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初夜の柿問答 [スペインのハエ (R-18)]

京都西山・大原野を歩いていたら
養鶏場の前に自動販売機がありました。
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鶏卵を売っているのはときどき出会いますが
自販機に「ゆでたまご」もありました。
3個で130円。

道の端の無人販売所で
4個100円の富有柿と
3個200円の柚子(ゆず)も買い
稲刈りの終わった田んぼの畦に座りました。
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ゆでたまごと柿が今日の昼食です。
ご先祖に感謝しながらいただきます。

秋の鉛色の空の下!風が死んでいます。

こんなとき
俳人なら詩心に打ち震えるのでしょうが
廃人の私は貧しさに打ち震えました。
震えながら
「柿こんじょ(根性)」ということばを思い出しました。

秋田の方では素直なお嫁さんを
「柿こんじょ」というそうですよ。
柿の枝はすぐ折れるから!?

唐突ですが!
秋田県の新婚初夜のふたりの会話は
決まっているといいます。(近藤弘著/日本人とたべもの)

 男 「おめぇのえ(家)さ!かぎ(柿)の木あるがぁ」
 女 「あるし」
 男 「そのかぎ(柿)うれだか」
 女 「ん」
 男 「その木さ!登ってえがぁ」
 女 「ん」

あれ!?柿の産地の広島地方でも!(藤林貞雄著/性風土記)

 男 「あなたの家に柿の木あるか」
 女 「はい!あります」
 男 「それによく柿がなるか」
 女 「よくなります」
 男 「それに私があがって取って食べてもよいか」
 女 「どうぞ食べてください」

これ!標準語です!?
標準語に翻訳しているのかも。
それはさておき秋田と広島!おんなじとは?!

福島県では
「柿の木はなん本あるか」
「甘柿か渋柿か」
という問答らしい。(藤林貞雄著/性風土記)
基本的に変わることはありません。

全国的にそうだったのでしょうか。
「柿」と聞いてぽっと頬を染める少女よ!今いずこ。

合コンのとき
男の子は女の子に
「柿の木!ありますか」と聞いてごらん。
あると答えたら!即!お持ち帰りとしましょう。

女の子は
男の子にそう聞かれたら
張り倒して帰りましょう。

(敬称略)
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