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森林植物園 七草粥食べられず [草のゆかり]

六甲山の神戸市立森林植物園の
春来祭(2021/02/06 ~ 03/28)が
始まりました。

立春が過ぎて新年!七草粥の季節です。

が!
プログラムのリーフレットに
まったく記載がないですね。

イベントのひとつ
冬芽観察会(2021/02/11)に紛れ込むことに。

なるほど!観察会の後に
七草粥という段取り!と例年なら。

今年は新型コロナウイルス禍で
行政がなんか知らんけど発令しているとかで
七草粥をこしらえないとか。

ここの七草粥は
ホンモノの仏の座(コオニタビラコ)を
使用するので(拙ブログ 2018/02/06
楽しみにしていたのですが。



それくらいではめげず
生真面目な学究の徒(ウソついてすみません)は
冬芽観察会について行きます。

なんの変哲もない雑木林ですが。
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植物園と名乗っていても
実生の樹々が育つのを
半ば野放し状態がいいですね。

冬芽ならいっぱいあります。
いっぱいあるから
いっぱいレクチャーされたのですが
教えられた端から忘れて行きました。

ただひとつ
公孫樹(いちょう)に
短枝と
長枝があることを覚えて帰りました。

銀杏(ぎんなん)が成っている
葉柄の一部としか
思っていなかったところが枝でしたか。

そのわずかな長さでも
10 年以上成長しているのですね。

撮影したのですが
みんなピンボケ!はは。
他の冬芽の写真もみんな失敗。
根性入れて撮らんかい!

どこを探しても芽のない枝もありましたが。
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マメ科の特徴のある実の残がいがあります。
ネムノキですか。
この木の芽はすぐには出てこないようです。



長谷池が干上がっています!
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例年!冬季には
自然に水が減少しているのですが
今年はほとんどないじゃないですか。
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コイや水生動物は災難ですね。

とかなんとか!
冬芽と関係ないことばかりに
道草を食っていたら
置いて行かれてしまいます。
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劣等生を待ってはくれません。はは。

福寿草(ふくじゅそう)の咲く季節。
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蝋梅(ろうばい)とか黄連(おうれん)も
咲いているのかも知れませんが
このへんで私のお勉強はおしまい。



「森の売店」は冬季休業していますが
「森のカフェ ル・ピック」は営業中。
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冬にしてはあたたかい日ですが
ストーブにほっこり。
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メニューの中から最安価に近い
弓削牧場の牛乳をいただきます。
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税込み 380 円。
高いですねぇ!
スーパーの牛乳なら 2L 買えますぞ。

この環境で
この場所代が入っているのですね。
心おだやかに味わい
これが今日のランチです。
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河内木綿は恥ずかしがりや [草のゆかり]

昔の久宝寺村(現八尾市)にあるという
「夢のコットンロード in 佐堂」を探します。

さまよえども!よく分かりません。

ああ!ここですか。
中央環状線の中!近畿自動車道の下。
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青空と見渡すかぎりの綿花畑の中に
延々とまっすぐつづく道を
想像してはいけませんね。
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アメリカの地平線まで広がる綿花畑は
雪をかぶったように真っ白だったような。

それは花も実も太陽に向いているから!?

「河内の木綿は下を向くんです」

ボランティアガイドのおばちゃんの説明。

勉強になりますね。
和木綿は
洋木綿とは種類が違っていましたか。

このあたり!河内の
木綿栽培や織りものは
江戸時代の初期にはすでに有名だったそうな。

江戸時代はずっと!
木綿といえば河内木綿!
わが世の春を謳歌したのですが。

明治時代になって
繊維の長い綿や細い糸が
大変安価に輸入されるようになって
終焉を迎えたようです。

さらに機織(はたおり)は
工業化されましたからね。

そんな古い時代の和木綿の種子。
よく保存されていましたね。

なるほど!恥ずかし気に咲いて。
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うつむいて実ります。
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生産性はともかく
なにかいいところ!あるんでしょうか。



「わたの収穫祭」(2020/09/22)ですか。
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手づくりの小さな祭り。

タネを取ったり。
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糸につむいだり。
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縦糸を張れば織れますね。
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もう一度
「夢のコットンロード」を歩いて帰ります。
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菅笠の里 スゲの田あり [草のゆかり]

菅(すげ)の田んぼがありました。
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深江(ふかえ)菅田だそうな。
昔!深江村だったから。
今は大阪市東成区という住所ですが。

スゲ(菅)なんか
日本各地の湿地に
自生しているものではないのですか。

田んぼに植えるような
品種のスゲがあるのでしょうか。
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ここのスゲで
良質な菅笠が生産されていたようです。

江戸時代には伊勢参りが盛んになり
大坂を出るときにまず
ここで菅笠を買って旅立ったとか。
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田んぼのそばに深江郷土資料館がありますが
教えをこいたくても!閉まっています。



なんの変哲もない道ですが
「すげの道」と名づけられた道をたどれば
右に釜師・角谷家があります。
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人間国宝の
河内鋳物師(かわちいもじ)角谷一圭の生家。

左に深江稲荷神社。
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「深江菅笠ゆかりの地」とあります。

「摂津笠縫邑(かさぬいむら)跡」の碑も。

大和の笠縫氏が良質のスゲを探して
この地に移住してきたといわれています。

この地は河内湾から河内湖になり
長い間!
湿地帯だったことは間違いないのでしょう。
スゲはいくらでもあったのかも。



境内に万葉歌碑がありました。
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四極山うち越え見れば
笠縫の島こぎ隠る棚なし小舟

(しはつやまうちこえみれば)
(かさぬひのしまこぎかくるたななしをぶね)

万葉集(270 ~ 277)の
高市黒人の
羇旅(きりょ)の歌八首の中の 1 首。
余談ですが八首とあるのに
私の手元の万葉集には 9 首あるような。

ん!?
なんか浅学な脳に引っかかるんですよね。

270 場所不明
271 桜田および年魚市潟は尾張国作良郷か
273 近江の海
274 比良の湊
275 高島
276 三河
276(20) 三河
277 山城

その 272 が「四極山、、、」の歌。
これ!いきなり河内湖と解釈していいの!?

「笠縫の島」は
笠縫氏が住み着いた
河内湖にあった島に相違ありません?!

斎藤茂吉は
参河国幡豆郡磯泊の説もあるといいますが。

「磯泊」は「之波止(しはと)」!?
そこが「四極山(しはつやま)」でしょうか。

「笠縫」は摂津!?
「四極山」は三河?!

痛み分け!
じゃないような。

この羇旅!
今の愛知県から滋賀県それに京都府あたり。
その中の歌がぽつんとひとつ
摂津というのはいかがなものでしょう。
これ!三河で詠んだ歌では。

阿呆は立ち尽くします。
なにか!大きな勘違いを
私がしているのなら!ごめんなさい。



段倉(だんくら)というそうな。
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河内湖のあったところなら低湿地帯。
石積みの上に建てものを造れば。
水害から守れますか。
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法明寺の前の石橋。
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水路が錯綜している中に
お寺があったのでしょう。



(斎藤茂吉著/万葉秀歌/)参照
(敬称略)
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センダングサは宿根草? 刺し身定食に安堵 [草のゆかり]

センダングサ!?
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ちょっと幅員があって
くるまが四六時中走っている道の脇
常緑街路樹と高い建てもの陰!
条件の悪い場所なのに。

それにもう 2 月の終わり。
春がくるという季節に。
センダングサは一年草でしたよね。

一昨年の晩秋にはとにかく!とにかく!
野山を歩くたびに
センダングサの実!すなわち
「ひっつき虫」だらけになりました。

帰路!センダングサの種子を
落としながら帰ったのです。

よく利用するのは 3 駅ありますから
落としたルートはみっつあります。



よく同道していたお大尽が
40,000 粒まき散らしたといいますが
そんなにはないような。
10,000 粒程度では。

前年まで私の家に周囲には
まったく見られない草だったのに
春がきたら 1,000 ~ 2,000 ばかり芽吹いて
夏には元気に育って
秋にみんな草刈り鎌の露と消えました。

短い命でした。

と!思っていたら
生き残っていた株もあったのですね。
その中でいくつかは
ちゃんと実をまき散らして
もう枯死していますが。



高架線路の下
フェンスに閉ざされて
人を拒絶しているところにも
まだ生きています。
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人が入れないのなら
草刈り鎌も入れませんね。

フェンスをはさんで繁っている大株も。
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ここも生育の条件は悪そう。
それなのに 12 株も生きていました。

池のほとり!
フェンスの向こうには 30 株以上。
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たいていの株に花があります。
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この画像を見ると
コセンダングサのようにも思えますが。



池の周囲の公園の中にもありますね。

それは辺境の地(?)ばかり。
忍法!すき間生存法?!

ヤマブキの株の中で生き長らえたものも。
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サクラのひこばえに紛れて
生きている個体もありました。

ざっと見て回って数株は確認できました。



チガヤなんかの草刈りのないブッシュにも
6 株以上のセンダングサがありました。
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結構!たくましく生き残っていますね。

真冬でも先にカギのついた実を
ちゃんとつけています。
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ちょっとこぶりですが。



この前の秋から冬にかけては
ふしぎとセンダングサに
まといつかれませんでしたね。

ヌスビトハギの実には悩まされましたが。

この夏にはもう生えてこないかも。



ま!ひっつき虫なんて
人には迷惑なはなしでしょうけど
なんとなく安堵して休憩。

山阪神社(大阪市東住吉区)の前の
居酒屋の「太郎」でランチにします。

刺し身定食をいただきます。
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久しぶりに訪問したのに
大昔とおなじ値段
税込み 650 円ですね。

きずし(しめさば)がおいしい。



なんとなく!いい日のような。

たなべ不動(法楽寺)の裏門からのぞくと
しだれの梅が散っていました。
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干し柿 ひっつき虫 秋が行きます [草のゆかり]

小鳥に食われる前に
古代米の稲刈り(?)をしました。
稲架(はざ)干し(!)します。
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はは。
籾(もみ)はなん粒あるのやら。

今年は田植え(?)で失敗して
これだけです。
食べないで
ま!食べるほどないので
来年のタネに残しておきますか。



秋が足早に通り過ぎて行きます。

柿酢を仕込もうと思ってもらった渋柿。
数が少ないので皮をむいて干します。
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この柿は小さくてタネが多い。
干し柿には
大きい渋柿が適しているような。



あ!花が咲いています。
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池の上にせり出したセンダングサ!
可愛い実もつけています。
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「ひっつき虫」になっています。



昨年の秋から冬にかけて
ハイキングの帰りは
身体中!ひっつき虫だらけになりました。

例年になく多くまといついていたような。

駅からわが家まで
それを落としながら歩きます。
ときには普通に歩けば数分なのに
20 分ばかりかかったりして。

よく同道するお大尽の計算によると
私が 50,000 粒まいたといいます。
どんな計算方法だ!?

10,000 粒くらいじゃないでしょうか。
根拠を聞かれても計算式はありませんが。

春から夏になると
今までなかったセンダングサを
見かけるようになりました。
拙ブログ 2019/08/07

他の「ひっつき虫」の芽は出ませんが。
いや!分かりません。
出ているのかどうか。

歩いて帰る駅は 4 か所あります。
それぞれのコース!全部で伸びています。
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特に家の前の公園には無数!
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その数は 1,000 株あまり。
私の計算ではね。

秋がきて
人の背丈ほど伸びているものもあり
ちょっと恐ろしくなりました。

そして花の咲く前に
公道も公園も草刈り。
まったく消えてしまいました。



しかし!それでも残った個体もあります。
池のフェンスの水側とか。
草刈り機の刃の届かなかったところ。

100 株くらいは認められます。
それはほとんど
目立たなかったひよわなものばかり。

50,000 粒か 10,000 粒かから
1,000 苗ができ
100 株生き残る?!

ひっつき虫になったら嫌われて
抜かれるものも出てきて
さらに減数されそう。

生存競争!すごいですね。
町中!
ひっつき虫だらけにならなくて
よかったぁ!



公園の草刈りのとき
作業の人が頭髪から靴の先まで
アルマジロか魚のように
ウロコ(?)だらけになっていました。

ヌスビトハギの実ですね。
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×十年前!これまたハイキング帰りに
身体を払っていた場所に
小さな株が咲きだしたような。

それが嚆矢(こうし)なら!
どうしましょう。
なんとなく淡く責任を感じていますが。

その小さな株が
今や!公園中!ハギの花だらけ。
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可愛い花です。
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が!この実がキョーレツ!
多量に実って
通る動物にとり着きます。

草刈りの時季には完熟しています。
草刈りを急がないかぎり
ますます!広がって行きそう。



あらたに渋柿がきて
また!むいて干します。
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つるべ落としの夕陽の中。
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