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姫路にもあった船場 [町道!街道!眠り未だ足らず]

大阪(大坂)といえば「天下の台所」「商いどころ」
「商いどころ」といえば「船場」
私は「船場」が
大阪(大坂)を代表する地区に思えるのですが。

大阪弁は
「船場ことば」を指すという人が多いのですが。

今!TVなんかで安っぽい芸人がつかう
ボキャブラリー貧困な会話を
大阪弁と称している人もいますが
それは「船場ことば」「大阪弁」じゃないような。

この前までの大坂はせいぜい
上町(大坂城近辺および谷町寺社周辺)
天満!船場!西船場!島の内!堀江!ですよね。
軽薄な芸人のことばは
そのうんと外の田舎のことばなのでは。

船場の語源は諸説がたくさんあるようですが
単純に船が着いていた場所ではいけませんか。



姫路のモノレール線は川に沿っていましたが。
その川は船場川!?

大坂城の西に「船場」がありましたが
姫路城の西にも
「船場」と呼ばれている町があるのですね。

姫路城の西に有料の日本庭園の好古園があります。
お年寄りには知らない人が多いので
最近造られた施設でしょうか。

好古園の前を通ってさらに西に行くと
石垣が突き出ています。
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市之橋門跡だそうです。
ここの横の橋が船場川に架かっているのですね。

船場川が南北に流れていて
その西側が船場城西地区でしょうか。

船場川から分流している川。
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舟入川という碑がありました。

このあたりに材木商やら酒蔵がひしめいていたそうな。

やっぱり!船の往来が盛んだったので
船場の地名になったのじゃないでしょうか。

さらに川に沿って下れば
西国街道の案内の碑がありました。

そのそばの民家の塀越しにのぞいている大石は
「船場川船繋ぎ岩」と書いてあります。
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船場地区と思われる町を歩けば
たしかに古い家屋や寺社が多く目につきます。

ただそれだけ。
浅学なものには瞠目するようなものにも出会えず
ただ暑いだけ。



船場と冠のある!寺院に行き着きました。
船場本徳寺。
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すごい!
大きな建てものですねぇ。

しかし!広い境内が
中古車販売の展示場のような殺風景な駐車場!
ああ。

船場川に帰ります。
が!船場川も情けない。
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ビオトープの復元というやさしさはないのでしょうか。

水辺は生物の顕著な生命の場だと思います。

それなのに側面も川底も水泳のプールのように
コンクリートで平滑にかためてしまっています。

コイ(鯉)だらけですね。

それでもオイカワのような小魚もたくさん見えます。
岸にイヌビワが熟していました。
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なんにも収穫はなかったけど
ちょっとだけほっとして駅に向かいます。

暑い。
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フェニックス通りでバイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

堺旧港の入口の旧堺灯台
「最近はなやかになっています」と
地元の人がいっていましたが。
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明治 10 年(1877 年)に造られた木造灯台。
今は使われてはいないようですが
港湾の変遷の荒波の中で
ずっと同じ場所に残っているのだそうです。

それで!どこが変わっているんですか。
130 年前と同じでしょ。

ああ!向こう岸に壁画を描いたのですね。
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堺旧港に立つ像は
明治 36 年(1903 年)の
内国勧業博覧会のときに
好評を博した竜女神像の復元。
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堺旧港から東に
仁徳天皇陵に向かってほぼまっすぐな道は
フェニックス通り。
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中央分離帯にヤシの木が植栽されています。
ヤシの木ですがね。
でも!ヤシといったら
堺の人に叱正されますよ!
フェニックス(という種類のヤシ)ですか。



東に 1km あまり進んだらホテル?
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ホテルリバティプラザ!
そんなに新しくもなさそうなホテルですが。
今まで振り向いたこともなかったのですが
バイキングの看板がでかでかと出ています。

1 階にある中華料理の「盛ノ園(せいのえん)」
ランチバイキング 2 時間 880 円。
安いじゃないですか。

「プラス 100 円でドリンクバーはいかがですか」
暑いので!ま!いいか!
普段は断るのですがいただきやしょう。
コンビニで飲みものを買ってもそのくらいいるもん。

食べます。
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金額からみてあんまり期待はしなかったのですが
そこそこの品数があるじゃないですか。
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朝食は摂っていなかったのですが
もう!食いだめのできる体でもなく
このあたりで点心。
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無名なのか
なにか他に理由でもあるのか
12 時半過ぎでも
広い店内には私の前に 2 組
後に 1 組のカップルだけで
静かに過ごせましたが。
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蓬莱の豚まんのバイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

道頓堀川にかかる戎橋(えびすばし)。
昔は「ひっかけ橋」と呼ばれていませんでしたか。

不純異性交遊の出会いの場所?!

橋が新しく架けかえられています。

今も「ひっかけ橋」なんでしょうか。
今はネット社会!
SNS(social networking service)が発達したから
出会いなんてのこのこ出かけなくてもすぐ成立?!

ん!?
どこかで見たような!
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前の橋から踏襲したランタン?!

いやずっと前!
100 年近く前の
昭和の初めの戎橋の器具とデザインが同じ?!
そんな昔の写真を見たことがあるような。



御堂筋に並行している
南北のアーケード街・心斎橋筋商店街の南端。
ここから南!高島屋までは
戎橋筋商店街と名前が変わります。

「蓬莱」があります。
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はは!
「551蓬莱本店」と「蓬莱本館」が
マクドナルドをはさんで並んでいます。
くっついているふたつの建てものの間に
マクドナルドがもぐりこんでいるという感じ。

同根のようですが
まったく別の会社なんですね。

京都と大津の「かねよ」のように
お互いを無視し合う仲でもないような。



「蓬莱本館」の方の
ランチバイキングに入ります。
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1200 円。
主に中華料理です。
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蓬莱は「豚まん」で有名な会社ですよね。
「551 蓬莱」は店頭販売
「蓬莱本館」はスーパーなんかで冷凍製品の販売。
棲み分けているんでしょうか。

それでは!豚まんを食べておかねば。
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それにどこにも白いごはんがありません。
店員さんにいえば
すぐ持ってきてくれるシステムでした。

この豚まんと白いごはんが禍根(かこん)!

豚まんは1/4ほど食べればいいんです。
白いごはんはほんのひと口しか食べていません!
いつものバイキング時には。

朝ごはんは食べていなかったのですが
こんなに大量に食べられません。
箸が止まりました。

とにかく!食べなければ。

白いごはんには味のしっかりついている
回鍋肉(ホイコウロウ)をのせて食べましょう。
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冷たいコーヒーで流し込んで
30 分で退散です。
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さらさらさやけの京の水 [平安京有情]

  君が愛せし 綾藺笠(あやゐがさ)
  落ちにけり 落ちにけり
  賀茂川に 川中に
  それを求むと 尋ぬと せし程に
  明けにけり 明けにけり
  さらさら さやけの 秋の夜は

後白河法皇(1127 ~ 1192)の
集めた今様(いまよう)のひとつ。
梁塵秘抄(りょうじんひしょう)にある歌詞ですが。

梁塵秘抄を読んだたいていの人の
なぜか記憶に残るリズムのよい歌詞ですね。

風に吹かれたのか
頭の笠が賀茂川に落ちたのですね。

さあ!大変!いい笠なのに。
追いかけて
流れに入って、、、!
それで!拾えたのでしょうか。

私がよく分らないのは
「秋の夜は」なんてありますが。
落としたのは夜のことなんですか。
暗い中を歩いていたなんて。
ことばのリズムでそうなっているのですか。

落としたのは男ですか!女ですか。

「あやいがさ」は藺草(いぐさ)を綾織りした
狩衣の帽子でしょうか。
男ものですね。

女性なら市女笠(いちめがさ)でしょうか。
でも!「あやいがさ」を彼女がかぶっていたって
いいのじゃないかと思うのですが。
恋人のなら。



三条大橋にたたずんで鴨川を見ます。
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きれいな水じゃないですか。
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笠を落としても絵になりますね。
800 年前ならもっと
「さらさら さやけ」だったことでしょう。

ちなみに
賀茂川と高野川が合流して鴨川になっているのは
今の時代の約束ごと。
当時の「かもがわ」の表記は
各自が好きなように書いていたのでは。
従って鴨川のこのあたりに
笠が流れていったのかも知れません。



暑い!

日光を避けて寺町通りに入ればゆるキャラが!?
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ナマズちゃん!ですか?!

「ホタルです」と叱正されました。
すみません。

京都市の上下水道局が「水」を売っていました。
「京(みやこ)の水 カフェ」だそうです。

売り上げは全額
「ユニセフ 水と衛生募金」に寄付するのだとか。

メニューは 50 円と 100 円のものだけ。

マルベリー抹茶ティー金箔入り 100 円と
かき氷(イチゴ)100 円を注文。
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おいしかったぁ!

ほてっていた心身が
「さらさら さやけの 秋の夜」になりました。

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おばけ粥は麦粥!? [もっそうライス]

風邪をひいて
それも夏風邪をひいて
気分が晴れません。

おなかも不調です。

「お粥(かゆ)を食べろ」と
助言してくれる人多し。

お粥ですか!

私にはあんまりお粥を食べる習慣はないですね。

「おなかの調子の悪い人はゆっくりかんで」
「そうでない人は好きなように」
といって
わが母上さまは
いつも同じようにごはんを炊いていたような。



シドニーだかブリスベンだか
あちらの国がたいそう気に入って
永住して!コーヒーショップを開店して
やがて!そちらの養老院に入れてもらって
静かに暮らそうといっていた
小銭を貯めたひとりものの男がいましたが
「やめた!」とか。

体が弱っているとき
日本人の機微が通じないと感じたらしい。

「白粥に梅干が理解できない人ばかりなんだもの!」

あたりまえでしょうね。



  麦粥は 手負産後の 血も乾き
  秘結するには 是を用いよ

石原明著/和歌が生んだ味の旅/に
和歌食物本草(1630 ~)から
転載された歌がありました。

そして
神奈川の丹沢山麓の昔の常食
「おばけ粥」が紹介されています。

丸麦に米を 1/5 ばかり混ぜてお粥を作り
餅を加えるそうな。

丸麦がないので押し麦に少し米を混ぜて
ついでにわが家産の紫色のじゃがいもも入れて
お粥を作りました。

冷凍庫にいつかどこかでもらった
赤い祝い餅が残っていたので
焼いて加えます。
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塩味はつけないんでしょうか。
塩気のきいた漬けものと食べるそうですから。



麦粥も悪くはないのですが
私には麦めしの方が食べやすいような。

あ!それに!
その麦粥を!
どうして「おばけ粥」と呼ぶんでしょうか。
その解説はありません。



(敬称略)
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