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異教徒のきこく邸参観 [平安京有情]

「真宗の方ですか?!」

いきなり!想定外の質問。

え!?
は?!
いいえ!違います。

でも!親戚の多くは浄土真宗!
父の生家も真宗でした!
お西さんかお東さんか忘れましたけど。

あわてて!つまらん饒舌(じょうぜつ)!
しゃべっていてイヤになりますね。

しゃべりながら
ああ!ここは浄土真宗大谷派(お東さん)の
境内ということを思い出していました。



渉成園(しょうせいえん)を参観しようとして
朝一番に受付に行ったら
まず!そんな質問がありました。

うそも方便!
あっさり
「真宗です!南無阿弥陀仏」といえばいいのに。
アドリブには弱い性格です。

余談ですが
「南無阿弥陀仏」の発音が
本願寺派と大谷派では違うような。
つけ焼き刃で唱えてもバレますね。

しかし!
別段!とがめられることもなく入場できました。

渉成園は別名・枳殻(きこく)邸
生垣が枳殻(からたち)だったから
そう呼ばれたようですが
今はからたちなんてどこにあるのか分りません。

前回にきたときはいつでしたやら。
色気づいてだれかときたような。
それほどの大昔。
庭園なんて!なにも覚えていませんが。



あ!
入場してすぐぶつかる高石垣。
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唯一!記憶にあります!
長い切り石と臼。
その他!自然石やらなにかの礎石やら
瓦なんかのいろんなもので石垣を造っています。

渉成園は 1653 年に名づけられたそうですが
たびたび火災や戦火にあい
今ある建てものは 1865 年以降の再建ばかり。

臨池亭(りんちてい)と
奥の滴翠軒(てきすいけん)は池の上。
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どちらも明治 17 年(1884 年)再建
古い方です。


この庭園は
「池泉回遊式」といわれるものらしいので
池はていねいに保存されているようです。

大きい方の池。
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奥の水の上の漱沈居(そうちんきょ)は
慶応元年(1865 年)!
それでも!もっとも古い再建らしい。

池の中の島には明治 17 年(1884 年)再建の
縮遠亭(しゅくえんてい)という茶室。
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かつて東山三十六峰を借景にしていたとか。
今の借景はコンクリートの建てもの。
色気のないはなしですね。



あれ!?
菱(ひし)が咲いています?!
ピンクの花が!?
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菱の花って!赤かったですか!

ああ!
赤いさるすべり(百日紅)の花が散っていたのですか。
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10 あまりの建てものや
かずかずの景物があります。

源融(みなもとのとおる)の伝説のものなんかもあって
建てものの中には入れないのですが
庭園を歩くだけで 1 時間費やしてしまいました。

大玄関の方から帰ります。

大玄関の前にある小さな小屋。
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「馬つなぎ」でしたか。

案外!狭いんですね。
ひとつの区画は 1.8m × 2.4m くらい。
目で測っただけですが。



京都駅の方へ南下して帰ります。

「京の旅館通り」という名前がついています。
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こんな名前!初めて知りましたが
なるほど!
旅館がつづいていますね。
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