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魚肉ソーセージ 1 丸かじり [食い意地]

昭和の初めごろの特徴ある食べものが
短歌によまれていないでしょうか。
そんな気が漠然としていたのですが。

ぼんやりとですが。
いつも!ぼんやりしていますが。
あれこれ!非生産性なことを
唐突に思いつくのですが
そのうち!忘れているような。

ん!?
Web 上に
「歌でつづる食の昭和史/沢野勉著」
という本が
307 円で売られていました。
これじゃないですか!探していたのは。
即!注文したのですが。

開くと

 とんとんとんからりと 隣組
 あれこれ面倒 みそ醤油
 ごはんの炊き方 垣根越し
 教えられたり 教えたり

なんですかぁ?!

「歌」って歌謡曲や童謡のことでしたか。
まぁ!そうですね!フツーに考えれば。
「歌」は「短歌」と
短絡的に思った私がバカでした。



気乗りもせず!パラパラとめくってみたら
「魚肉ソーセージ」が書かれていました。

これ!戦後 1955 年ごろから
普及した食べものでしたか。

「魚肉ソーセージ」といえば
貧乏人用の安価な食べものという
イメージが私にはあります。

そのころは日本全体が貧寒で
ホンモノが買えないから
せめて!形だけ楽しもうというような。

肉がいくらか入っているものも
嵩(かさ)増しの混ぜものが多かったのか

「日本にきたときには(1970 年ごろか)
「ハムもソーセージもまずくてね。
「自分で作った。

R・C・ヘルムスタッターという人の
証言がありましたが。



もともと日本にはカマボコがあったので
魚肉のすり身の応用は
考えやすかったのでしょうか。

それに日本のすり身の文化と技術は
他に追随を許さないのかも。
「スリミ」という日本語が
定着している国もあるそうですし。

ちくわ!カマボコだけではなく
はんぺん!あんぺい!ろうそく焼き!
なんば焼き!削りカマボコ!かにカマボコ!
いろいろ。

それらの形はおぼろげながら分かっても
一朝一夕で作れるものではない
高度な技術と特異な材料が必要でしょう。

先の大戦後
主にスケソウダラの
冷凍すり身の製法が進化し
安価に大量に供給ができたので
魚肉ソーセージが考案されたのかも。

さらに
塩化ビニル樹脂とか塩化ビニリデン樹脂とか
プラスチック系の製品が
食品関係に利用され出した時期のようです。

それで魚肉ソーセージの
ケーシングが容易になったのも
普及できた要素かな。

またまた余談ですが
フリーズドライ(真空凍結乾燥)は
考えなかったのでしょうか。
運搬が楽なのに。

アメリカ軍なんかは大戦以前から
レーション(戦用糧食)に
フリーズドライ食品を
開発していたようですが。



いじけた食べものといえば
東海林さだおを思い浮かべますが。
すみません。

魚肉ソーセージについても
エッセイや漫画に
なん度か描いていると思うのですが。
「東海林さだおの丸かじり」シリーズに
あると思うのですが。
シリーズは膨大で!今!見あたりません。

しかし「東海林さだおの弁当箱」には
著者の 10 代 20 代は
ソーセージといえば
魚肉ソーセージだったとあります。

魚肉ソーセージを丸かじりする
高校生のようなイラストもありました。

これ!自画像ではないのですか。

東海林さだおは
1937 年の生まれだそうですから
やはり昭和 30 年代の風景かも。

そのイラストに
「30 円」と書き添えられています。

魚肉ソーセージを買ってきました。
blog91.jpg

4 本束ねてあって税抜き 99 円。
1 本 25 円じゃないですか!
60 年前より安い!

1 本 60g
この大きさは
変わってないような気がするのですが。



上記図書の他
(主婦の友社/男が食べたい料理/)
(天野慶之著/食物百話/)参照
(敬称略)
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