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東海道酒蔵めぐり 石部宿あたり [町道!街道!眠り未だ足らず]

北島酒造に着きました。
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創業は 1805 年という酒蔵です。
JR草津線の甲西駅から歩いて
10 分もかかりませんが。

「春の東海道酒蔵めぐり」
「酒蔵でつながる東海道」
(2023/03/25・26)開催中。
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湖南市と甲賀市にあるよっつの酒蔵で
蔵開きイベントをしています。

でも!ここには酒蔵見学がありません。

ともかく!無料試飲のブースへ。
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30cc のカップに 5 種類ばかり。
100cc はいただきましたか。

北島酒造の駐車場では
湖南市の物産品を並べた
「酒蔵マルシェ」を開催されています。
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観光バスまできています。

可愛い小さな女の子が応対していたので
たまごかけごはんをいただきます。
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生姜醤油をかけました。
税込み 300 円。

カラフル人参も買いましょう。
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税込み 200 円。



よっつの酒蔵を巡回する
無料バスもありますが
私は湖南市だけを歩いてみます。

西へ進みます。
この道が旧東海道でしょうか
昔の街道にしては幅員があります。

竹内酒造です。
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創業はいつか聞かされませんでしたが
江戸時代からの技術を
受け継いでいるといいます。

ここも酒蔵見学はできません。

試飲は 8 種類!いいですねぇ。
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ここの試飲カップは 50cc !
いいですねぇ。
計 200cc は飲んでいますね。

「斗瓶取り」!?
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10 升?!
18 リットル!?
このイベントのために
「斗ビン取り出品酒を
「そのまま斗ビンごと販売いたします
とか。

よく理解できませんが!ともかく!
税込み 200,000 円!?
なんという値段でしょう。
それには手が出ないので
ま!こちらの
「果恋(かれん)なマンゴー」を。
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マンゴーの果汁の入った日本酒。
200,000 円を見た後で安価に感じますが
これだって!税込み 1,320 円!
500ml なのに。



東海道を急ぎます。

いろいろ歴史の説明板があります。
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現実には形として
残っているものはほとんどないような。

石部宿駅という休憩所を
最近建てたようですが。
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しかし!鍵がかかっていて
トイレさえ使えません。

路地の奥が真明寺かな。
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境内に芭蕉の

「つつじいけて そのかげに ひだらさく女
(原句は漢字だらけです)

の古い句碑があります。

たぶん!真っ赤なツツジの陰で
白い干鱈(ひだら)を調理している
宿の女性を見たのでしょう。

芭蕉の句集を広げると
芭蕉が 42 歳のとき
前に大津!
後ろに水口で詠んだ句がありますから
このあたりの宿で間違いないでしょう。



安藤広重の東海道五十三次の絵の
石部宿田楽茶屋を復元して営業しています。
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はたして復元かどうか。
広重はここまできていないのでは。
東海道五十三次は
だれかの絵を参考にして
想像を加えて描いたものが多いのでは。

ケチばかりつけてすみません。

JR石部駅の前に
石部宿と書かれた門(?)が
造られていました。
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門だけでなにもありません。
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古びてもすすけても好きなひと [わが街・大阪ブギウギ]

各社路線が集まっている新大阪駅から
南に 10 分と少々歩けば
淀川の大きな堤防に出ます。

ここは淀川の下流域!
河川敷が広大で!
特に右岸には
アシ(芦)の原が広がっています。
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このあたりは太古には海の中。
やがて淀川と大和川が運んでくる土砂で
中洲や島ができて
アシが!見渡すかぎり
生い茂っていたようです。

春になるとアシの原もやせてきました。
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倒れるものも多く
迷路のような小径も明るくなっています。
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こんなアシはかまどにくべれば
よく燃えそうです。



難波人葦作薪
 なにわのひと あしもてたきぎとなし

朝煙暮煙熏以陳
 あしたにけむり くれてけむり
 もってふるびたり

惟有我家妻一人
 ただあり わがやのつまひとり

朝看暮看色常新
 あしたにみ くれにみるに
 いろつねにあたらし

中国の銭稲孫の詩。

中国のひとが難波(なにわ)とは?!

この漢詩は訳詩なんですね。
原詩は万葉集 2651 らしい。

難波人 葦火燎屋之 酢四手雖有
己妻許増 常目頬次吉

斎藤茂吉の訓読みでは

 なにはびと あしびたくやの すしてあれど
 おのがつまこそ とこめづらしき

だそうな。

アシの中の四阿(あずまや)が
すすけてしまうほどここに住みついている。
こんな貧しい家から逃げ出しもしない妻は
珍しくもあり!可哀そうなものだ。

あきらめと!
涙を誘う歌かと
心貧しい私は思ったのですが違うらしい。
茂吉の解釈は

なにわのひとが
葦火(あしび)を焚くので家がすすけるが
おれの妻もそのようにもう古びすすけた。
けれどもおれの妻は
いつまで経っても見飽きない。
おれの妻はやはりいつまでも一番いい。

だとか。
愛妻賛歌!?
いい年のおじさんがね。
なんだか!面白くないですね。
ひねくれていて!すみません。

それはさておき
万葉集の短歌や反歌を
平仄(ひょうそく)や
押韻(おういん)などを整えて
漢詩に訳すとは!すごいですね。

漢詩を教えたり学んだりするときには
負けずに!日本古来の短歌で
訳詩を作る努力が必要ですね。
日本人なら。

漢詩の授業なんか学ばなかった私は
生意気だけいえますが。



土手にあがりもどります。

阪急・南方駅と
大阪メトロの西中島南方駅が
交差しているあたりで
ランチして帰ります。

いろいろ見て歩いても
懐中に尋ねたら委縮してしまい
いつもの「海の家」に着きました。
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税込み 600 円のランチに
落ち着きますか。はは。
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しかし!口が勝手(?)に
「刺し身定食」なんぞを注文!
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税込み 780 円。
ま!おいしかったから!いいですか。

みそ汁は豚汁でもないけど
豚肉片と里芋がひとつ入っていたのが
なんだかうれしい春。

明日にはアシの中で
されこうべになっていそうな民は
この程度で小さくほほえみます。



(一海和義著/漢詩一日一首/)
(斎藤茂吉著/万葉秀歌/)参照
(敬称略)
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鶴見緑地 雨に咲く花 [解語の枯れ尾花]

雨が降ります。
濡れて歩いても寒くはありませんが。
なかば迷子になりかけたとき
見たことがあるような店舗が見えます。
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居酒屋(たぶん!)の志な乃亭ですね。

春のランチメニューから
しらすおろし丼と
トロロそばの定食をいただきましょう。
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ちくわの磯辺揚げがついています。

税込み 1,080 円。
高価なランチでしたが
雨宿り賃を出したと思いますか。



ここからは迷うことはありません。
大阪メトロの横堤駅か
鶴見緑地駅かに容易に行けます。

少し!タネをまいて帰りますか。

シカクマメ!ナタマメ!
古代米!ヤナギタデ!ハバネロ!
数珠玉!オオマツヨイグサ!
銀杏(イチョウ)!アーモンド!
むかご(山芋)! こんにゃく!等の
種子や球根を保存しています。

ひっつき虫のヌスビトハギや
センダングサの種子もありますが
これらはどこにでも播種することは
はばかられます。はは。

花博記念公園 鶴見緑地に入ります。

今日(2023/03/23)もう
お花見ができるほど
ソメイヨシノが咲いています。
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この雨ではひと影がありませんが。

風車の丘ではパンジーの中に
チューリップが咲き始めました。
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大阪市内最高峰の
標高 39m の鶴見新山の登山口にも
ソメイヨシノがちらほら。
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雨降りやまず。
カタツムリににらまれました。
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まだ!最高峰には棲息していますね。

日本庭園からつづく四季の池のほとりの
桜花は三分咲きといったところ。
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ぼんやりたたずめば
サギなどの水鳥が集まってきました。

雨でエサをくれるひとが少ないのか!
いや!まったくこないのでしょうか。

お?!赤い。
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陽光(桜)の花びらが散り敷いています。

いいですねぇ!雨の日は。
ひと嫌いはしばらく立ち尽くします。
晴れていたら
多くのひとが座り込んでいるでしょう。

アーモンドは満開。
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毎年!少しずつ成長しています。
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「アーモンドの森」と命名されて
なん年経ったやら。
森になるのはいつのことでしょう。

清楚な桜が満開。
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私には心地よい白い花。
だいぶ!葉が出てきていますが。
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ああ!十月桜の春の姿でしたか。

ベニバスモモも満開。
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もともとソメイヨシノや
オオシマザクラのような
爆発する白さがないのに
雨の中ではちょっと可哀そうな
くすんだ花群。

ベニバスモモが
鶴見スポーツセンターの前に
数本もありました。
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モロッコ庭園の前に
咲いているのは見たことがありますが
なん年もこの前を通っていて
こんなにあるのに
気づいていないおろかものです。
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菜食ごはん こどもに受ける閨房ばなし [パパラッチ!ママえっち?]

南田辺本通商店街(大阪市東住吉区)には
幅員のあるアーケードがあります。

でも!ひと影がほとんどありません。
堂々と自転車が走っていますが
強いて注意されることもなく
街は静寂を保っています。

そのじみな商店街のじみな家で
なにか営業している雰囲気!?
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「日替り菜食ごはん」ですか。
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いいじゃないですか!
菜っ葉好きなものには。

店内は暗い。
いや!落ち着いています。
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古民家をリフォームしたのでしょうか。
ん!?
リノベーションしたと
いわねばならんのでしょうか。
どうでもいいことですが
世間と乖離して生きているものには
日本語の変遷について行けません。

先客は行儀よく!
しわぶきひとつなく待機しています。

ランチはひとつだけ。
なにもいわなくても出てきます。
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上掲の明細のような料理です。
育ちがいいのか悪いのか
見たこともない品々です。

値段もすごい!?
税込み 1,300 円!

がはは!
笑うしかない由緒正しい貧乏人です。

屋号はたぶん
「菜食ごはん Rocca」だったような。



帰依のかけらもないバチあたりですが
JR南田辺駅前の妙見宗の
太魂院(ふとたまいん)に寄ります。

「あおぞら寄席」を見せていただきます。
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桂源太があい変らず
歯切れよく演じていました。
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それが大衆に受けるのかどうかは
別問題ですが。

噺家(はなしか)は
修身(?)の先生のようではだめかな。
「ふら」がないと受けないような。

「ふら」とは見ただけで
心がゆるむムードといえばいいのか
ユーモア感とでもいえばいいのか
そんな「おかしみ」ですが。

音感といっしょで
持って生まれた要素が
多いとも思いますが。

桂文枝(先代)は
噺のリズムといっていたような。

「初天神」を演じていましたが。
しかし!こどもたちに大受け?!

11、2 歳の悪ガキの寅公が
向かいのおったんに
昨夜の両親の
閨房(けいぼう)のはなしをします。

この噺はたいてい!いつも冒頭の
お色気ばなしにこどもたちが笑います。

さらに
「わいの顔がおね~ちゃんの
「オッパイのあいだへはさまったぁ!
なんていえば!前の童女たちが大笑い。

こどもに
セックスのはなしはしてはいけないとか
聞かれて
返答に困るとかいうひともいますが
そんなに気をつかうこともないのでは。
もっと!おおらかに接したらいいのでは。

吹きだまりのドヤ街で育ったある老人は
小学生のころ
白昼の性行為をなん度も目撃したそうな。

キャットウオークというのか
わんこの通り道ほどの
路地での売春行為の盗み見は
みんな慣れっこだったとか。

しかし!そんな境遇のかれらも
長じてから
変質者や変態性欲者にもならず
だれひとり下着泥棒になって
社会から脱落したりしていないそうな。

変に隠さなくても大丈夫!たぶん。



桂福丸も無難に演じていました。
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上品ですね。
もっと!上か下かに突き抜けてください。



(敬称略)
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天王寺詣り今昔 [わが街・下駄ばきドドンパ]

今日(2023/03/21)は春分の日。
彼岸の中日でしょうか。

上方落語に「天王寺詣り」があります。
彼岸に
頭のビスが足らん「きぃ公」を
ご隠居の「甚兵衛はん」が
天王寺に連れて行く噺(はなし)です。

天王寺とは他国から流れてきた私なんか
理解しにくいのですが四天王寺のことです。

手元に
五代目笑福亭松鶴(1884 ~ 1950)の
速記本があります。

戦前の四天王寺界隈の
観光案内のような落語です。



「下寺町の坊主持ち」の
説明から始まります。
ふたりは
逢坂の合法ヶ辻(がっぽうがつじ)から
一心寺!安居の天神!を過ぎて
四天王寺の石の鳥居に着きます。
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扁額をあおぎます。
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釈迦如来!転法輪所!当極楽道!
東門中心と読んで聞かせます。

つづいて
西の御茶所!納骨堂!太子念仏堂!
引声堂!短声堂!見真大師!乳布袋。
乳布袋は知っていますが
その他の場所は
私はあんまり理解していませんが。

西門(さいもん)をくぐります。
ふたりがいう西門は
極楽門のことでしょうか。
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そこから西に
先ほど通った石の鳥居が見えます。

春分の日!すなわち今日は
その鳥居に沈む夕陽に般若心経を唱える
「日想観」の行事があります。

夕方は雨の予報。
今日は果たして。

甚兵衛はんの説明はつづきます。

義経の鎧掛松!経堂!
そして金堂!五重の塔。
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聖徳太子が竜を封じ込めた竜の井。
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南門と仁王。
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神子!南の御茶所!
虎の門!太子!夫婦竹!
太子引導鐘と巡っています。

猫の門。
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左甚五郎作!大晦日の晩には
この猫が泣くと説明しています。

用明殿!指月庵!聖徳太子十六歳の像!
亀井水!経木流し!
たらりやの橋!巻きもの橋!
丑さん!ひょうたんの池!東門!
釘なし堂!本坊!ときて
足形の石鏡の池に伶人の舞の台。
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それぞれの逸話と
とんちんかんな会話のある噺です。



今日は大師会でもあるので
弘法大師は花に囲まれています。
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阿弥陀堂で大念仏寺がやってきて
時正会を催行しています。
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融通念仏宗という宗派の違う寺院なのに。

今日は有料のところが
無料開放されていますが
聖徳太子が滅ぼした
物部守屋の祠は柳の細枝に隠されたまま。
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なぜか!そばに行かせてくれません。

英霊堂の前の蜂須賀桜が散っていました。
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新型コロナウイルス禍がほぼ過ぎて
食べものをあつかうサンズン(屋台)が
もどってきています。
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この物価高の折
100 円(税込み)のお好み焼き店は
どうしているでしょう。

やっぱり 100 円で頑張っています。
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鶏卵が高騰しているのに。
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ありがたくいただきます。
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(敬称略)
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