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さらさらさやけの京の水 [平安京有情]

  君が愛せし 綾藺笠(あやゐがさ)
  落ちにけり 落ちにけり
  賀茂川に 川中に
  それを求むと 尋ぬと せし程に
  明けにけり 明けにけり
  さらさら さやけの 秋の夜は

後白河法皇(1127 ~ 1192)の
集めた今様(いまよう)のひとつ。
梁塵秘抄(りょうじんひしょう)にある歌詞ですが。

梁塵秘抄を読んだたいていの人の
なぜか記憶に残るリズムのよい歌詞ですね。

風に吹かれたのか
頭の笠が賀茂川に落ちたのですね。

さあ!大変!いい笠なのに。
追いかけて
流れに入って、、、!
それで!拾えたのでしょうか。

私がよく分らないのは
「秋の夜は」なんてありますが。
落としたのは夜のことなんですか。
暗い中を歩いていたなんて。
ことばのリズムでそうなっているのですか。

落としたのは男ですか!女ですか。

「あやいがさ」は藺草(いぐさ)を綾織りした
狩衣の帽子でしょうか。
男ものですね。

女性なら市女笠(いちめがさ)でしょうか。
でも!「あやいがさ」を彼女がかぶっていたって
いいのじゃないかと思うのですが。
恋人のなら。



三条大橋にたたずんで鴨川を見ます。
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きれいな水じゃないですか。
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笠を落としても絵になりますね。
800 年前ならもっと
「さらさら さやけ」だったことでしょう。

ちなみに
賀茂川と高野川が合流して鴨川になっているのは
今の時代の約束ごと。
当時の「かもがわ」の表記は
各自が好きなように書いていたのでは。
従って鴨川のこのあたりに
笠が流れていったのかも知れません。



暑い!

日光を避けて寺町通りに入ればゆるキャラが!?
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ナマズちゃん!ですか?!

「ホタルです」と叱正されました。
すみません。

京都市の上下水道局が「水」を売っていました。
「京(みやこ)の水 カフェ」だそうです。

売り上げは全額
「ユニセフ 水と衛生募金」に寄付するのだとか。

メニューは 50 円と 100 円のものだけ。

マルベリー抹茶ティー金箔入り 100 円と
かき氷(イチゴ)100 円を注文。
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おいしかったぁ!

ほてっていた心身が
「さらさら さやけの 秋の夜」になりました。

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