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鯉の青柚子丼 [すててこ!しゃんしゃん!]

「べり!すぱいし~!」
「ベリ!スパイシー!」

おばちゃんが叫びます。

京都は錦市場にきました。
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時間が空いたら
このあたりをよくぶらぶらしてしまいます。

でも!今回は予定をみんなうっちゃってきています。
ただ!暑かったので!
体力も気力も萎えて!涼み(?)にきています。



旅行客も外国人も多いですね。
国籍や老若男女を問わず
試食をするのがうれしい人が多いですね。

こんなきれいに並べられると
つい足がとまる漬けもの店。
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とある店で外国のこどもたちが
試食品をつまんだら
おばちゃんが
「べり!すぱいし~!」と叫んだのです。

それは唐辛子の粉がいっぱいまぶしてありました。

なるほど!
注意勧告も国際色豊か。



私は必要以上にシャイですから
まず!しませんが
みなさん!試食している顔は笑っています。

それが拒否されて
泣きそうになったはなしを思い出しました。

漫画家の吾妻ひでおがホームレス時代に
その風体からか
スーパーで試食をさせてもらえず
落ち込んでいました。(吾妻ひでお著/失踪日記)

そうそう!某デパート関係者によると
警備室に万引き常習者のリストがあるそうな。
それと別に
試食品食い常習者の顔写真のリストも
貼ってあるとか!ないとか。

吾妻ひでおはその上!
試食品拒否リストに入っていたのかも。はは。



社会的な地位があると思われる人がいます。

近所では「先生」と呼ばれています。
たぶん!職場でも
「先生」と呼ばれているのじゃないかな。

「ワンカップを持って行きませんか」
なんて声をかけてくれます。

カップ酒を片手にデパートで
試食品を食べて歩くらしい。
同僚や友人とそんなツアー(!)をするのが
楽しいとか。

結構です!
私にはできません。
ステータスがないもので。
そんな仲間になりたくはないです。

どちらかといえば
吾妻ひでおのグループの方が好きです。



錦市場では
食べ歩きできるものを売る店が増えました。

白人のカップルが
串に刺したイイダコを食べながら歩いていました。
宗教上の嫌悪感は起きないのでしょうか。
郷に入りては郷に従う!のでしょうか。

1 本 200 円から 300 円。
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顔をあげてゆっくり見渡せば
かまぼことか漬けものとか餅とかを
食べ歩く外国人がたくさんいるこのごろ。



結局!懐中不如意はいかんともしがたく
いつものように
コイ(鯉)の旨煮を買って帰ります。

形が崩れているものは半額なんです。

到来ものの青いユズ(柚子)をおろして
ごはんにたっぷり混ぜて
コイの旨煮をほぐして骨を取ってのせました。
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この程度のしあわせで我慢してやるか!
残暑厳しい日には。



(敬称略)
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