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若冲に酔って サバサンドを食う [猫も歩けば棒立ち]

雨がやみません。
梅雨はまだ明けないのでしょうか。

嵐山の渡月橋の下には濁流が渦巻いています。
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発電機(嵐山保勝会水力発電所)にも
濁流とゴミが襲っています。
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発電機の近くに福田美術館があります。
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きれいな美術館です。
××十年!このあたりを徘徊しているのに
立ち寄ったことがありません。

いつごろからあった美術館でしょう。



「若冲誕生 葛藤の向こうがわ」が
まだ開催されていました。
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「蕪に双鶏図」がありました。
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新発見!初公開らしいです。

この美術館は 1 部をのぞいて
ほとんどの作品が撮影可。
珍しいですね。

前面のガラスも撮影時に
反射しにくいように配慮しているとか。

若冲といえばよく紹介される
版画の「髑髏図」もありました。
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「雲中阿弥陀如来像」ですか。
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若冲は仏画も描いていたのですね。

「梅花双鶏図」は若冲らしい。
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ちょっと笑えます。
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こんな鯉も描いていました。



窓の外には先ほどの発電所が見えます。
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カフェが併設されていました。
「パンとエスプレッソと福田美術館」という
かなり長い名前。
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霧かもやにかすむ渡月橋を見ながら
「サバサンド」をいただきます。
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税込み 650 円。
焼いたサバ(鯖)が入っていました。



新型コロナウイルス禍で
休館期間ができたため
会期が 1 月延びていたので
観られました。

私にはラッキーでした。
不謹慎ながら
コロナウイルスに感謝しなければ。
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大阪の夏祭 ハモの皮 [お命!いただきます]

「団七も三婦も今宵は鱧の皮

八十八の句。

団七という男が
三人の婦人を手玉に取っている!?
上方落語の
三枚起請(さんまいきしょう)の
男女入れ替えた噺(はなし)?!

三昧起請は
悪い女と間抜けな男たちの噺ですが。

遊女が!年季奉公が明けたら
あなたのお嫁さんになりますと約束する書類!
すなわち起請文(きしょうもん)を
3 人の男と交わしていました。

そんな句ではありませんね。

「だんしちも さぶもこよいは はものかわ
と読みましょう。

三婦は「さぶ」という男の名。

人形浄瑠璃の
夏祭浪花鑑(なつまつり なにわかがみ)の中の
団七九郎兵衛と
釣船三婦(つりふねさぶ)の物語。

大坂(大阪)歌舞伎の夏の演目かも。

私には人形浄瑠璃や
歌舞伎の鑑賞眼はありませんが。
不調法で面白くもなんともありません。

だいたいストーリィが理解できません。

夏祭浪花鑑は侠客かなにか知りませんが
「きった!」「はった!」ばかり。
普通の世界のはなしではありませんね。



閑話休題。

その任侠の世界に生きる団七と三婦も
夏まつりの夜は
「鱧(はも)の皮」を食べているという
想像でしょうか。

「鱧」は関西の夏の味覚。
京都の祇園祭や大阪の天神祭のご馳走。

鱧は丈夫な魚で
海に遠い京都市内まで
炎天下を運んでも死ななかったそうな。

その鱧をていねいに食べます。
肝や浮き袋の内臓も湯引きして食べます。

アラでだしをとります。

皮も食べます。
鱧のすり身を作るときに皮をはずします。
その皮をあぶって刻んで売っています。

鱧の上身の料理は高価で食べられなくても
せめて!皮なら庶民でも手が届きます。

いや!値段にかかわらず
その皮がおいしく!なつかしいものらしい。

上司小剣の「鱧の皮」は
そんなはなしでしたね。(拙ブログ 2006/06/16



では!鱧の皮を買いに行きます。

ない!?

商店街の魚屋にありません。
そもそも商店街に
魚屋の数が減っていますが。

いつもの安売りスーパーに行きますか。
織田作之助のようにわずらわしく書くと
スーパー・サンディ!業務スーパー!
スーパー玉出にない!?

もう!安売りスーパーでなくてもいい!

スーパー・ナショナル!万代!サンエー!
北田辺味道館!イズミヤ!アオイ!
もっと回ったような。

もしかして鱧の皮があったのかも。
疲れてきて
探せなかっただけかも知れませんが。

今にも停まりそうなエンジン音の
くたびれた軽ワゴンを止めます。

「ガソリンで走ってるの?
「てんぷらの廃油を入れてんの!?

「うるせ~」

いつも渋い顔の居酒屋がいつになく
柔和な顔をして窓から顔を出します。

新型コロナウイルス禍で
いろいろな補助金や給付金があって
160 万円得た!?
なんだ!そりゃ?!

これから家賃補助の申請に行くとか。
いくらでも濡れ手に粟状態。

仕事している場合じゃないのですね。
もう!今年 1 年遊んで暮らせますか。

笑いが絶えないヤツに
鱧の皮なんかどうでもいいでしょうなぁ。

「ライフにあるやろ」と即返答。

スーパーのライフ!知っているんや!
安売り店にしか
仕入れに行かないと思っていたのに意外。
さすが!給付金の力!

私も灯台もと暗し!
家から近いのに
あまり行かないライフと阪急オアシスは
全然!念頭にありませんでしたね。はは。



鱧の皮!ありました。
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ゴーヤ(苦瓜)に
梅肉(梅干をたたいたもの)をまぶして
しばらくおいてから水洗い。
あらためて梅肉に味醂を少し落としたもので
ゴーヤと鱧の皮を和えましょう。
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この季節の大阪人は
鱧のすり身で作る
「あんぺい」を食べていたようですが。

想像すれば
はんぺんのようですが
とてもふわふわとしていて
やさしい食感。(拙ブログ 2010/07/30

あ!?
あんぺいが!

あんぺいではなく!白天がありました。
この白天もふわふわ感!いっぱい。

その白天を切って
鱧の皮と枝豆と塩昆布を混ぜました。
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団七や三婦が
どうしてヒーロー(?)になるんでしょう。
夏まつりの夜に
たまには考えてみるのもいいかも。

ビールを飲みながら
肴に鱧の皮をつつきながら。



(八十八は桂米朝の俳号です)
(敬称略)
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GoToキャンペーン 山に登り肉を食べる [昼定食]

「Go To トラベルキャンペーン」が始まったと
犬の散歩中のおじさんがいっています。

なにもかもうっとうしいので
しばらくは
新聞は見なかったし
TVにも接していなかったので
なんのことやら。

おじさんの説明が悪いのか
政府が悪いのか
なんのための観光需要喚起か理解不能。

需要喚起しなければならないのは
そこだけではないでしょうに。

観光旅行できる階層は
まだゆとりがあるでしょう。
オラたち貧民層は
「旅」なんぞ夢にも考えないぞ。
うるおいは広く
あまねく行き渡る政策をせんかい。



山にでも登りますか。
都会の中の山ですが。

旅に行ったつもりで
なんばパークスの屋根(!)の
バークスガーデンにきました。
ガーデンは 2 階から 9 階。

入り口に季節の花を乗せた花車があります。
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登り口にネムの花が咲いています。
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ネムの花ではないですね。

平成 30 年台風第 21 号の襲来後に
ずいぶん様相が変わりました。

山の樹がたくさん伐られて明るい。
明るいということは
私には情緒に欠けていることですが。

渓流(!)がむき出し
用水路のようになっています。
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さらに登ります。
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渓谷は深い。
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谷底を人が流れています。

最上階に林(!)が残っています。
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木漏れ日の下で休みます。
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うとうとしていたら
スズメに見られていました。
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大阪市街からスズメが減っているらしい。
営巣場所がないのでしょうか。
巣箱をかける運動をしましょうか。



山の中(!)にもぐります。

最初に 7 階の高級そうな焼き肉店!?
ステーキハウス?!
「肉処 倉」に遭遇しました。
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高いものは高いけど
ランチの「焼肉御膳」が税込み 998 円!
そんなに高くないものもありますね。

998 円のものは
「焼肉ランチ」「和風焼肉ランチ」
「プルコギ焼肉ランチ」「ピリ辛焼肉ランチ」
「ホルモンMIX焼肉ランチ」の 5 種。

「ピリ辛焼肉ランチ」をもらいます。
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スープは卵スープかみそ汁かを選択。
ごはんとスープはお代わりできると
説明がなかったので
お勘定してから知りましたが。

小さいけど食後に
コーヒーかオレンジジュースをいただけます。
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大阪港駅 喫茶店の正統な朝食 2020/07 [朝食 モーニングサービス]

JR大阪環状線の西九条駅から
ゆめ咲線に乗り換えると
意外にも結構な混みよう。

まだUSJ (Universal Studios Japan)の
営業をしていない朝なので
たかをくくっていましたが。

USJ の客なら降りる
ユニバーサルシティ駅では動きがなく
終点の桜島駅から行列が
USJ の敷地の角っこに吸い込まれています。

USJ に勤めている人の通勤時間帯でした。

天保山渡船場に船が着きました。
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元気のいい外国人の男女が
ゾロゾロ降りてきます。
たぶん!かれらも USJ の従業員でしょう。

では!その帰り船で安治川を渡ります。
市道扱いですから船賃はいりません。
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此花区から港区に渡ったことになります。
そこは海遊館などのある大阪港です。



渡船を降りて南へ
大阪メトロの大阪港駅に向かってとぼとぼ。

古い!いや失礼!歴史のありそうな喫茶店
「馬酔木」がありました。
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「馬酔木」を
私は!意識はしていないのですが
「あせび」と発音することが多いような。
万葉集では「あしび」かな。
明治の短歌誌も「あしび」でした。
大阪の植木屋さんは
「あせんぼ」とか呼んでいたような。

ここはどう読むのか聞き忘れました。

「モーニングサービス」の中の
ひとつをもらいます。
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ゆでたまごではなく目玉焼き。
税込み 380 円。



大阪メトロの大阪港駅のすぐ北に
きれいな喫茶店「ポート」があります。
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日本の喫茶店のオーソドックス(?)な
モーニングサービスを。
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税込み 360 円。
安いのはうれしいのですが
もう少し高くてもいいような。



やはり!大阪港駅の北側に
喫茶店「フジヤ」がありました。
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ここでも正統(?)モーニングを。
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税込み 440 円。



記憶では大阪港駅から南に
港住吉神社がありましたね。

そちらに向かっていると新しいホテル?!
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1 階に明るい店舗があります。
「34」!?
「34 ベーカリー&カフェ」?!
パン屋さんかな。

イートインできます。

抹茶あんパン 160 円(税抜き 以下おなじ)
ゴーヤののったパン 190 円。
コーヒーは 150 円。
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静かですね。
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だれも客がきません。
くつろげます。



大阪港駅構内に帆船のオブジェがありました。
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大阪港開港 150 年記念と書いてあります。
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十三のダチュラとピンクノウゼンカズラ [解語の枯れ尾花]

「母と子」だそうな。
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大阪市淀川区役所の前。

このあたりに
能勢街道が走っていなかったですか。
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上方落語の「池田の猪(しし)買い」で
少し頭のビスがゆるんでいる男が
歩いて行った道。

「お初天神の西門のところから北へ一本道。
「十三(じゅうそう)の渡しと三国の渡しと
「渡しをふたつ越える。
と演じられていますが
その十三の渡しあたり。

しかし!その川はなんでしょう。

このあたりには
中津川がくねくね流れていたはず。

この中津川をまっすぐにして
拡幅して新・淀川にしたのは
明治 42 年(1909)か 43 年ごろ。

「湯あがりの 髪のしづくを 吹きはらふ
「十三(じゅうそ)堤の 青草のかぜ

矢澤孝子の歌。
明治から大正にかわるころの歌でしょうか。

この十三堤があるのは
中津川か新・淀川か!微妙なところ。

白とピンクの
ダチュラ(ダツラ)が咲いています。
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向こうに見える神社は
この周辺の村の氏神だった神津神社。



阪急・十三(じゅうそう)駅の東側の
アーケード街を歩いて
ランチ場所を探します。

結局!いつもの「ふじ家」に入店。
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少量多品種のおかず好みと
懐中とを相談すれば
日替わりの
「サービスランチ」しかないでしょう。
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焼き魚(サバ)と造り(刺し身)と
煮ものとで税込み 650 円。

みそ汁に魚の切り身が
たくさん入っていました。



阪急・十三駅の東から
ホーム越しに西を見れば
最近!火災の後に生まれ変わった
「しょんべん横丁」に
「トミータウン」の看板があがっています。
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「しょんべん横丁」ではもう
立ち小便できないですね。
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ついでに
アーケード街にしてくれたらよかったのに。

突き抜けると
桃色のノウゼンカズラが咲いていました。
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きれいな花ですね。
期せずして
この 1 週間に 3 度の出会いです。

夏空に群がり咲く
オレンジ色のノウゼンカズラは
私には暑苦しい。

かなり古い時代に
中国からきた樹木らしいのですが。

ノウゼンカズラより小さな花の
アメリカノウゼンカズラがありますね。
名前通りなら
アメリカからきたのでしょうか。

最近!急に見かけるようになった
ピンク色は名前も
ピンクノウゼンカズラというらしい。

いつ日本に
どこの地方から渡ってきたのでしょうか。
私の手元の園芸大百科典に
記載はありません。



(敬称略)
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