SSブログ

あんぽんたんは東山 [絵に描いたどじょう地獄]

上方落語ブームでしょうか。
あちこちで落語会が目につくようになり
新しい需要も喚起されているようですね。
いわゆる大阪のおばちゃんでも
振り向くようになっています。

「染丸(はやしやそめまる=4代目)の」
「三十石を聞いてきました」
あるおばさんがいいます。

「三十石」?!
それは「三十石夢の通い路」でしょうね。
「三十石」は江戸の落語のタイトル。
上方では「三十石夢の通い路」という長い名前。
ストーリィは少々違うと思いますが。

上方のその噺(はなし)は
まじめに働く人をからかう
大阪独特の突っ込みが多く
タイトルは風流なのに
私にはロマンが感じられませぬ。あは。

「突っ込み」は下手に出ている人にではなく
権力者や
その犬や
ならず者やらの
怖い人や強い人に入れて欲しい!

もともと
「東の旅」という長い噺の一部だったと
私の記憶が定かなら
人間国宝・桂米朝がいっていましたが
5代目笑福亭松鶴(しょうふくていしょかく)が
ひとつの噺として演じることが多かったのか
笑福亭のお家芸だと
5代目6代目笑福亭松鶴の速記でまとめた
「上方落語」の序に書いてありましたが。

その噺のころの旅人は
京都から大坂(大阪)には
伏見から舟
いわゆる三十石船に乗って帰っていたようです。

船に乗り込んだら
物売りが土産物を売りにきます。

「おちりにあんぽんたんはどうどす」

「おちり」はちり紙
「あんぽんたん」はかき餅らしい?!

あんぽんたんを松鶴は
「かき餅のふくれたんに砂糖の衣がかかたァる」
「別名東山」と
説明しています。

染丸も同様の説明をしたらしいのですが
おばさんには理解できなかったようです。

私にもよく分かりません。
「東山」なんてお土産!食べたことはないですぞ!

ふくれているんですね。
ということはかき餅を
焼くか
油で揚げるかしているんですかね。

それに砂糖の衣?!

餅に砂糖を入れて搗(つ)いているという
他の演者の速記本もあるようですが。

京都にお住まいの諸先生
大姉の皆さま
教えてください。
いや!言葉で教えられるのは苦手ですので
「東山」を送ってくだされ。

(敬称略)
コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理