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小さくても!皮はむきむき! [絵に描いたどじょう地獄]

某小料理屋の女将に
先日のむかご(自然薯の肉芽)の砂糖煮
ほめられました。
みどり色があざやかだと。

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そうですか?!
あんまりきれいな色とも思えませんが。

「皮をむいたのですね」
“ え!?むいてないですよ! ”
“ 包丁でむくのですか?あんな小さなものを ”

女将もむき方は知らないようですが
昔!
むかごの皮をむいて
みどり色にしてから
客に提供せよと習ったそうです。

薄皮1枚だけむかないと
しっかりむいたら
みどり色も飛んでしまいますが。

みどり色といえばぎんなん(銀杏)。
ぎんなんなら湯の中でしゃもじで転がしていたら
薄皮がむけて鮮やかなみどり色が出ますが。

今回のむかごも同じように
砂糖水の中を転がしながら煮たから
薄皮がはがれたのでしょうか。
ちょっと違うような気がします。

むかごよりまだ小さい
ゴマ(胡麻)の皮をむけといわれて驚いたことを
水上勉は「土を喰ふ日々」に書いていました。

寺の小僧時代のこと。

ゴマの皮むきこそ!包丁で行えるはずもありません。

ゴマをすり鉢に入れ
水を少しだけ入れ
手のひらで鉢の目にこすりつけておれば
皮はむけるのだそうです。

そこへ水を足すと
皮だけ浮き上がるとか。

むかごも
すり鉢の中でやさしく転がしていたら
薄皮がとれるのかも。

(敬称略)
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道修町 神農祭 竜のひげ [食い意地]

「道修町」と書いて「どしょうまち」と読むんです。
江戸幕府から薬種中買(仲買?)仲間の認可があった薬の街です。

酒好きの!あ?!いや!酒に興味ある私は
洋酒の発祥の町として記憶しています。

谷崎潤一郎が小説「春琴抄」の舞台にした小西儀助商店は
明治の初めに「洋酒の製造」に乗り出したと
コニシ株式会社(旧・小西儀助商店)のリーフレットに書いてあります。

「私が摂津酒造にいたころ」
「小西儀助商店、寿屋の委託を受けて洋酒を作っていた」と
竹鶴政孝著「ウイスキーと私」の記載と合いますね。

洋酒といってもいずれもイミテーション!
早い話がインチキのウイスキー!ブランデー!リキュール!
昔は醸造ではなく調合!?
薬屋の仕事だったようです。

「ウイスキーと私」によると
寿屋は
小西儀助商店の従業員だった鳥井信治郎という人が
夫婦で始めた店だそうですよ。
今じゃ!サントリーという大企業ですがね。
イミテーション洋酒屋からの出発でしたか。
今はインチキをしてないんでしょうね!お願いしますね。

閑話休題。
11月22日23日に
神農(しんのう)祭がありました。

道修町には朝から露天商が並んでいました。
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ビルの間に挟まってしまった
少彦名(すくなひこな)神社に参拝します。
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町の人が「しんのうさん」と呼ぶのは
祭神が
日本の少彦名(すくなひこな)命と
中国の神農(しんのう)氏の2柱だからでしょうか。

福笹に張り子の虎がついていました。
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1822年にコレラが流行したときからの
歴史があるようです。
虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)という丸薬と
神前祈願した張り子の虎で
コレラを撃退したのだそうです。

ここの巫女はみんな菊の花のようなバンダナ?をしていました。

「韓国王宮糸菓子」「竜のひげ」と書いた
実演・販売中の屋台がありました。
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真白い絹糸のようなものを束ねるように持ち
7種の粉にしたナッツを芯に包んでいます。
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そのナッツは
アーモンド?ゴマ?ヒマワリ?松の実?クルミ?椎の実?南京豆?
と聞いたような気がするのですが?
忘れました。あは。

絹糸状のものは綿菓子と同じような味です。
16384本のすじだそうですよ!?
だれが数えたのでしょう。

食感はサクサクと砕けてなかなか美味です。
凍らせて口に入れれば一層おいしいと聞きました。

この神農祭は
大阪の祭の1年の締めくくり!
道修町の通りを突き抜けて御堂筋に出れば
すっかり黄金色!
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秋が行きます。

(敬称略)

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ハローグッバイ!また旅の空 [西田辺探検記]

あ!
声を飲み込みました。

「またたび酒」が売られていました。
飲み屋の棚に3本!
1997年製です。

店主がいいます。
「持ってきた人がいうには!まだ!古いのもあるらしい」

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これは
私が作った「果実酒」です。

数年前
夜逃げをするとき
処分したものです。

処分は果実酒!薬酒を900ccびんで500本ばかり。
泣いて!わびながら
(そんなタイソーなことでもありませんが)
捨てたり欲しいという人には差しあげました。

またたび(木天蓼)の果実酒が一番多かったと思います。
100本はなかったかも知れませんが。
20年ものもあったはずです。

どこをどう巡ってきたのでしょう!
感動ですね!

満州国で別れた親子が
見えない糸に引かれて再会したときには
こんな気持ちでしょうか。

抱きしめてあげたい!

この酒の販売に
国税の野暮なお代官さまが
逮捕状を掲げてやってきませんかね。

一度課税して売ったホワイトリカーを使っていても
弱者には
ビミョーな解釈をしてきますから。

この酒がある酒場は
この町に2軒くらい。
店名をいうことはやめましょう。

生みの親は黙して静かにおいとまです。
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とうもろこしと山芋の硬軟焼き [こな(粉)もん]

すりおろした山芋だけを焼くのは
シロートには柔らかすぎてうまくいきません。

とうもろこしの粉を水でねって焼けば
もろ過ぎてばらばらになります。

両方を混ぜたら
中庸(ちゅうよう)に!ほどよく焼けますか。
はたまた欠点の2乗になりますか。

おろした長芋にとうもろこしの粉を混ぜ合わせ
塩・旨味調味料・牛乳を入れ
セロリの葉を切って加えてかき回しました。

フライパンに油を敷いて
生地を流し入れます。

たまたま買っていたかつおのたたきを並べ
たたきにはにんにくかと思い
にんにくの醤油漬けをスライスして散らし
エビ(海老)味の天かす(揚げ玉)で隙間を埋め
豚肉を上にかぶせ
焼きました。

やはり!まとまりが悪いのと
火の通し方のタイミングがむずかしく
ひっくり返せば
形が大きく崩れました!はは。

できました!
山芋ととうもろこしの硬軟焼き。

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タバスコとどろソースでいただきました。
おいしいですが
焼き方に課題が残りました。

もっと洗練されたレシピになったら
硬軟(こうなん)焼きから
香菜夢(こうなん)焼きと名を変えて発表します。
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深夜の鯛(たい)めし [七面鳥六目半ごはん]

日が暮れました。
遅くなりました。

打ち合わせの喫茶店で
誰かが払うだろうと思っていましたが
早く帰りたい一心で伝票に手をかけたら
誰も「いや!私が払います」といわない!!

いえよ!

仕方なく私が払ってしまった!!
1400円。
なんか損した気分!

赤貧!洗うが如し!
懐はすっからかん。

帰宅して
冷凍してある食パンでも食べて寝ましょう。

自転車でいそぎ
いつもは直進するところで
近道かと思ったのか!
なぜか右に曲がってしまいました。

「あ!?」
“ あ! ”
居酒屋のめし炊きおばさんと鉢合わせ!

“ 鯛(たい)ごはん!食べる?! ”
「食べます!」
“ レンコダイやけど ”
「食べます!食べます!レンコでも!アコウでも!チヌでも!」

おばさんは
包みを自転車のかごに入れてくれました。
ああ!今晩の食事を確保!早く帰って食べましょう。

さらに少し行ったとき
「あ!?」
“ あ! ”

捕まりました!飲み屋のおばさん!いやママに。
ビール1本!飲まされて
どうでもいい相談を小1時間!聞かされました。

やっと別れた直後!
「あ!?」
“ あ! ”

別の大年増!いやママに拿捕(だほ)されて
ビール1本!飲まされましたですがな。

なにか食べ物をください!
ハラ減って!死にそうなんです!
でも!お金がないから
こちらからなにも注文できないでしょうが!

深夜になってやっと帰宅!
鯛めしを食べて!寝ましょう!
ん!?
鯛めしが冷たくで、、、変!

あああ!
それは鯛めしではなく
鯛そのもの!
生のレンコダイでした!

炊けというんですか!
夜中に「鯛めし」を。はぁ~!

鯛は案外大きい!
炊飯器に入りません。
土鍋は割ってしまってありません。

とにかく今一番大きい鍋に
洗米を入れましたが
あとはどうしたらいいの?!

淡口醤油は切れていたので濃口醤油と塩。
昆布かなんか必要?!切れていてありません。
酒は!?飲んでしまっています。

檀一雄著/檀流クッキングに
「ないものはなくてすませるに限る」と
書いてあったじゃないですか!
それ!大好き!
そうしましょう。

レンコダイを無理矢理曲げて突っ込んで
ふたから尻尾を出したまま炊きました。はは。

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おっ!!いい感じ!
鯛の身をほぐして混ぜたら
底にはお焦げができていました。
いい匂い。

げ!
夜中にたらふく食べてしまいました!ああ!

(敬称略)
タグ:檀一雄
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