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小さくても!皮はむきむき! [絵に描いたどじょう地獄]

某小料理屋の女将に
先日のむかご(自然薯の肉芽)の砂糖煮
ほめられました。
みどり色があざやかだと。

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そうですか?!
あんまりきれいな色とも思えませんが。

「皮をむいたのですね」
“ え!?むいてないですよ! ”
“ 包丁でむくのですか?あんな小さなものを ”

女将もむき方は知らないようですが
昔!
むかごの皮をむいて
みどり色にしてから
客に提供せよと習ったそうです。

薄皮1枚だけむかないと
しっかりむいたら
みどり色も飛んでしまいますが。

みどり色といえばぎんなん(銀杏)。
ぎんなんなら湯の中でしゃもじで転がしていたら
薄皮がむけて鮮やかなみどり色が出ますが。

今回のむかごも同じように
砂糖水の中を転がしながら煮たから
薄皮がはがれたのでしょうか。
ちょっと違うような気がします。

むかごよりまだ小さい
ゴマ(胡麻)の皮をむけといわれて驚いたことを
水上勉は「土を喰ふ日々」に書いていました。

寺の小僧時代のこと。

ゴマの皮むきこそ!包丁で行えるはずもありません。

ゴマをすり鉢に入れ
水を少しだけ入れ
手のひらで鉢の目にこすりつけておれば
皮はむけるのだそうです。

そこへ水を足すと
皮だけ浮き上がるとか。

むかごも
すり鉢の中でやさしく転がしていたら
薄皮がとれるのかも。

(敬称略)
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