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伏見稲荷 三峰 初詣 [猫も歩けば棒立ち]

後白河法皇(1127 ~ 1192)の集めた梁塵秘抄に
稲荷十首がありました。
そのうち「三」の入った歌が 4 首もありますが。

稲荷なる 三(み)つ群烏(むれがらす)あわれなり
 昼は睦(むつ)れて 夜はひとり寝

なんて歌はどことなく色っぽいですね。
巫女(みこ)かだれかが
なにか艶っぽいことをしていたのでしょうか。

それはともかく伏見稲荷の「三」とは
稲荷山の頂に 3 社あるからですね。
稲荷山がご神体で 3 峰あり
そこに社殿を造営したのですね。



元旦です。
ん!?
もう 10 時ですが
この時間帯でも元旦と呼べるのでしょうか。
日本語は難解!筆が止まることが多いですね。

稲荷山三峰をめざします。

駅のホームから善男善女でいっぱい!
一方通行を強いられます。
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楼門のところに大きな液晶画面。
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神社の情報はいいのですが
品のない会社のCMをはさんでうるさいかぎり。

あ!そこは伏見稲荷じゃないですよ。
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本殿の南に接していますが別法人の
千羽鶴でいっぱいの東丸(ひがしまろ)神社。

寄り道しないで行きますよ。
鳥居。
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赤い鳥居!
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千本鳥居!
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飽きて外側を歩いたりして。はは。
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「もう 1,000 本通ったんじゃない?!」

通ったかも。
でも!鳥居はそんな数じゃないですよ。
神社の見解は 1 万本!
毎日のように新しく立てられ
なん本かが腐ってつぶれていますよ。

ここに値段(?)表が掲示してありますよ。
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材質!大きさ!場所によって違うようですね。
1 基いかが。



「着いたぁ!」
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着いてません!
ここは四つ辻。
ここからです!真の参詣は。

上ります!
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「着いたぁ!」

ひとつめにね。
三ノ峰・下之社です。
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「まだ上るのぉ!?」

当然です!三つあるのです!社は。

「着いたぁ!」

着いてません。
三ノ峰と二ノ峰との中間の間ノ峰です。
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「紛らわしいもん!造るなよ」

疲れて地が出て!ため口になってきましたね。



早く~!
見えてきましたよ!二ノ峰・中之社が。
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なごんちゃん(清少納言)も
あなたのようにアラフォー(around 40)のころ
このあたりでヘバっていますね。

伏見稲荷に一念発起して参詣したんだけど
中の御社(みやしろ)の辺の
不条理にも苦しいとこを我慢して登ってくと
少しも苦しそうじゃなくて
後からくると思ってた連中が
どんどん先に行ってお詣りするのーー
すっごいリッパよォ。(橋本治桃尻語訳 枕草子)

裾をからげただけのアラフォーの女が
もう 3 回お詣りしたから
あと 4 回なんてどうってないといって
通り過ぎたそうな。

もう少し説明すれば 2 月の午の日だったのですね。
この日はみっつのお社を
7 度回るの正式な参詣のようです。



はうようにしてやっと一ノ峰・上之社。
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前を通り過ぎて向こう側に急な石段を下ります。
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どちらからも上る方が正面かな。
鳥居には裏の奉納者の名前ばかり見えます。

こちら側は山の裏側なのか鳥居の寄進が少ない。
倒れて撤去した後が空き空き。
このあたりは安いんじゃないんですか。

薬力社ですが。
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おみくじを買えば
LUCKY TORII GATE ですって。
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わぁ~!注連(しめ)飾り。
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大杉社のもの。
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変わった形ですね。
もしかしたら「蛇(へび)」?!



混雑している四つ辻にもどってきました。
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山頂の三社めぐりは 45 分かかりました。
もう少し頑張ったら 10 分くらい縮められますよ。

あと 6 周してお詣りしたということになります。
夕方までには成就できそうですが
どうします?!

返事がありません。
いつもはそれなりに美人なのに
鬼のような形相をしているおね~さんでした。



(敬称略)
タグ:枕草子
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