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大覚寺の節分 身振り狂言 芦刈からくり [猫も歩けば棒立ち]

阪神・尼崎駅のホームから
復元工事中の尼崎城が見えます。
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ほぼ完成しています。
この春(2019/03/29~)に
一般開放されるとか。

その昔!尼崎城ができたとき
仏教寺院が集められたという寺町を
人の流れに従って行けば
境内に人があふれています。
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月峯山大覚寺です。
山号の月峯は
能勢の剣尾山の山頂付近にあった
月峯寺と(拙ブログ 2010/03/19
関係があるからだそうな。

私の感覚でははるかかなた。
ここから剣尾山へ。
さらに京都の愛宕山へ。
狼煙(のろし)でまたたくまに京都へ
大阪湾の変事の連絡ができていたそうな。

その 4 点を飛んで行くカラス天狗と
能楽「船弁慶」を組み合わせた
「船弁慶からくり御籤(みくじ)」がありました。
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私の教養では理解の外ですが。
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節分(2019/02/03)です。
大覚寺身振り狂言が奉納されていました。
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鰐口(わにぐち)と
締太鼓(しめだいこ)の伴奏はありますが
まったく無言の狂言です。

ふしぎな能舞台のような。
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「橋掛(はしがかり)」がありません。
1 間(けん)くらいのはありますか。
橋掛 3 間!斜めに!が基本じゃないんですか。
分かったようなこといってすみません。



「芦刈(あしかり)からくり堂」がありました。
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あ!これは人形だけ?!
からくりはこの 2 階部分でした。
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世阿弥の能楽「蘆刈」の人形劇かな。

まず狂言回しが登場でしょうか。
山伏がカラス天狗に変身して
この物語を説明します。
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つづいて貧しい芦刈の男が。
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御所車が登場して
車輪が!屋根が!
御簾(みす)が順番にたたまれ
女が体を起こします。
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それは別れて久しい妻だったのです。

 君なくて あしかりけりと 思ふにも
  いとど難波の 浦は住み憂き

 あしからじ よからんとてぞ 別れにし
  なにか難波の 浦は住み憂き

夫婦は再会を喜び
妻が手を振ると
夫が輝く衣装に変身して
妻は御所車で退場し
夫も従い
障子が閉まりました。

離ればなれになっていた夫婦の
新しい出発です。



節分のイベント!豆まきです。
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能舞台のほうがメインでしょうけど
行き届くように
こちらにもやぐらが作られていて
おじさんがひとり奮闘しています。

しかし!まぁ!すごい!
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お釈迦さまに救いを求める
亡者の手のように見えます。



「昆布だるま」だそうな。
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大阪張り子の「金天姫だるま」に
北前船で運ばれた白板昆布のきもの。

厄除けの縁起ものでしょうか。
1,000 円。
厄除けも高価なものです。



雨が落ちてきたので帰ります。

寺町ですから寺院のひしめく中を歩けば
れんがの塀が長くつづいています。
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珍しや。
善通寺という寺院でした。
その「首なし地蔵」に
多くの善男善女が参詣していました。
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お堂の前に焚き火がありました。
小雨に濡れながら!手をかざしていたら
ふしぎなえにしを聞かされます。

悪い人がいて
地蔵の首を川に捨てたそうですが
またもどってきたそうな。

それが先の戦争で爆撃され
こんどは首から下が破壊されたとか。
それで今は
「首なし地蔵さま」には
「首だけ」あるようです。
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