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倉橋ため池 降ったり晴れたり [みんなで歩けばこわくない]

月例の仮面(名乗らなくてもいい寄せ集め)ハイキング。

まだ梅雨は明けていません。
雨です。
私のせいじゃありません。

忍坂(おっさか)街道を行きます。

奈良県の桜井市。
神武天皇の大和平定の地。
記紀の世界が眠る静かなところ。
考古学的には
継体天皇(450 ~ 531)の時代に
忍坂宮があったところといわれていますが。



衣通姫(そとおりひめ)が産湯を使った井戸枠の復元。
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美しさが「衣」を「通」して輝いていた姫です。
そりゃもう!きれい!
見たことがありませんが。

ハイキングの相棒のアラフォー(around 40)の
お色気おね~さまと同じくらい。

ウソついてすみません。
ん?この雨の中
色黒メイクですか。

「紫外線の多いところばかりに連れて行くから」
「あなたと歩き出してからこんなになったのよ!」
「みんなに黒い!黒い!といわれているの!」
「どうしてくれるのよ!」

この井戸に水があれば、、、!
それで洗えば色白になれるのにね。

「あなたのウソ八百なんて!信じません」



舒明(じょめい)天皇(593 ~ 641)陵は
めずらしい八角墳。
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雨がなくても
見ただけでは八角かどうかは分かりません。

日本最古の石仏のある
石位寺(いしいでら)でトイレ休憩。

遠くに臨む雨にかすむ堰堤は倉橋ため池。
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頑張ってあそこに行きますよ。



倉橋ため池の堰堤に着きました。
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聖徳太子の叔父の
崇峻(すしゅん)天皇(553 ~ 592)の
倉梯(くらはし)柴垣宮があったあたりですので
さぞや歴史があると思われがちですが
近年に造られた池です。

売春防止法と同じくらいの古さです。

「たとえが悪い!余計に分からん」



池の外周は提灯(ちょうちん)のようにひだが多く
4km もの遊歩道。

雨が上がりそう。
ランチ場所を探して歩きますよ。
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板張りの遊歩道もあります!快適。
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雨が上がって陽が射してきましたが
湿度は変わらず!ほぼ 100%
不快な中でランチです。

「天候不順はあなたのせいよ!」
「あのリュックが不吉なのよ!」

私のリュックの水玉模様に当たらないでください。
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飲料用と熱中症に備えて
今日も氷を持参したのですが
コップの類をまったく忘れています。

ペットボトルを切って器を作ります。
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やっつけ仕事の人生ですから。



午後は崇峻陵に回ります。
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シロート考えですが比定が間違ってやいませんか。
倉橋ため池の横にある
赤坂天王山古墳の方がそれらしいですがね。

あ!突然
サギが飛んできて止まり
陵の前の木の先に止まりました。
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怒っているのでしょうか
吉兆を運んできたのでしょうか。



聖林寺(しょうりんじ)が見えます。
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藤原鎌足の長男の定慧(じょうえ 643 ~ 666)が
712 年に創建したといいます。

死んでから半世紀も過ぎて創建できるのですか。

「難しく考えることもないじゃないですか」
「寺社の縁起なんてそんなものでしょ」

「疲れるでしょ?」

それが!あんまり疲れません。
ケチをつけるだけつけて
すぐ!忘れている無責任な人生ですから。
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虹になった涙 [うそ八百]

「パセリが消えた!」

某スナックのけばい化粧の!いや!
美白クリームがよくお似合いのママからでんわ。

鉢植えのパセリ。
葉柄しか残っていませんね。

「ナメクジが食べた!」

小さなナメクジが 1 匹いますが。
でも!ナメクジの食害じゃないような。

毛虫がいませんでしたか。
たぶん!蛾の幼虫ですよ。
食草がなくなったからどこかへ行ったんですよ。

パセリはまた!持ってきてあげますから。

「あ!せっかくだから!ビールでも」

すみませんね!

人なつっこくはないけど
懐中不如意で厚かましいから
断らないもんね。
カウンターの隅でいただいていたら
いい気持になって
「即興詩」ができました。




昔あるとき なめくじが
神さまおうちを くださいな


そこで神さま 徹夜して
作って雲から 投げました


おなかすかせた 明けガラス
ねぼけておうちを 食べました


数が足らずに さぁ大変
みんなでおうちを うばいあい


やっと拾った おうちです
いつでも背負って 歩きます


今も宿なし なめくじは
おうちを探して 泣いてます


泣いた涙は 虹の色
神さま分かって くださいな




ナメクジとカタツムリは同じもの?!
同じだった(?)地方が多かったようですよ。

柳田國男著/蝸牛考/には
ナメクジとカタツムリの呼称の同じ地方が
たくさんのっています。

たとえば
壱岐や日向ではどちらもナメクヂ。
津軽ではどちらもナメクジリ。
盛岡ではどちらもナメクジラ。

区別しなければならないときには
諫早ではカタツムリの方をツウノアルナメクヂ。
肥後の以南ではナメクジの方をハダカナメクヂ

浅学にしてよく分かりませんが
柳田は「ナメクジ」「ナメクヂ」と
書き分けていますが!
発音が違っているのでしょうか。
難しい!日本語力のないものには。



「ナメクジ」といえば
古今亭志ん生(5 代 1890 ~ 1973)のなめくじ長屋。

家賃ゼロで借りた家の

  家ン中の壁なんてえものは
  なめくじが這って歩いたあとが
  銀色に光りかがやいている。
  (古今亭志ん生著/びんぼう自慢)

ほどではなくても
フツーの家でもあちらこちらにキラキラと
ナメクジのはった跡があったものですが
最近!この周辺ではとんと見ませんね。

そうだ!このネオン街のナメクジ
写真を撮っておきますか。

しかし!ナメクジも逃げるときには速い。
もう!姿がありません。



(敬称略)
タグ:柳田國男
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六甲山のニッコウキスゲ [解語の枯れ尾花]

六甲ケーブルの山上駅は
見るからに古い建造物。
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1932 年に営業を始めたとか。
3 階建て?!
角度によっては 4 階建てにも見えますが。
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「六甲山上近代化産業遺産」とかに
指定されています。



ゆるやかに上るバス道を
とぼとぼたどれば「記念碑台」の交差点。

よく六甲山散策の
ランドマークにされる交差点ですが。

全然意識したことがなかったのですが
階段を上がったところに
その「記念碑台」がありました。
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なん十年も歩いていて知らないなんて!
恥ずかしい限り。はは。

A.H.グルーム(1846 ~ 1918)というおじさんが
海を見つめていました。



記念碑台からすぐ西に
六甲山ホテルがあります。

ここの旧館も「六甲山上近代化産業遺産」でした。
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1929 年に宝塚ホテルが建てたもの。
六甲山上のホテルでは一番古い建てものらしい。

2 階に記念ライブラリーがありました。

汚い風体のハイカーがいきなり飛び込んできたのに
フロントのみなさんが親切に説明して
案内までしてくださいました。
謝謝(しえしえ)感謝!多謝。



記念碑台の交差点に引き返し
東に進めば通称・六甲大通りがあります。

大通りといっても
明治のころからの別荘地の中の
木々におおいかぶされた静かな道ですけどね。

林間に見え隠れしているのが
ヴォーリズ六甲山荘。
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「六甲山上近代化産業遺産」のひとつです。

1934 年の木造建築。
大きな建てものですが平屋です。

土日祝に一般公開していました。



さらに東に歩いて
大通りがクマザサの小道になっても突き進むと
六甲高山植物園に着きました。

コマクサ?!

唐突に
コマクサを見にきたことを思い出しました。

エーデルワイスを教えにきたこともあったような。

だれときたのやら。
通り過ぎて行った多くの人たち。

クリンソウを見にきたときもあったかも知れない。

古いことを思い出さなくてもいいのに。
ヤキがまわってきたこのごろ。



季節的にクリンソウは無理でしょうけど
コマクサとエーデルワイスは
ひょっとしてまだ咲いているかも。

××十年ぶりに入園。

そう!ここです!
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コマクサ!まだ少し花がありました。
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エーデルワイスはだいぶくたびれた花でした。
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今!目を引くひとつはニッコウキスゲ。
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信州の霧ヶ峰やら美ヶ原高原には
規模的にはおよばないものの!きれいですね。

あ!やめよう!また変なことを思い出すのは。



六甲山はアジサイの季節。

色とりどりに妍(けん)を競っていたのですが
ヒメアジサイに泣けました。
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美しい。

それに六甲山のアジサイといえば
シーボルト(1796 ~ 1866)のシチダンカ。
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シーボルトが「オタクサ」と呼んだ花かも。
「オタクサ」は「お滝さん」のことらしい。
泣けるじゃないですか。



クラブハウスを見に
神戸ゴルフ倶楽部の中の
ネットに保護された散策路を進みます。
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このゴルフ場は
記念碑台で海を見ていたおじさん・グルームが
1903 年に日本で初めて開設したといいます。

そのクラブハウスは
1932 年に建設された
「六甲山上近代化産業遺産」らしい。

でも!
汚い風体のものはつまみ出されます。

まったく見ることは許されません。
六甲山ホテルとエラい違いです。

目隠しの木々の間からのぞき見するだけ。
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ま!いろいろなおとなの事情があるのでしょう。

やたら暑い夏です。



(敬称略)
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都ホテルのランチバイキング [たべほ!ブフェ!バイキング!]

最近のハイキングで顔を合わす機会の多い
アラフォー(around 40)のおね~さんふたりが
相次いで誕生日を迎えます。

いつもオトコの波に浮いているような
ふたりの印象ですが
かれらと祝う予定はないのでしょうか。

ハイキング中にはいろいろと協力願っていますから
私がでしゃばって!でもこわごわ
「誕生を祝してランチでもしませんか」と誘うと
ふたつ返事でやってきました。

ふ~ん!?
誕生日!まだ祝う気持ちがあるようですね。
私は自分の誕生日なんて忘れたし
この年ではめでたい気持ちなんてありませんがね。



尾羽打ち枯らす前には
よく利用していた天王寺都ホテルの 17 階へ。

10 年!いやもっと前からご無沙汰の
「スカイレストラン エトワール」の
ランチバイキング(2800 円 土日 3000 円)へ。

この日はステーキを焼いていました。
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スレンダーなのに大食いで
ステーキ大好きの年長の方のアラフォーが
喜ぶまいことか。

いくら食べてもよかんべ。
でも!野菜も摂らなきゃ大きくなれませんよ。

「もう!いい!大きくなるのは」
「小さく若返りたい」

残念ですが!
しわしわになって垂れて縮むのは
時間の問題です。



私は荻昌弘流バイキングの心得通りに
とりあえず!ひと口ずつ全種類をたべることに。
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なん種類あるのかな。
だんだん疲れてきましたが。
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結局!パンはほとんど食べられず。

ジェラートもデザートも残した方が多し。

チョコレートファウンテンや
ソフトドリンクもたくさんありましたね。

このバイキングは手ごわい!



このビアジョッキ!不思議な形ですね。
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コースターをはいているような。

そのコースター(?)部分に穴があります。
穴には栓(?)がしてありますがね。

アラフォーねえやのいうことにゃ
「ここから!下から!ビールを入れるのよ」

ビールディスペンサー
「トルネード」というシステム?!
セットしたら
自動的に定量満たされるのだとか。

浅学にして
見たことがありませんでしたが。
聞いてもいまだに理解できていませんが。

おばさん方!あ!いや!おね~さん方は
浮世のこと!なんでもよくご存知ですねぇ。



(敬称略)
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三木鉄道ありき 餃子あり [食い逃げ未遂]

神戸電鉄・三木駅(兵庫県三木市)から
美嚢川(みのがわ or みのうがわ)を渡ります。
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美嚢川とは難しい漢字ですね。
三木市の「みき」は
神功皇后が飲んだ「神酒(みき)」からとっているとか。
「美嚢」とはその酒を入れていた壺のことらしい。

この地の別所長治に勝った羽柴秀吉は
町の復興のために免税政策をとりました。
それが江戸時代になってもつづき
職人たち!特に大工職!鍛冶職が多く集まり
長い間「金ものの町」として有名でした。

この橋の上のモニュメントも
その鍛冶の炎を表現しているのでしょうか。

雨に打たれて寂しそうに見えます。
気のせいかも。



10 分も歩いたら
三木鉄道記念公園がありました。
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無知をさらけるようですが
まったく聞いたことのない鉄道ですね。

日本鉄道旅行地図帳/新潮社/を広げると
たしかにありますね。

1916 年 播州鉄道から始まっている古い鉄道。

1923 年 播丹鉄道
1943 年 国有鉄道
1985 年 三木鉄道
と!名前が変わっています。

そして 2008 年廃止。

最近まで走っていたのですね。
6.6km の営業だったらしい。

車止めが残っています。
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向こうにつづくコンクリートの道は
線路の跡かも。

もう!鉄道の運営が成り立たないほど
「金ものの町」の火も消えかけているのでしょうか。



三木鉄道記念公園の近くになにをひさぐ店やら
ちょっと気になる!見方によっては小粋なのれん。
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のぞいてみると「ギョーザ」の文字。
「餃子」ですかぁ!
12 時過ぎだったのではいったのですが。

照明は消してあり
お世辞にもきれいともいえず
声をかけても返答もなく、、、!
帰ろうと思い
「お休みですかぁ!」と小さくいうや否や
ころがり出てきた小柄なおばあさん!

速射砲のようにしゃべる!しゃべる!
怒っています。

あんたはバカか。
のれんを出しているのは営業している証拠。

というようなことらしい。

まるで青島幸男の扮する「いじわるばあさん」
浪花千栄子がよく扮した下町のべらんめえおばさん。
(どちらの映画もリアルタイムには観ていませんが)



照明を入れて鉄板の前に立てば
フツーの女将さん。

どうも!感情表現の豊かな人のような。

昭和 17 年(1942)生まれ。
神戸出身!父親は公務員。
ここは疎開した母親のふるさと。
母親が昭和 26 年(1951)創業。
2 代目。独身。

あ!こちらはなにも聞いていませんよ。
それなのにどんどんしゃべります。

よく分からんけど面白そうなので!ビールを注文。
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お!イキな筒をかぶせてくれるじゃないですか。

ビールがぬるくなるからだとか。
あああ!エアコン!ないんですね。

ま!それも味の内です。

「写真!いいですか?」と断れば
「どうぞ」とやさしい。



三木市の現市長と友だち(?)だといいます。
これから 30 分後に市長がごはんを食べにくるとか。

今!三木鉄道記念館に行ってきたといったら
記念館のことをぼろくそにいいます。

どうやら三木鉄道を清算したのはその市長らしい。



メニューの先頭に書いてある餃子。
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フツーにおいしいですけどね。

焼きうどんも注文。

すみません!
「うどん焼き」でした?!
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遠い日に母が作ってくれたような
ウスターソースのよくかかったうどんでした。



お勘定 1500 円。フツーです。

なかなか似たような店が最近はありませんね。

強いてあげるなら
わがご近所の
大阪は西田辺の
風体は怖いけど!根はやさしい(?)
自称・高級割烹 “J” とその店舗に似ているような。

郷愁を感じるような。
なつかしいような。

だから!
ひるまず!食べられたのかな。あは。

ごちそうさま。




(敬称略)
タグ:廃線
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