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裏を返すごぼう 福食堂のしぐれ煮 [昼定食]

由緒正しい貧乏人のくせに
食べものの裏を返すのは
好きではありません。

ランチを外食だけに頼っていたときは
1 週間はおなじ店舗に行かない!なんて
決心していたり。
よく考えたら!おなじところに行っても
違うメニューにしたらよかったのにね。

あ!?
意識していないのですが
私は「裏を返す」とよくいうようで
最近「なんですか?」と
2、3 つづけて質問されたりしました。

みなさん!
あんまり使わないことばでしょうか。

おなじことを
もう 1 度することなんですがね。

落語なんかではよく出てくるような。



余談ですが
江戸は男女の比率が極端だったそうな。

地方から江戸にどんどんやってきます。
今でいう単身赴任でしょう。
それは男性ばかり。
江戸の女性はすぐには増えません。

一般的に!お嫁に行けない女性は
いなかったようですね。

どんなおばあさんでも
すぐ世話をする人がきたようです。

「トラのやつ!死んだな。
「じゃ!おかみさん!オレ!もらおうっと。

「オレが先約だ!

「だれと約束したんだ!?

勝手にけんかをしていると
大家さんがやってきて
トラさんの元女房を
もっとしっかりした男の元へ
連れて行ったというはなしばかり。



それで遊廓も
「まわし」といいうことをしますなぁ。

ひとりの女性が
複数の客の相手をしなければなりません。

順番で待たされるほうは
たまったものではないでしょうね。
それが落語になったようです。

もっとも「まわし」は江戸のこと。
地方ではなかったのでは!知らんけど。

上村一夫作/サチコの幸/は
先の大戦後まもない新宿二丁目(赤線)の
娼婦たちの物語でしたが
日活映画になったとき
先輩格の娼婦がひと晩に
20 人の客をとった場面があったような。

たしか!悠木千帆(樹木希林)が
演じていたような。

それはさておき。

その江戸で!ちょっと高級な(!)遊女は
初めてきた客を相手にしません。
おカネを払っているのに。
生意気というか!エラいんですなぁ。

裏を返して!つまり 2 度目に会いにきて
やっと口をきいてくれたりするんです!
知らんけど。

「裏を返す」というのは
こんなときにしか使わないのかも。

その説明に冗長な文章で!すみません。



1 品をドカ食いしない!
できるだけ長い間!裏を返さない!
そんな食べものの方針(?)の私でしたが
満身創痍で
精神が衰弱きわまり
夏というのに懐中に空っ風が吹いていると
いいかげんになってきました。

近ごろ「ごぼう(牛蒡)」ばかりに
食指が動いているような。

金平ごぼうやたたきごぼうがおいしい。

すり身をつけて揚げたもの!
すぐ買いたくなります。
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ごぼうサラダも好きですが。
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このパックものなら
180g も入っていて 159 円(税抜き)!
安い!
開けなければ日持ちもします。

が!この安価なもの!
ごぼうのかおりがなくて
ふにゃふにゃで食感も悪い!

どれでもおなじじゃないですね。
安いものにはそれなりの事由があるのかも。

偶然であった
「ごぼうスープ」439 円(税込み)!
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世の中!知らないもの多し。



ん!?
山阪神社(大阪市東住吉区)門前の福食堂。
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数ある昼の定食の中
今日は「豚肉とごぼうのしぐれ煮」
なんていうものが先頭に書いてあります。

通り過ぎる訳にはいきますまい。

しぐれ煮!
お~!山椒がきいていて結構な味です。
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画像では分かりにくいのですが
量もしっかり盛ってくれています。

小鉢の煮ものにもごぼうがたっぷり。
ささやかなしあわせ。

税込み 600 円です。
ごはんのお代わりも可。

定番のメニューではないのですが
運よく遭遇しました。



(敬称略)
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