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和弁当にほっこり 大和川のギッチョン [わが街・大阪ブギウギ]

「美術館に行こ。
「見たいもんがあんねん。

アラフォー(around 40)のおね~さん。

『行きたくありませんよ。
『平日には仕事しなさいよ。
『会社はどうなってるの?

「勤めはやめたよ。
「自宅で(仕事を)している。

『客を自宅に呼んでるの?

まさか!自宅で「春」を
ひさいでいるのじゃないでしょうね。
病弱な母親が伏せっている横で。
泣かせるはなしですねぇ。

「日がくれて 母を追ひ出す 月がこひ」
なんて川柳が
江戸時代の「新気賊」にありました。

「月がこひ」は月単位で契約する
妾奉公(めかけぼうこう)!
今風にいえば愛人契約!?
お手軽!?安価?!
安囲い(やすがこい)ともいうようですが。

自宅で営業(!)するんですね。
報酬は月 1 分くらい。
寛政(1789 ~)のころなら
今の 10,000 ~ 20,000 円の価値でしょうか。
4、5 人と契約すれば月に 10 万円!?

少ないようですが!通信費と交通費はゼロ。
公租公課はあったのやら。
ハート模様のブラジャーを買うこともなく
光熱費も食費も家賃も娯楽費も
なにもかもとても安くあがる時代なので
なんとか生活ができそう。

さしずめ!おね~さんも
ひとり 7 万円で 4、5 人と契約すれば
母子で暮らせるのでは。
その年齢で 7 万円は厳しいですか。

「キーボードをペコペコする仕事やぁ。

なんだ!つまらん!絵にならん。
その大きなお尻をペコペコしなさいよ。

絵の鑑賞に午前中だけつきあいますか。ああ。

「美術館行き!中止。

なんですかぁ!?
家を出て駅に向かって歩いているのに。

「今日は休館日だったぁ。



どうするんです!?
ホントにもう!

外に出たので!砂を拾いに行きますかね。

晩春にドジョウがまったく消えました。
餌を落としても姿を見せません。

それからしばらくして 1 尾。
また 1 尾!死んで浮いてきました。

まったく消えていなかったのですね。
水槽の掃除は
障害物を半分ずつ取りあげて行うので
緊急時には反対側に隠れていたようです。

最近!水草が浮いてきます。

夜中に見たら
ドジョウが 3 尾
鯉のぼりのようにきちんと並んで
水槽に張りついていました。

まだまだ!生きているのですね。
かれらが水草の土にもぐりたがるようで
水草が浮いてきているようです。

それならば砂の箱を置いてやりますか。



自転車に土のう袋をのせて
大和川に向かいます。

途中!大阪メトロ(地下鉄)のあびこ駅前で
ランチして行きましょう。

「和洋ダイニング ケイ」が空いていました。
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限定 10 食というランチをいただきます。
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「和弁当ランチ」税込み 850 円。
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見た目よりボリュームのあるてんぷら。
刺し身に酢のもの。
煮もの等々。
上品な(?)私好みです。

食後にシャーベットが出ました。

満足しました。
もう!わがままね~やのことは忘れました。



大和川は梅雨期なのか
にごり水が川幅いっぱいに流れています。
砂地なんか見えていません。

どこまで行っても川底はおなじ風景。
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振り向けば近鉄・南大阪線の鉄橋。
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ずいぶん!さかのぼりましたね。

堤防の中段の道を帰ります。
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1704 年!大和川は付け替え工事。
このあたりはそのときに新しく造られた川。

新しく造ったといいますが
川底を掘りさげるより
盛り土で堤防を造成したか所のほうが
多いそうな。

当時の堤防の高さはどのくらいだったのやら。



虫の声だらけ。
夏の昼の声の主役はキリギリスでしょうか。

ギッ!ギーッ!

ふと!小説「笛吹川(深沢七郎著)」を
思い出しました。

小説はギッチョン籠の家から始まり
ギッチョン籠の家で終わったような。

ギッチョンとはキリギリスのことでしょうか。
ギッチョン籠とは虫籠のことかな。
キリギリスに
かぎっている訳でもないでしょうけど。
虫籠みたいな粗末な家に住む下層の民の物語。

恵林寺が焼け落ちる、、、。
心頭を滅却すれば火も自ら涼し、、、。
武田氏滅亡、、、。
熱い、、、。

なぜか切なくて
小説にも映画にも 1 度接しただけですが
恵林寺の場面と
ギッチョン籠の家の単語だけが
記憶に残っています。

暑い。

ん!?
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キリギリスが出てきました。

鳴きませんね。
産卵管を持っています。
鳴かないはずです。



どんどんくだります。

JR阪和線の鉄橋まできました。
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砂地があるじゃないですか。
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さらさらです。
土のう袋にすぐいっぱい詰められます。
が!重くて!
腰を痛めているものは
土手の上まで運べません。
80 %は捨ててしまいました。



(敬称略)
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