SSブログ

南海パーラーでアイスコーヒー [郷に入ればガタロー]

南海・難波駅を歩けば
「南海パーラー」がありました。
blog南海パーラー1.jpg

田舎ものには駅構内なのか
どこかのビルの中だか分かりませんが。
早朝 7 時!
もう!営業しています。

どうもこういう都会の真ん中の
ファッションには不調法で
こわごわ入店しましたが
そんなに驚くメニューでもありませんね。
blog南海パーラー2.jpg

一番安いトーストセット。420 円。



「パーラーとはなつかしいですなぁ」

老人たちがいいます。

「あちこちにありましたな」

それは銀座の“ 資生堂パーラー ”の
フランチャイズですか?

「違いますやろ」

昔は“ パーラー ”という屋号をつけるのが
はやったのですか。



そもそも“ パーラー ”とはなんですか。
喫茶店ですか。

「喫茶店は社員食堂の隅にあったやつでんがな」

「駅裏にもあったりして」

「そう!ウィンナコーヒーおくれといったら」
「ソーセージをいっしょに持ってきてくれたところ!」

フツーのコーヒーを飲みなさい。



「職場のマドンナ・みっちゃんと待ち合わせしたのが」
「純喫茶というとこや!」
「誘いもしないのに!おしゃべりハナコがついてきたけど」

「ちょっと高級かな!値段が」

「ビールを注文したら」
「南京豆がふた粒ばかりついてきた」

「そんなとこでビール飲むなよ」

「なにを注文したらいいのか分からんがな」

フツーのコーヒーを飲みなさい。



「お見合いのあとに行くのがパーラー」

「焼きめしやら炊き込みごはんやら分からんやつを」
「ピラフといっていましたな」

「フルーツぽんちとかいう」
「卑猥(ひわい)な名のものがあったような」

「どこが卑猥でんの?!」

「氷はフラッペですがな」

「私はキュラソーばかり飲んでましたな」

「それ!なんでんの?!」

「酒のメニューにあったから」
「うまいもんじゃおまへん」
「でも!ツーぶって毎回キュラソー」

フツーのコーヒーを飲みなさい。



お見合いはどうなりましたか?

「7、8 回!全部!断られましたがな!がはは」

「結局!集金にきた下請けの鉄工所の娘を」
「気張ってパーラーに誘ったら!すぐデキて結婚」
「鉄工所の跡取りになったんやけど!」

逆・玉の輿(こし)ですね。

「従業員 3 人でっせ!身内ばかりの」

「しかも!鉄工所は 2 年で倒産!」
「ふるさとの“ と~さん ”に」
「おれ!もうすぐ“ と~さん ”になるんやけど」
「先に鉄工所が“ と~さん ”したと電話しましたな」

しゃれをいっている場合じゃないでしょ。



つまり
社員食堂の喫茶店
駅裏の喫茶店
純喫茶
パーラーと“ 格 ”が上がって行くのですか。
その昔は。



「あ!思い出しました」

なんですか。

「レイコーを」
「パーラーではアイスコーヒーと呼びます」

ちなみに関西では冷たいコーヒーを
略して「レイコー」というのです。

熱いコーヒーを「ホット」というのにね。



なんて!以上勝手な思い込みばかりです。たぶん。

半分だけ信じましょう。
コメント(2) 
共通テーマ:グルメ・料理