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七夕のかささぎの橋 渡れない [いわなが姫の丑の刻参り]

JR森ノ宮駅前の玉造筋に
森之宮神社があります。
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聖徳太子が
両親を祀るために創建したそうですから
古いですねぇ。
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頭部が扁平な獅子と狛犬。
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はは。笑ってはいけませんね。

歌碑があります。
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 鵲(かささぎ)の 渡せる橋に おく霜の 
 白きを見れば 夜ぞ更けにける

大伴家持の歌。
小倉百人一首にも採用されている歌。

この宮では
この歌は冬の歌と説明されています。
この神社の横に天野川(!)が流れていて
そこに架けられていた鵲(かささぎ)の橋の
霜を詠んだものとの解釈。

それは不自然なような。

鵲(かささぎ)の橋といえば天の川銀河。
霜という白くキラキラしているものは
その天の川じゃないでしょうか。

宮中の橋を詠んだという説もあるようですが。
それもなんだかねぇ。

森之宮神社は通称で
本名(!)は鵲森宮(かささぎもりのみや)!
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推古 6 年!新羅からきた鵲(かささぎ)を
飼育していた森だったからだそうな。



荊楚歳時記を開くと
7 月 7 日は
「牽牛織女聚会の夜と為す」とあります。
日本に伝わって織姫・彦星の逢引は有名。

中国の相当古く!あまたある伝説。
古過ぎて
「牽牛」「織女」の名前さえいろいろ。

荊楚歳時記にも
日本書紀流に
「一書曰(あるふみにいわく)」的な
説明が多くあります。

早いはなし!
1 等星みっつが作る夏の三角形。
こと座のベガ(織姫星)!
わし座のアルタイル(彦星)!
はくちょう座のデネブに
いろいろとはなしを作ったのですね。

織姫星と彦星が接近したものの
天の川を渡れません。
そこへ鵲(かささぎ)が橋を架けたのです。
たぶん!善意で。

1 羽で橋を作ったというはなしもあれば
無数の鵲(かささぎ)が
羽を連ねたという伝説も。

詩経にはふたりとも
まったく労働しない不届きもので
牽牛織女なんて名前だけだとも。

牽牛は「牛」そのもののこと!?
そんな説もあるようです。
牛と人間の恋愛は
鵲(かささぎ)が
いくらおせっかいを焼いても成立しない!
だから星が接近しても交わらない!
なんていうはなし!いいですねぇ。

ん!?
夏の三角形のもうひとつの星
デネブはどうしているの?!
はなしに入れてあげなければ!
寂しいじゃないの。

これを調べれば膨大で
大変奥の深い研究になるようです。



たまに頭を使いかけると眠くなり
空腹を感じます。

牽牛からビーフシチューを想起したのですが
それはあまりにも遠い。
金銭的にこと座ほどかけ離れた存在。

いつもの大阪メトロ(地下鉄)の
森ノ宮駅の出入り口の前の
「森ノ宮応援酒場 菜蔵」へ。
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ランチは税込み 500 円から 700 円まで。
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もちろん!一番安価な日替わり定食を。
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この日は
「鶏のロースト レモンペッパー」です。

鵲(かささぎ)を食べているようで
申し訳ありません。

ボリュームがありました。
大盛りごはん(無料)にしても
食べられましたね。



(宗懍著/荊楚歳時記/守屋美都雄訳注)参照
(敬称略)
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