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猫間川 幻の源ケ橋 [わが街・下駄ばきドドンパ]

JR(地下鉄・近鉄)の鶴橋駅。
ここから歩いて帰りましょうか。
なにもなくても時間はあるので。

家まで 4km もないでしょ!直線で測れば。

だいたい直線で歩けるようないい加減な予想。
というのは
幻の猫間川(ねこまがわ)の上を歩けばいいような。

今の大阪市の南北に
上町台地が背骨のように走っています。

その東側に
この背骨に沿って
南から北へ流れていた川があったとか。

長池・股ケ池(ももがいけ)から流れ出て
多くの小川やクリーク(小運河)を集めて
大坂城の北まで行って大河に消えたようです。

その川の名が猫間川。
面白い名前です。
たぶん!高麗(こま)川がなまったものでしょう。
このあたりは渡来人の往来の多かったところですから。

鶴橋駅の裏!いや失礼!南の方から歩きます。
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なんの変哲もない道路がつづきます。
ホントにここが猫間川を埋め立てた跡。

不安になっていたら
「猫間川」を屋号に組み入れている店舗もありますね。
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源ケ橋(げんがばし)の交差点に着きました。
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ここの渡し舟の船頭に源兵衛という悪党がいました。
舟の上で人を殺(あや)めて金品を奪っていました。
あるときいつものように旅人に手をかけたら
昔別れた息子でした。
源兵衛は慙愧(ざんき)の念から出家し
貯め込んでいた大金で
ここに伽羅(きゃら)香木の橋を架けました。

というはなしを
異口同音になん度か聞きました。
その橋のあったところですか。

はなしに無理がありませんか。

こんな幅員のない川で渡し守が必要ですか。
いや!
たくさんのクリークが集まっている湿地帯だから
川のタクシーのような仕事をしていたのでしょうか。

もしそうでも
伽羅の橋を架けるほど
たくさんの殺人を犯していたなら
その前に知れ渡って
とっくに捕まっていることでしょう。

ちょっとがっかりして振り向けば。
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なんにも面白くない道をとぼとぼ南下して
JR・関西本線をくぐったら
すぐ!JR・阪和線と近鉄・南大阪線をまとめて越えて
阿倍野区役所の北側に到着。

すぐそこに桃ケ池(旧称・股ケ池)
わが家があります。
が!
かなり方向が食い違っているんですがね。

川はクランク状に
折れ曲がったシケインだったのでしょうか。

立ち尽くす夏の日は暑い。
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