SSブログ

三輪明神 箸墓 突いたのは箸か矢か [いわなが姫の丑の刻参り]

奈良県桜井市の
三輪明神 大神(おおみわ)神社の拝殿。
blog31三輪明神.jpg

「たまご?!どうして?」
blog32三輪明神.jpg

「巳(み)~さまにお供えですよ。

「え?今年の干支(えと)!巳?」

干支は関係ありません。
白蛇さまへ好物のお供えです。

今は三輪明神と呼ばれていますが
日本書紀では
大物主神(おほものぬしのかみ)かな。

倭迹迹日百襲姫命
(やまとととひももそひめのみこと)の
夫(?)の大物主神は夜だけ姿を現します。

姫は懇願します。
暗くてまだお顔を見たことがありません。
あなたのお姿を拝見したい。

大物主神は承諾。
昼間には
櫛笥(くしげ)の中にいるから見なさい。
ただ!絶対に驚かないこと。

夜が明けて
姫が櫛笥(櫛箱)を開けると
小さな美しい蛇(へび)がいたのです。

驚いた姫が声をあげたら
大物主神は三輪山に帰ってしまいました。

ここの神さまの
仮の姿のひとつは蛇なんです。



山の辺の道を北へたどり
桧原(ひばら)神社へ。

鳥居の向こうに二上山が見えます。
blog34三輪明神.jpg

春分の日や秋分の日には
その二上山の
雄岳と雌岳の間に日が沈みます。
信仰の対象になっていたのかどうか。

二上山に向けてくだります。

井寺池で振り返れば三輪山!
blog35三輪明神.jpg

三輪山を見ながら
桧原神社の前の茶店の
「桧原御休処」で買ってきた
かやくごはんをいただきます。
blog36.jpg

「ホットワインを持参しました。
「香辛料は入れていませんから!どうぞ。
「たくさん飲むとススキの中で
「おしっこをするはめになりますよ。

「そんな人!いたの?」

そんな!おね~さんも 2、3 人いましたが!
おばさんも入れるともっといますが!
いえません!お名前は。



三輪山とこの井寺池とを結んだ先に
箸墓(はしばか)古墳があります。
blog37箸墓古墳.jpg

夫の蛇の姿を見た
「やまとととひももそひめのみこと」が
眠るところです。
blog38箸墓古墳.jpg

日本書紀では「ももそひめ」は
夫が逃げて行ったショックのあまり
腰を抜かしたときに
箸で「ほと」を突いて!
死んだのです。

「ほと」とは女性器でしょう。

だからこの墳長 278m といわれる
巨大な前方後円墳は
「箸墓」と呼ばれているのです。

「えげつな~!

可哀そうと思いなさい。
ま!露骨な直接的な表現ですけどね。

大市墓と書いてあります。
大市は地名です。
宮内庁が管理しています。
「ももそひめ」は
孝霊天皇の皇女!
孝元天皇の妹(姉かも)ですから。

しかし!この時代の最大級の墓が
天皇でも皇后でもない方のものとは!?

宮内庁の治定の問題はさておいて
卑弥呼の墓だから当然だ!と
昔からいわれていたそうです。
それが最近
土器編年や数理文献学等から
否定的な意見が席巻していますが。

まだ分かりません。
炭素 14 測定法などの
いくつかの新しい方法が
試みられるようになり
時代の比定が変化していますから。

なにがなんでも桜井市はここ
纏向(まきむく)遺跡を
邪馬台国だと主張していますけどね。

そもそも魏志倭人伝の伝える
「倭」とはどこからどこまでなんですか。

倭と邪馬台国の関係は!?

邪馬台国を「やまと」と読んだり
「大和」と同義語といったり
我田引水の百家争鳴の評価は。

邪馬台国はない!邪馬壱国だという人も。
「壱(壹)」と書いてあるのに
みんな「台(臺)」の間違いだと
都合のいいように解釈しているという主張。



「そんな時代に箸があったの!?」

日本の 3 世紀には
フォーク代わりのものはともかく
正餐(せいさん)にはなかったかも。
どこかで出土していましたか。

「じゃ!箸で突けないのでは?」

古事記では
時代はさかのぼり神武帝のころ。
美しい娘が
流れの上に造られた便所で
用をたしているのを知り
やはり大物主神が上流から
矢に化身して流れくだり
「ほと」を突いています。

それは「矢」です!箸ではありません。
なんと!娘は死んではいません。
はしょっていえば!後日!妊娠します。
あ!その生まれた娘が
神武天皇の最後の皇后のはず。

ともあれ古事記では箸墓は造れません。

日本書記は 8 世紀の頭の
その時代の風俗や用語で書いたのでは。

藤原不比等が
「箸」で食事をしながら
監修しているような幻想が見えます。

なんとなく古事記のほうが
この件に関しては正確さが上のような。



そんなおバカな考察をしていたら
日が暮れてきました。

急ぎましょう。
ススキの中で
おしっこをしなければならない前に。

「突かれたら!たいへんですよ!

「ヒロインになれるかも」

それには

「美しい人という!
「大前提がありますからね!

「ん?!どういう意味?」

「突かれるより!
「冬眠を中断されて怒った
「蛇にかまれるのが関の山でしょう。
「ま!玉の輿(こし)はあきらめて
「帰って焼酎でも飲みましょうよ!割り勘で。
タグ:古事記
コメント(0) 

雪の妙見山 お火焚きまつりのころ [野道!山道!恋はけもの道!]

花折(はなおれ)街道は
能勢(のせ)街道とか妙見街道とかいわれて
能勢妙見宮参詣の門前町として
栄えていた時代があったのでしょうか。

能勢電鉄の終点・妙見口駅から
「日本一の里山」の中を行けば
道標に雪が積もっています。
blog51花折街道.jpg

山頂の能勢妙見堂(能勢妙見宮)に向かいます。
ま!そんな呼び方は普通しませんがね!
私の周囲では「妙見山」としかいいませんがね。

今日(2019/02/11)は
「お火焚きまつり」を催行しているはず。

たいてい!いつもはくだりに利用している
「上杉尾根コース」をのぼります。

斜めからの雪が強くなってきました。
blog52.jpg

のぼり始めてしばらくして
雪のないぬかるんだ急斜面で
思いっきり!ころびました!

目から火花が飛びましたが
引き返すのも面白くなく思って
アイゼンをつけてさらにのぼります。

見晴らしのいいはずの八町茶屋跡あたり。
blog53.jpg

連日!歩いて疲労がたまっていた上に
先ほどころんだので
体のあちこちが悲鳴をあげ始めました。
引き返せばよかったのにと
心臓も訴えてきます。

ほうほうの態で山上駐車場に着きましたが
そんなに時間をロスしていません!
ふしぎですね!はは。

しかし!
たった今!
「お火焚きまつり」の行列や法要は
終わったところでした。
blog54お火焚き祭.jpg

さらに本殿にのぼれば甘酒か
大根炊き(?)かをふるまっていましたが
引換券を持ってないとかで断られました。
けち!

信徒会館のガラス張りの「星嶺」が
雪でどんどんかすんで行きます。
blog55星嶺.jpg

くだります。

リフトも冬は休止。
blog56.jpg

暖冬でツバキが咲いていたようですが
降雪に隠されそう。
blog57.jpg

大堂越(おおどうごえ)コースをとります。

奈落のような急斜面に
羊腸のような登山道が落ちています。
blog58.jpg

のぼってきた上杉尾根コースか
このコースしか思いつかないのか
朝から大勢の人が歩いたようで
小径の雪は消えています。

峠の「大堂越」で左に曲がります。
blog59.jpg

炭焼き窯(跡)が雪に埋もれそう。
blog60.jpg

「台場クヌギ」の
急斜面を見あげて休憩します。
blog61台場クヌギ.jpg

クヌギを炭にするため伐採すると
枝が再生します。
10 年もして
炭が焼けるほどになれば伐ります。
根元は伐らないから太るのですね。

鹿に再生芽を食われないために
けっこう高い位置で伐るので
面白い格好のクヌギ!
里のことばで「台場クヌギ」ができています。

春にはエドヒガン(桜)の花の山も白い。
blog62.jpg

やはり冬季休止中の「妙見の森ケーブル」の
下の黒川駅まで降りてきました。
やれやれ。
blog63.jpg

ん!?
どうして車両を
雨ざらしの外に停めているのでしょう。

花折街道にもどれば
箕面市の救急車が出動しています。
blog64.jpg

大阪府豊能町ですよね!ここは。

雪の中の畑にあったらしい
ミズナ(100 円)と
おばちゃんの手作りという
千切り大根(100 円)を買って帰ります。
blog65.jpg

藁(わら)でしばってあるのが新鮮そう。
コメント(0) 

幻の神戸臨港線 [町道!街道!眠り未だ足らず]

運河の波音を背にして立てば
「人と防災未来センター」が見えます。
blog01.jpg

「HAT(Happy Active Town)神戸」地区です。
阪神・淡路大震災時以降に
工業地が再開発されて
集合住宅や商業施設や
あのような
公的機関もある街になっています。

震災から 24 年
毎年ここで
防災記念イベント(拙ブログ 2014/01/18)を
開催しているはず。
不謹慎ながら今年は忘れていました。



北に歩いて帰ります。
blog02.jpg

歩道橋が延々とつづいています。
blog03.jpg

「春日野道商店街」が見えます。
blog04.jpg

このまままっすぐ進めば
阪神・春日野道駅!
さらにアーケード街を歩けば
阪急・春日野道駅に出るはず。

右斜めに歩道がつづいています。
blog05.jpg

「臨港線」とあります。
blog06.jpg

貨物は船で運ばれ
鉄道に積み替えられていたのですね。

輸送手段が変わり
今は一部が市道の遊歩道になっていました。
blog07.jpg

JR灘駅に行くようですからたどります。

その当時のままか!展示用なのか
線路が残っています。
blog08.jpg

「神戸臨港線」の表示板も。
blog09.jpg

鉄橋と架線柱!?
blog10.jpg

単線だったのでしょうか。

かなり高い場所を走っていたのでしょうか。
blog11.jpg

架道橋。
blog12.jpg

たしかに鉄道の橋のような。
blog13.jpg

遊歩道はJR灘駅のすぐ近くまで。

振り返れば。
blog14.jpg

桜の木がたくさんありましたね。
花の季節にきてみたいもの。
タグ:廃線
コメント(0) 

豊祝の酒蔵 タニタ食堂のランチ [工場見学]

清酒「豊祝」の奈良豊澤酒造です。
blog01奈良豊澤酒造.jpg

比較的よくおじゃましている酒蔵ですが。
ブログに 1 度も書いていません?!
毎日ひとつ書いているブログは
いつもネタ不足で困っているのに!
どうしてなのか分かりません。

シロートには
どの酒蔵もおなじように見えて
筆を運べないのかも。
blog02奈良豊澤酒造.jpg

9 種類もの酒を試飲させていただいて
「ゆず酒」を 1 本買いました。
blog03豊祝.jpg

アルコール度数が低そうなので
酒や酒場が好きなのに
酒には弱いアラフォー(around 40)の
おね~さん用にいいかも。

もっとも酒好きではなくて
無類のオトコ好きのため
オトコ恋しさに
酒場に出向いているのかも知れませんが。



JR桜井線をまたぐ橋の上。
blog04桜井線.jpg

古刹の帯解寺(おびどけでら)が見えます。
ああ!思い出したくないことを
思い出しました。

引率したハイキングで
あるおじさんをいじめて
恥をかかせたところ。
もう鬼籍に入られましたが!
ごめんなさい。

また別のときには
あるアラフォーのおね~さんを
泣かせたり、、、。
おふざけが過ぎて疎遠になりましたね。
ごめんなさい。

そぐそこに帯解駅があります。
あ!
つぎの便は 30 分程待たねばなりませんか。



付近を少し歩いてみます。

見える山なみは
大和青垣(やまとあおがき)ですね。
blog05.jpg

倭建命(やまとたけるのみこと)の歌。

倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく
青垣 山ごもれる やまとし うるはし

山裾を古代の官道の
北・山の辺の道が通っていますが
すっかり軟弱になっている
今日の精神では向かいません。

ん!?
まっすぐつづいている道があります。
blog06上ツ道.jpg

知らないところを
徘徊しているつもりでしたが
この道!たどったことがありますね。
たしかこれも官道だった「上ツ道」!?
いつ!どんな状況で歩いたのか
忘却のかなたですが。



しばらく南に進めば
田園地帯にはまれな大きな建てもの。
blog07高井病院.jpg

高井病院(天理市蔵之庄町)ですか。

1 階に「タニタ食堂」がありました。
blog08タニタ食堂.jpg

「ヘルスメーター」の
「タニタ」の食堂でしょうか。
社員食堂のレシピの本が売れたので
全国にそのコンセプトの
食堂を展開していると
聞いたことがありましたが
まさか!こんなひなびた(失礼!)場所に!

昼食どきは過ぎていたので
ガランとしています。

なにを注文したら
健康にいいのか分からないので
とりあえず!日替わり定食を。
blog09タニタ食堂.jpg

いつもの日なら
売り切れになる時間帯のようでしたが。

豚肉のビネガー風味でした。
ごはんは自分で好きなだけ盛るシステム。

おいしかったのですが!税込み 800 円。
こんなものでしょうか。
普段の私のランチよりは高価でした。
コメント(0) 

メタセコイアが盗まれた!? [わが街・下駄ばきドドンパ]

花梅が咲きました。
blog91桃ケ池.jpg

わが家の庭(!)の桃ケ池公園。

「さてこそ花のなさけ知れ
「花に三春の約あり

400 年前の人も唄っています。

朝!眠けまなこで
股ケ池明神の横を
すり抜けようとしたら
気のせいか!すっきり?!
blog92桃ケ池.jpg

げ!
メタセコイアがない!?

1 昨年の秋には屋根より高く
威風堂々と立っていたのに。
blog93桃ケ池.jpg

股ケ池明神の横のメタセコイアは
切り株になっています。
blog94桃ケ池.jpg

あの向こう側に行きます。

梅はありますが。
blog95桃ケ池.jpg

昨年の春には白木蓮も咲いていたのに
それもありません。
blog96桃ケ池.jpg

1 昨年の冬の姿。
blog97桃ケ池.jpg

それが無残にも!
blog98桃ケ池.jpg

だれだぁ!?
盗んだヤツは!

たしかに昨秋(2018/09/04)
台風 21 号の襲来にあいました。

そのときにメタセコイアは
1、2 本被害をこうむりました。
blog99桃ケ池.jpg

しかし!元気に
耐えたもののほうが多いのに!
どうして?!
盗まれたのでしょうか。

樹齢 50 年以上のような年輪の
切り口が風に震えて泣いています。

もし行政の仕業なら
大阪市も大阪府も
ますます信用できません!私は。

山犬をたくさん引き連れて
「もののけ姫」が怒ってくるぞ!
きてほしいもの!

ばば猫よ をどりばかさん 梅の花  一茶



(閑吟集/浅野健二校注/)
(一茶 七番日記/丸山一彦校注/)参照
(敬称略)
コメント(0)