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高円山 冬の大文字火床 [野道!山道!恋はけもの道!]

奈良の農産物のアンテナショップに
筍(たけのこ)が並んでいました。
あたたかい新年でしたが。
この日にかぎって変なお天気。

これがフツーの冬かも知れませんが
中途半端に寒い。
雪が混じっているような小雨になったり。
急に晴れたり。
安心したら!やっぱり黒い雲が多いような。

寒々とした浮見堂。
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向こうに大の字がきざまれている
高円山(たかまどやま)がかすんで見えます。
毎年 8 月 15 日
京都の送り火より 1 日早く燃やされる山。

飛火野(とびひの or とぶひの)の
広い芝生にかけ上がります。
げ!?
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だれだぁ!芝生を掘り返しているやつは!
ここは神山三蓋山(みかさやま)を仰ぐ場所ですよ!
たぶん!イノシシ(猪)?!

左にある様子のいい山が神山。
右にやっぱり!高円山があります。

降られるかもねぇ!
行く!行かない!逡巡はいつものこと!
ま!無鉄砲に進みます。

白毫寺(びゃくごうじ)まできましたが。
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山号が「高円山」の古刹です。

ここまできたら行きます。
なぜか急に気になってしまった高円山へ。



冬は、、、!
だれもいません!たぶん。
シカやイノシシやタヌキなんかの
哺乳類ならいいのですが
ヤブカやヒルやマムシやダニやヒトは苦手です。

一気に登ります。
と!気負ったものの
しんどいのなんの!
こんな急坂でした?!

それでも黒雲にせかされて
大の字の左の下の端っこに到着。
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右の下の端っこへ。
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こんなにも急斜面でした!?

簡単にトラバースできません。
油断すればころがり落ちます!

ま!ヤブカがいないのがいいですね。
春から秋にくるとヤブカに囲まれます。
防火か消化用に
たくさんのドラム缶で雨を受けているのです。
そこがボーフラの生産地になっています。

他はコンクリートブロックの縁の火床ですが
中心だけはレンガ積み枠です。
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中ほどの線の集まるところは
たとえば京都の大文字では
特別な大きさの火床でしたが
ここはレンガという以外は変わりませんね。

火床の最上部。
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大きいです。
京都をはじめ
あちこちの送り火の山焼きの火床を
見てきたような気がしますが
この大の字が一番大きいような。



お天気は猫の目のよう。

それでももの好きな人がぽつぽつ上ってきます。
カップルばかりですけどね!くそっ。

冬はカップルの穴場かも。
なんといっても!
刺したりかんだりするものがいません。
芝生のシカの糞のないところに座って
ころがりそうな体を支え合えます。

右にハゲ山があります。
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ハゲ山ではありませんか。
若草山の芝生が見えているのですね。
新春の山焼きはまだですね。

昔は 1 月 15 日の成人の日に点火していたのですが
現在は成人の日がころころ変わります。
それで成人の日にはやめたらしい。
今では決行日はころころ変わり面白くありません。
私が面白くなくてもいいのですが。

山焼きが終わればハゲたような部分が若返ります。
十三参りの少女の髪のように漆黒になります。



ん?!
一番上の火床から煙?!
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抱き合っているのかと思ったら
焚き火をしているカップル。

そこは火を燃やすところといえば
燃やすところですけど
今!燃やしてもいいの!?

「山火事予防」とは書かれていますがね。
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予防したらいいのですか。
タグ:送り火
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大和の小泉城跡にて [町道!街道!眠り未だ足らず]

JR大和小泉駅。
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「小泉」はどこにでもある地名かも。
小さな泉はどこにでもあるでしょう。
どこにでもある「小泉」を区別するために
「大和」をつけているのです!きっと。
地元ではつけないでしょうけど。

しかし「小さな泉」じゃないんですね。
「小」「白」「水」の合成語だというのです。
大和郡山市長がいうのですが。
あ!この地は!今は奈良県大和郡山市だそうです。

これが「小」「白」「水」!
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石州流茶道の宗家の慈光院近く。
色気のないトラックがやたら往来する車道脇。
弘法大師が掘った井戸という伝承。
ひでりがつづいても
未来永劫枯れることがないといわれた井戸らしい。

水なんかありませんけどね。

弘法大師!小白水から小泉!なんてそろえば
後づけのはなしのような。
日本ではよく
地名にこじつけたはなしを創作していますよね。
風土記を献上せよといわれた7、8 世紀ごろから。



この地は城下町。
小泉城がありました。
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もっとも!石碑しかありませんけどね。

城下町の面影もシロートにはよく分かりません。
埋め立てられなかった堀はいくつかあります。

外堀らしい。
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お庭池でしょうか。
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薙刀(なぎなた)池ですね。
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池のそばの建造物は高林庵。
江戸幕府の茶道指南の片桐家の居宅らしい。
江戸時代の城主はずっと片桐なんですね。
その前のお殿さまは小泉ですけどね。

そういえば小泉城址のところに
片桐城と書かれた案内もありましたね。

薙刀池に影を落とす櫓(やぐら)らしきもの。
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最近に復興されたという人もいましたが。



小泉神社に小泉城のどこかの門を移築したという
面白い門がありました。
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不格好なのは柱を継ぎ足しているから!?
祭の「だんじり」を通すためらしい。

庚申堂には大手門を移築していました。
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庚申堂といえば猿!
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身代わり猿!
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有名な奈良の奈良町の庚申堂の猿や
大阪の四天王寺の庚申堂の猿と
少し違うというのですが!よく分かりません。

幾何学らしい算額がありました。
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境内も広く立派な寺院ですが
無住とは!ときの流れを感じさせます。



円墳らしい土盛りの上に親子塚なる碑。
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武士の子が父の仇(かたき)にめぐり会えて
いざ!本懐を遂げようとしたら
その男は自分の実の父でした。

ふたりは運命をうらんで
ふたりとも自害して果てたところ。

私ならそんなことおかまいなしに
知らなかったことにして
ズブズブと刺しますけどね。
「血」なんてなんの感慨がありましょう。

氏より育ちでしょう。
慈(いつく)しみ深かった父(養父)の
あだ討ちが先のような。
その実の父ちゃんだって
自分のこどもを養育してくれていた恩人を
殺しているんですよ。

実感もないなにもない「血」なんて
後づけの物語しかないでしょう。
ま!それができるのは人間だからかも。
悲しい性(さが)ですね。

円墳は風化が進んで
親子塚はチャールストンを踊っています。
今にも崩れるでしょう。

ああ!人間やめたくなった冬です。
もう!半分やめているのかも。
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冬枯れの大都会の梅田の里山 [わが街・大阪ブギウギ]

スズメ!?
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スズメ(雀)が大勢の人の中にいます。
カメラで撮って数えると
少なくとも 30 羽は越えています。
都会のスズメは激減していると聞きましたが
これは多いの?!
そうでもないのでしょうか。

どこで繁殖しているのでしょう。
ビルに巣箱を
かけてやらねばならない時代でしょうか。

育雛に 1 巣で 4,000 匹以上の
虫が必要だともいわれていますから
それだけの餌が確保できるのでしょうか。
さらに巣立ってからも必要でしょうから
庭木に消毒している場合じゃないと思うのですが。

JR大阪駅の上
正確にいえば「大阪ステーションシティ」の
「ノースゲートビル」の 11 階の
「風の広場」の見えるコンビニの
ファミリーマートのイートインのイスに座って
190 円のコーヒーを飲んでいると見えました。
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14 階の「天空の農園」に行きます。
壁面に植物。
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横植えの鉢があるのですね。
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天空の農園にだれもいないとは珍しい。
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寒いですからね。
見て面白いものも少ないかな。

なんにもない訳ではありません。
冬野菜が育っているのですが
地面にへばりつくようにして
風に耐えているので地味に見えるのです。

梅田貨物駅の跡地の向こうに
梅田スカイビルが見えます。
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あちらの冬枯れを見に行きましょうか。



グランフロント大阪の前の
うめきた広場に降りれば
「つるんつるん」という
スケート場ができていました。
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露天ですが
雨が降ったら氷はどうなるのでしょう。

梅田スカイビルの地階の
レトロ食道街・滝見小路の庭。
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小さいけど感じのいい林になってきましたね。
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まだ!紅葉があります。



梅田スカイビルの北の
「新梅田シティの里山」という名の緑地。
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雑木林が育ってきました。
冬山がいいじゃないですか。

里山ですから稲田があります。
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もっとも冬の稲田は寂しい。

冬の畑も。
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カキ(柿)の木が 2 本。
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いいですね。
私の思う里山には
赤いカキの実がないと絵になりません。

見上げれば空中庭園のおなかが見えます。
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もし人間なら恥ずかしいところです。はは。



里山の横の緑の建築物は
「希望の壁」という名前ですか。
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ここの不動産の持ち主が造ったのでしょうか。
なんの役に立つのでしょう。

こんな管理にお金がかかるものより
石垣か小山でも造って
もっと自然なものを植栽したらどうですかね。
小動物も帰ってきやすいように。

奇をてらう設計ばかりに飛びつく大阪市役所ですが
民間でも大阪人の考えはすごいですね。
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暗黒物質の中の真珠のボタン [活動写真]

およそ 138 億年昔
ビッグバンとともにこの宇宙が誕生し
46 億年昔に地球が誕生
やがて水のなかから生命が生まれ進化を続けた

なんて惹句(キャッチフレーズ)に吸い寄せられて
のこのこ入館します。

映画「真珠のボタン(El Boton de Nacar)」ですが。
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チリの映画だそうですが。



そもそも
「宇宙」だ!「ビッグバン」だ!
「生命」だ!「進化」だ!なんて
なにがなんやら!?

宇宙とはなにもないところ?!

宇宙にはフツー(?)の原子の類は数%!?
星や銀河や私の体なんかは 0.5 %くらいで
あとはなにもない!
真空状態のようなニュアンスで教えられたような。

それは勉強のできないものの勝手な解釈!?
暗黒物質(ダークマター)が 23 %もあるらしい。
ダークマターとは未知の素粒子らしいのですが。

素粒子らしいということが
分かっているだけでもすごい!
それさえ推測ができないもの
ダークエネルギーが 73 %?!

宇宙はぎっしり詰まっているじゃないですか!

とっかかりからなにがなんやら。

だから!勉強させてもらいます。



チリの大自然が画面いっぱいに現れて
私の小さな心を圧倒します。

水が流れて
揺れて
躍動します。

水が記憶しているというのです。
138 億年を。
ヒトの歴史を。

南アメリカには殺戮の歴史があります。

スペインが!イギリスが!
原住民を滅亡させようとしたのです。

西洋人は残酷です。
原住民狩りをして
男だったら睾丸を
女だったら乳房を
こどもだったら耳を切り取っていたそうな。

やがて白人同士が殺し合います。

社会主義政権が席巻し
つぎには独裁政権が猛威をふるい
屍は大地と海底を覆います。
気が遠くなりますね。

気がついた今
原住民は 20 人になっているといいます。

1 万年生きてきた人たち。
18 世紀には 8,000 人いた人たちが。

歴史はいつでもどこでも常に残酷。
西洋人は!
いや!ヒトは
殺し合う運命になっているのでしょうね。
DNA に組み込まれているのでしょうね。



ん!?
宇宙の学習映画ではないのですね。
チリの悲しい歴史を
画面いっぱいに広がる水に託して表現したのですか。

地球は水の惑星。
海はもちろん!
陸地にも水がたっぷり。
ヒトの体も水ばかり。

だから!水が記憶しているというのですか。

水はどこからきたのやら。
宇宙の果てから?!
超新星爆発で飛び散ったのでしょうか。
水素と酸素があれば作られるかも知れませんが。
それにしても
この莫大な量!



あ!
「真珠のボタン」!
水に関係ないタイトルのようですが。

映画をご覧あれ。
このタイトルに悲しみが重なっています。
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青龍殿大舞台 京都の十日えびす [みんなで歩けばこわくない]

彦九郎殿!ご苦労さま。
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「大きな像でんな」
「最近できたのですか」
「なにものです!土下座して」

京都にきたことないのですか。

「なん度もきてますが」と老若男女が異口同音。

案外見ていないのですね。
100 年近く前からお座りのようですが。

土下座ではありません。
拝礼です。
東海道を上ってきたら終点の三条大橋。
まず!皇居に向かって礼をするのが
正しい(?)入洛です。

忠君愛国の時代の遺物でしょうなぁ。
江戸時代の人・高山彦九郎は尊王の象徴に
まつりあげられていたのでしょうね。

先の大戦後しばらくは消えていたそうなんですが。



今年最初の寄せ集め仮面ハイキング。
仮面とは氏素性・本名さえ
名乗らなくてもいいということですよ。

冬は寒いし
高齢者は多いし
簡単にすませましょう。

東山三十六峰に少しだけ上ります。

早く~!
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「どこが簡単なんです?!」

文句が多い。

前と後ろにグループが分かれますね。
決して先頭の連中が早い訳じゃないと思うのですが。

三十六峰なんて
講談や無声映画の弁士はいっていたようですが
丘じゃないですか!少しは根性を見せて。

着きましたよ~!
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青龍殿の大舞台。
でも!入り口はずっと回った向こうですけどね。



お天気はいいのですが。
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京(みやこ)はかすんでいますね。
ま!よく見えている方ですけどね。

上から見る大舞台。
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手前の盛り土は桓武天皇時代の将軍塚。
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平安京遷都のときに国家鎮護のために
将軍の像を埋めたところ。
坂上田村麻呂の像じゃないかと
大昔に聞いたことがあります。

青龍殿には国宝の青不動
青い色の不動明王の絵が祀(まつ)られています。
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「いいの?カメラを向けて」

いいのです!たぶん。
常には複製品らしいので。



下ります。

知恩院の大梵鐘。
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日本三大梵鐘のひとつです。
あとふたつは検索してみてください。

八坂神社の美御前社(うつくしごぜんしゃ)の泉で
アラフォー(around 40)のおね~さま方の
洗顔を待って
(あまり洗うと化粧が落ちて美から遠ざかりますが)
祇園えびすの混雑の中をすり抜けます。



ランチにします。
寒い季節なので室外で食べたくありませんので
「都野菜 賀茂」河原町店でバイキングにします。

あああ!行列ができています。

ここでお大尽数名が離れて行きました。
ま!最下層!
つまり私に懐中や趣味を合わせていますので
兵隊か家畜かのような食事には
上流の人たちには抵抗があるのでしょう。

やはり!バイキングの
298(にくや)あじびる河原町店に座れました。
あちこちのテーブルに分散してですが。

ほとんどの人が
「肉」には食指が動かなかったようでしたが
仕方がないでしょ!
どこも大人数を受けいれてくれないでしょ。

食べ放題は 90 分税込み 1,080 円です。
これくらいで妥協してください。



私の席はほぼ 40 歳代ばかり。
まず!肉の盛り合わせが出てきます。
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これを食べ終わってからお代わりをもらいます。

実は私も!今日は!「肉」はあんまり。
サイドメニューは少ないのですが
とりあえず!ひと口ずつ。
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これでおなかがよくなりました。
でも!あと!残っている
コロッケと鶏肉のから揚げとゆで玉子と。
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同じ野菜類をもう 1 度少し。

この席は「肉」を 1 度だけお代わりしていました。



では!ぼちぼち神輿(みこし)を上げますか。

「まだ!肉!食ってましぇ~ん」

シニアばかりの 5 人組が声を荒げていっています。

その山盛りの肉はなんですか!?
3 回目のお代わりだそうな。
いくら食べたら気がすむの?!
もしかして満腹中枢がぼけてしまっているの!?

「ハイボールまだ 2 杯しか飲んでましぇ~ん」

もう 2 杯も飲んだのですか!

「その前に生ビールを 3 杯飲みましたがな!ぎゃはは」

このシニアの席は「飲み放題」を勝手につけていました。
ま!いいですけどね!各自払いですから。

「ここはエエとこですなぁ!」

だれですか!最初反対したのは!

肉を 4、5 人前以上食べて
生ビールなんかを 5、6 杯以上飲んで
この連中はひとり 1,830 円なんです。

65 歳以上のシニアは税込み 750 円。
ビールやハイボールの飲み放題は税込み 1,080 円!

年寄りには極楽でしたか。



どんどんいい加減になって脱落者が増える中
京都ゑびす神社に行きます。

身動きのできないほどの人。
十日戎(とおかえびす)なんですね。

カメラを高く上げてシャッターを切るばかり。
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「おしっこ~!」
「トイレはどこ~!」

大酒を飲んだシニア組がうるさい!

トイレなんか簡単にある訳ないでしょ!
店を出るとき!すますようにいったでしょ!

「また出たくなりました~!」

京都ゑビスではこの縁起ものが多いですね。
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境内に入っても本殿まで遠い。
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あ!ここにも大きなマグロ(鮪)!
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十日戎にはマグロを供えている神社が多い。

「マグロはいりません!」
「トイレ~!」

肉(しし)食った報いです。
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