
「かたぐ」とは「かつぐ」こと。

どうも!盗むほうと
盗まれるほうは承知の上らしいですね。

嫁盗みに行って背負うて逃げていると
嫁側の人が追いかけてきて
「違います!違います!」
盗むはずの女性の妹を盗んでいたらしい。
すると盗まれている妹が
「違いません!違いません!」というはなしが
明(1368 ~ 1644)の「笑府」にありますが。

妹は盗まれたがっています?!
盗まれるほうが栄誉なんですかねぇ。

どなたか解説してくだされ。

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「花桜折る中将」も間違えて
お姫さまの祖母を盗んで逃げました。

その後どうなったのでしょうか。
なにも書かれてはいませんが。

おばあさまも
「違いません!違いません!」といえば
面白いような。



(新訂 閑吟集/浅野建二校注/)
(堤中納言物語/山岸徳平訳注/)
(大鏡/保坂弘司訳/)
(歴代笑話選/松枝茂夫編訳/を参照しました)
(敬称略)
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明治のビッグミルチ カールの工場見学 [工場見学]

JR東海道本線に乗って
「高槻」過ぎて
「摂津富田」に向かっているとき!
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窓外に!巨大な壁!?

あの壁を見に行きます。

摂津富田駅から歩けば
よりによってこのときばかり
雨脚が激しくなるじゃないですか!

でも!大き過ぎて!見失うことはありません。
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株式会社 明治 大阪工場(大阪府高槻市)。
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漠然と「明治製菓」と呼んでいましたが
明治製菓と明治乳業は
「株式会社 明治」になっていました。

「明治なるほどファクトリー大阪」という
工場見学におじゃましたのです。
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集まっているのは老若男女の日本人ばかり。
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半数近くはこどもですけどね。



たたきつける雨の中
あの気になる壁を見に!

裏側から近づきます。
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ぎゃあ!
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巨大なミルクチョコレート!

縦 27.6m 横 165.9m !
大正 15 年(1926)から発売している
「明治」の代表する製品の
ミルクチョコレートの 47 万枚分!だそうな。
といっても
具体的な比較のイメージは湧きませんが。

愛称「ビッグミルチ」!
ギネスに認定されている看板らしい。
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雨中!
全体像を写せる場所が探せません。はは。



この施設(?)の所長のジャックが
初めに「明治」の紹介ビデオを見せてくれます。
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つぎに
カカオ豆とチョコレートの知識を習います。

「カール」の製造ラインを見学します。
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「カール」は昭和 43 年(1968)発売の
「日本で初のスナック」だと
工場ではいっていましたが!
浅学なものにはよく理解できていません。

あ!工場見学中は撮影禁止です。
手書きのメモも取れません。
記録は一切禁止!
記憶だけがたよりです。

したがって!
「カール」の味の種類は
300 種はあるといわれていたのですが
聞き間違いかどうか!
記憶に自信がありません。

つぎに「きのこの山」の製造ライン。

なかなか細かい工程と工夫があるんですなぁ。



なにはともあれ
ベルトコンベアにつぎつぎ製品が流れて
段ボール箱に納まって行きます。

キビキビと働いている人はみな
「カール」や「きのこの山」が大好きで
就職したのでしょうねぇ。

ふと!
「犬丸りん」(女性です)の顔が浮かびました。
TVアニメの「おじゃる丸」の原作者ですが。

かの女が学生時代に
弁当工場でバイトしたのだそうな。

幕の内弁当詰め部門。
ベルトコンベアで運ばれてくる弁当箱の
所定の位置に
「たまご焼き」を置くだけという楽な作業。

小さなころから母親の作る
「たまご焼き」が大好きだったので
嬉々として働いていたのですが
ある日!
目の前がまっ黄色になって
手が震え出し!心臓が早鐘を打ち!
大好きな「たまご焼き」が
ただの黄色いかたまりにしか見えなくなって!
配置換えされたのだとか。

「たまご焼きに対するあこがれが」
「消えてしまったような気がします」
「お金を得るということは」
「代わりに大事ななにかを失うことなんですね」
なんて
いっしょに働いているおばさんにいって
げらげらと笑われたそうな。

「恋人のこととか考えてればいいのよ」



お土産をもらいました。
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再び雨中の人となります。



(犬丸りん著/んまんま/参照)
(敬称略)
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妙見山の桜谷 染井吉野の親たち [野道!山道!恋はけもの道!]

大阪府と兵庫県の境の妙見山のふところ
「妙見の森バーベキューテラス」を見下ろす
山の上に駅がありました。
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「北極星入口駅」だそうです。

線路は北極星の向かって、、、!
空中で切れています。
線路の端に立てば眼下は桜花の海。
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さらにあの下に「桜谷」があるのですね。

「桜谷」をのぞけば底にも春の色。
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関西では珍しい
エドヒガン(江戸彼岸)の群生の谷。
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手前の白い花はオオシマザクラ(大島桜)!
後ろのピンク色の花がエドヒガン。

すると!
ふたつの樹種はソメイヨシノ(染井吉野)の
両親じゃないですか。
もしかして!新しいソメイヨシノが
誕生する谷かも知れません。

この白い花はヤマザクラ(山桜)!
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ピンクの花はエドヒガンですけどね。
いろんな桜があるようです。

谷を降りて行くと
この群生地を代表するエドヒガン。
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「出会いの妙桜(たえざくら)」との
名前を持っていました。



桜吹雪の中を上るリフトを利用します。
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歩いてもいいのですが!たわむれに。
横着なことで!すみません。

リフトを降りてから
あんまり観光客の行かないブナ林へ。
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大阪府下ではここと
和泉葛城山との 2 か所しか
残っていないブナ林です。

まだ芽吹きが美しい季節ではないですね。

はい上がれば妙見山・信徒会館の「星嶺」の下。
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信徒会館ではコンサートをしていたので
妙見山の絵馬堂で休憩させてもらいます。

すごい!
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なかなか私には思いつかない絵馬が!

茶店で売られていました。
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どこかで最近!食べたことのある野菜。
生食したような。
茶店のおばちゃんは
「スイスチャード」といっていましたが。
これは植えたことがないですね。
持ってみると 200g はないようですが
100 円(税込)だというのでふたつもらいます。



帰路はズルをしないで歩きましょう。

一番短い
「新滝道コース」が閉鎖されているので
つぎに短かそうな
「大堂越コース」をたどります。
やっぱり!
少しでも横着しようとしています。
情ない。

お!
頭上はるか高くに赤いヤブツバキの花が
桜花の前に浮いています。
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このコースでよかったです。
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谷の向こうに桜がほほ笑んでいます。



妙見の森ケーブルの下の駅。
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ケーブルが桜花の中を昇降しています。

春の色があたたかい里の中を帰ります。
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(追記)
「スイスチャード」とは
「不断草」のことでした。
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明神山の春 [野道!山道!恋はけもの道!]

大阪府と奈良県の境にある明神山に登ります。

奈良県王寺町側から進めば
大きな鳥居がありました。
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大和川の近くの
JR(近鉄)王寺駅からここまで
ずっと上り道ばかり。
さらに上っています!山ですからね。

くるま止めがあります。
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ということは
くるまが行けるほどの道があるのですね。

その昔!王寺町の観光協会で
「明神山に行きたいのですが」といったら
「後日になりますが」
「観光ガイドを段取りしましょうか」と
アドバイスされました。

他国のものが徘徊すれば迷子になるらしい。

なんにも迷うような道じゃないですけどね。
あれから整備されたのでしょうか。

山笑う季節。
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「このツツジ!なんという種類でしょうか?」

いきなり
山登りの姿のおじさんが聞いてきました。

「ミツバツツジの仲間じゃないですか」しか
答えられませんが。

「指にぬめりがつかないのですが」

それはモチツツジだけのことかも。
関西の山には他にレンゲツツジ!
コバノミツバツツジ!ミヤコツツジ!
ヤマツツジなんかが混在していると
聞いたことがあるような気がしますが。
私には区別がつきません。

こんな風体の怪しい私に尋ねてくるなんて
山は人心を開放するものらしい。



ツツジです。
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サクラです。
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ラズベリー(キイチゴ)の仲間です。
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詳しい種類は知らなくても
なんだか郷愁を感じる春うらら。



山頂のようです。
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4 ~ 5m の幅員あるコンクリート舗装の道が
ずっとつづいていました。

山頂に神さまがおわします。
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ああ!そちらは恋の神さまじゃないんでは?!
水の神社だそうですよ。

恋を誓う「悠久の鐘」だそうです。
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カップルでこなければ面白くないですね。

あべのハルカスが見えます。
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ここは 360 度 十国が見渡せる山だそうな。

展望台があります。
トイレもあります。
それらも神社も道もみんな新しく映ります。
最近!観光のため新設したのでしょうか。



眼下に桜の咲く
「亀の瀬」(拙ブログ 2016/09/14)があります。
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奈良盆地の唯一の水が抜けるところ。
地すべりの巣(?)でもあります。

あそこに爆薬をしかけられ
「大和川をせき止めて」
「奈良盆地を湖にしてやる!」なんて
脅迫されたら大変です。
そんな映画を作れば不謹慎ですが面白いかも。

その湖!いや失礼!奈良盆地。
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東大寺や若草山もあるはずですが
春がすみの中。



下の鳥居のそばにあった
スーパーで買ってきた弁当をいただきます。
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缶チューハイとともで
500 円しなかったのですが。
(税金を払えば越えましたが)

郊外のスーパー(失礼!)にも
安価でしゃれたものがありますね。

山行の弁当は
昔はあんぱんひとつ
今は 100 円しないバゲットひとつ。

せいぜい!おにぎりひとつだけなので
みなさん!私は単品だけ
ドカ食いしている印象があるようで
コロッケだけとか芋の煮っころがしだけとか
親切にも
親子丼だけをなん杯もすすめてくれますが
私はオードブルみたいに
チマチマしたものがいっぱい!が好きなんです。



ここもイノシシ(猪)の名所ですか。
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ゴミを残さないように下山しましょうね。

「マムシ(蝮)」注意の高札もあります。

余談ですが
この山行中に
昔!接したもののストーリィも忘れた
手塚治虫の作品!
「明神山が泣いてるよ」が頭をよぎりました。

ここの社のように小さな神社と
ヘビ(蛇)の化身が出ていました。

今!確認すると
タイトルは「モンモン山が泣いてるよ」でした。
はは。
私の記憶は年中春がすみの中。



(敬称略)
タグ:手塚治虫
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