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堀江盆おどり 焼けなすび 食いたい [わが街・大阪ブギウギ]

堀江 納涼盆おどり大会(2022/08/16・17)が
開催されました。

生伴奏!?
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ではないですか。
踊りの前に
こどもたちの演奏がありました。

最初は堀江盆おどり唄から。
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(ソレエーソレエー エーノヤットヤ)
(ヨーイヨイヨイ)

かんてき割った すり鉢割った

(エーノー)

叱られた

(おかしてたまらん)

(トッテレチンリン)
(これは三味線の合いの手)

噺家(はなしか)の
露の五郎兵衛が前座名の桂春坊時代
ここで
おはやしのバイトをしていたそうな。

そのころ!だれも堀江の盆おどりとなんか
いわなかったそうな。
「トッテレチンリン」の通称で呼ぶ
大きな!有名な盆おどりだったとか。



元・堀江新地(堀江遊廓)の盆おどりです。

堀江は
大阪(大坂)4 花街のひとつだったとか。

明治 38 年(1905)の
春の温習会のときなんか
演舞場には観客が山のように押しかけ
楽屋では出演の芸妓たちの支度で
収拾がつかないほどごった返していたと
当時 17 歳の芸妓だった妻吉が書いています。

私のいいかげんな推察では
そのとき!
芸舞妓が 500 人ばかりいたのでは。

今の京都の花街の一番大所帯の
祇園甲部の芸舞妓が
100 名を出たぐらいでしょうから
大変なにぎわいですよ。

余談ですが!その直後!
堀江六人斬り事件が起きて
妻吉は養父に両腕を切断されながらも
生き残りました。

妻吉は後の大石順教尼です。
両腕がないまま 80 歳まで活躍されました。



しかし!
なんという卑しい(?)歌詞でしょう。
情緒もなんにも
あったもんじゃありませんね。

「かんてき」は七輪のこと。
それを割って!叱られた!とは。

つづく歌詞もすごいですね。

ソレすいか ソレまっか

(エーノー)

焼けなすび

(くいたい食いたい)
(トッテレチンリン)

すいかは西瓜!
まっかは甜瓜(まくわうり)かな。
焼けなすびは焼きなすびの大阪流の表現。

くいたい!食いたい!とか
まぁ!他では聞きませんなぁ。
花街なら愛欲や恋慕で行きましょうよ。

たとえば

面影ひとつ 浮いて流れる

(エーノー)

堀江川

(あいたい会いたい)
(トッテレチンリン)

なんてね。



その堀江遊廓は
現在!まったく名残りがありません。

桂春坊は 1960 年までの名ですから
昭和 30 年代の初めには
まだ!あったのでしょうけど。

売春防止法が
施行された(1958)あたりから
衰退したのでしょうか。

堀江遊廓時代には
阿弥陀池のある和光寺の境内で
催行されていたようですが
近年は堀江小学校の校庭が会場です。
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荻野目洋子の
ダンシング・ヒーローなんて曲も
踊るのですね。
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空が暗くなるにつれて
どんどん!人が増えてきました。



330g もある「鳥飼なす」が
あります。(拙ブログ 2022/08/16
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皮をむいて輪切り。
オリーブ油で表面を軽く焼いてから
バターをのせて電子レンジで加熱。
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花かつおをトッピング。
生醬油でいただきます。

むいた皮を繊切り。
高菜漬けといっしょに
マヨネーズで炒めてみました。

酒と砂糖で調味。
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皮!硬い!
鬼のような牙を持っている
私だけのおかずかな。

バリバリかんで
水割り焼酎をあおります。

堀江の「焼けなすび」とは
ちょっと違う料理になったかも。

ああ!酔っ払ってきましたぞ!
人生!ん十年!
かんてきやすり鉢なんかしゃらくさい!
もっと大変なもの!割って
逃げてきて!反省なし。がはは。



(露の五郎著/なにわ歳時記/)
(大石順教著/無手の法悦/)参照
(敬称略)
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