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ウナギの頭は半助 緑色のリゾット [もっそうライス]

入場料 1,000 円の落語会で
演者の噺家(はなしか)のひとりが
いっていましたね。

「木戸銭が 6,000 円もする
「有名な落語家の会も
「この 1,000 円で 5 人も出演する会も
「落語の味はしまっせ。

「宇奈ととの 590 円のうな丼も
「ウナギのかば焼きの味がするように。

どんなたとえです?!

さらに脱線して

「590 円のうな丼のウナギは小さい。

当然ですわな。

「そのかば焼きでごはんを半分食べる。
「残りのごはんはテーブルにある
「無料の漬けもので食べる。

のだそうな。

今年(2022)の土用の丑の日は
2 日(7/23 8/4)あります。

ある寝たきり(ものぐさ?)おばさんが
丑の日に

「宇奈ととの 500 円のうな丼が食べたい。

と!いっていると聞いたので
やさしい私は買って届けました。
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私の記憶では
「宇奈とと」の一番安いうな丼!
500 円の時代がしばらくありましたが
550 円になり
じきに 590 円になったような。

「宇奈とと」と指名がなかったら
5,000 円の「ウナギ」でも買いますのに。
なんて!
できもしないことをいってみたり。

しかし!高座でいっていたように
「漬けもの」がついていないのですが。
テイクアウトにはないのでしょうか。



「半助!残しておいたよ。

場末の居酒屋のおじさん。

土用の丑の日の初めの日に
かば焼きでしこたま儲けたのか
機嫌よくいいます。

大阪の場合は
ウナギの頭をつけたまま焼くので
頭もかば焼きになっています。

その焼いた味のついた頭を
なぜか大昔から
「半助」と呼んでいるようです。

そして市販されています。

ウナギの頭は
Net なんかでも販売されていますが。
1kg 140 円くらいから
せいぜい 450 円くらい。

高価なものではありませんが
宅配便が 1,000 円くらいかかりますがね。

たぶん!関東の業者なら
生の頭の販売かも。

檀一雄と太宰治が
荻窪の屋台のウナギ屋で飲んでいたとき
檀がかじったウナギの頭に
大きな釣り針が入っていたといいます。

その頭は注文を受けてから
焼いていたようですから
関東の頭の販売は生のままでは。



居酒屋は半助を 500g ばかり
冷凍してくれていましたが
ホントに頭ですなぁ。
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もう少し!身をつけておいてちょうだい。
ただでもらっておいて
文句をいってはいけませんね。

とりあえず!なにか!
ごはんものにしますか。

鍋に水を沸かし
いくつかの半助を放り込み
しばらく煮ていたのですが
あんまりだしは出ないような。

昆布と椎茸の液体のだしを入れます。

ごはんを加え
賞味期限の近づいている
スライスチーズを
惜しみなく放り込みます。

さわやかになるかも知れないので
キュウリをおろして入れて
火を止めました。
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緑色のリゾット。

あっという間に食べてしまいましたが
冷やして食べたらよかったのかも。



(檀一雄著/檀流クッキング/)参照
(敬称略)
タグ:檀一雄
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