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十日えびす 熊手に隠れる 恋ひとつ [わが街・大阪ブギウギ]

「若き日の 恋はいづこに 福娘

アラフォー(around 40)の
おね~さんが(特に名を秘す)
すごい句(?)を送信してきました。

遠い日に
福娘をした経験があるのでしょうか。
今日!オトコといっしょに福娘を見て
ルンルンなのか!ふられたのか!?

では!返歌!いや返句!?
返句ということばはあるのかどうか
ま!変句ですが。

「はにかみが 絵になる若さ 福娘



今宮戎神社(大阪市浪速区)では
3 日間の「十日えびす」の祭事。
前日 9 日を「宵えびす」と呼んでいます。

「宵えびす 熊手に隠れる 恋ひとつ
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「宵えびす」(2020/01/09)が明けた
日の出前の今宮戎神社。
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まだ宵越しの酔っ払いが徘徊しています。

早朝 7 時から
大鯛(おおだい)2 尾の競りがありました。
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100,000 円と 35,000 円で落札されました。
ま!好きにしてください。

お遊びですからね!
10,000 円のタイを 800 円ほどで落札して
楽しめばいいのでは。

今まで黒門市場だの大阪木津卸売市場だの
大阪市中央卸売市場だので
お祭りのいろいろなものの「競り」で
「では 100 円から始めましょう」というと
間髪入れず「5,000 円!」とかいって
場をしらけさせるものが必ずいました。

「戎鯛の朝市」
「戎林檎の朝市」は競りではありません。
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わ!
毎年売り切れるのが早い!
山ほどあったりんごが 5 分くらい。
焼いた鯛は 7 分ばかりで完売。

やっと!りんごを 1 箱買えましたが。
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400 ~ 450g ばかりのもの!
6 個で 1,000 円(税込み)です。
市価の半額だといいますが!はたして。
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ちなみに夕方になってから
「福」が授かるように
ひとつずつ配っていたら
一番あげたいあの人とあの人に行く前に
なくなりました。
とんだ失態です。



朝市から 2 時間ばかり後
道頓堀川を通ると
芸妓や舞妓や
役者や芸人を乗せた船がやってきました。
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「とんぼりリバーウォーク」で
今宮戎神社の「十日えびす」の
宝恵籠(ほえかご)のセレモニー。
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出発式かな。
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さらに小 1 時間後の 10 時半
戎橋のたもとの仮設舞台で
文楽人形が「二人三番叟」を踊っていました。
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多くの宝恵籠は旧南地大和屋前から
出ていたと思われますが
戎橋の上からも出発しています。
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「ほえかごは 恋の行き交ふ えびす橋



宝恵籠は戎籠(えびすかご)ともいって
芸妓や舞妓が参詣する乗りもの。

花街のデモンストレーション(?)なので
ことさらはなやかに飾り
大勢の若い衆や芸者が
あ!浪速では幇間(たいこもち)を
芸者というらしいのですが
その男衆が提灯を持ったりして
騒ぎ立てて行ったようです。

「ほえかごの 草履(ざうり)持つ人 かつぐ人

だから今でも
芸舞妓のいる南地から出発ですね。

ということで!
宝恵籠にはシロート女や
まして!むさ苦しい男が乗るなんて
美学に反します。

この日は
そのむさ苦しい籠がたくさん出ています。
嘆かわしい。



心斎橋筋商店街で大きな鯛と鉢合わせ。
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あ!
戎橋を私より先に出たおね~さんでは!
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いつの間にか
宝恵籠のパレードの中にいました。
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福娘たちがつづいています。
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「ほえかごの 揺れにまかせる 胸もある

バストが豊かな人はさらしをきつく巻いて
寸胴にしてくださいませんか。
近ごろはこぼれそうになった人もいて
これもどうかと思うのは私だけでしょうか。



ここで私の「十日えびす」は終わりましたが
今日はいつになく
おかしな五七五が他にも浮かんだので
書きとめておきます。

「初えびす 浪速(なには)女は 男好き

はは!怒られますね。

もっとも 3 代つづいている浪速女は
私の周囲にはいませんがね。

大坂三郷から範囲を拡大して
今の大阪市内で生まれて育ったとしても
ひとりいるくらい。

「初えびす 浪速女の 肌白し

で!ゆるして。

日が暮れたら参道は酔っ払いだらけ。

「福笹の 小判落として 帰り道

11 日を「残り福」といっています。

「残り福 あら あの人が ふたり連れ
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