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みちのくの里は [蛇足ながら]

「あなたの詩はいいですな!泣けますな」

インテリ然としたご老体がいいます。

もしかして「ほっ」と私を同定しています?!
私!いいましたか。

このあたりの人たちは知らないつもりで
あれこれ無遠慮に書いていますが
困ったことになっていますかも。

あ!?
そんなこといってるバヤイじゃないですね。
ということは
この文もお読みかも。
すみません!悪うございました。
あやまりますので
内密におねげ~しやす。



詩じゃありません!はは。

有名な詩を換骨奪胎して
というよりパクって
知っている漢字に置き換えただけです。
平仄法(へいそくほう)?!
無視です!当然。

それに書いたらその場で忘れています。

長い間ブログを書いていると
前のことはすっかり忘れて
同じことをなん度も書いたりしていますね。

たとえば同じハイキングコースをたどり
同じような写真を撮り
まったく同じ店で同じものを食べていたり。
それをさも
初めてのようになん度も書いています。
バカ丸出しです。

そんな手間なことをして恥をかくなら
コピーして貼りつけたら!と思えます。

ときどきそれを自覚して
先日も「困ったものです!」と
ご奇特な!
数少ない読者のあるお大尽にいったら
「だれもあんたのブログを」
「精読してまへんがな」
「大丈夫や!」

う!大丈夫!といわれましても。
まぁそうですけど。



あ!漢詩もどきじゃない?!
この詩のことですか!?

 あきらめて さよならいえば
 声もない 蛍の川よ

 めくるめく 季節にそむき
 瀬に浮いた しおからとんぼ


 ふるさとは 日暮れて遠く
 かじか鳴く さだめの川よ

 もう一度 生まれてきたら
 水底で あなたと生きる

   (拙ブログ 2012/08/04



ま!情けない詩ですね。
涙が出ますね。
自分で書いたことを忘れて
自分の詩に泣いてどうします。



最近涙腺がゆるゆる。
勝手にいろいろとあらぬ方向に連想が走り
本線からはずれたところで泣いています。
はは。

先日も露の瑞(みずほ)の
「まめだ(豆狸)」を聞いていたら
涙がこぼれました。(拙ブログ 2015/11/29

余談ですが
上方落語「まめだ」は
宇井無愁が 996 収集した
上方落語演題一覧の中にありません。

桂米朝の高座をなん度か聞いたような。

道頓堀あたりにあった昔ばなしを
作家の三田純市(純一)とで
落語にしたものらしい。

泣くほどの噺(はなし)でもないのですが。

イチョウ(公孫樹)の葉がさらさらと
こどもの狸の死骸に降りしきるところは
なぜか泣けますねぇ。
(失礼ながら米朝ではなく)
瑞がやっても泣けました。

「まめだ」とあまり関係ないのに
「死」と聞いて
昔の不義理や不誠実や
生意気に生きてきたのにわびることもないまま
永遠(とわ)に別れた寂しいことの数々が
どわ~っと胸に押し寄せてくるこのごろ。



「コロムビア・ローズに傾倒されてましたかね」

コロムビア・ローズ?!
同じ名前を踏襲して!
なん人もいる女性歌手ですか。

ご老体は
コロムビア・ローズの歌った
「みちのく」に
私の詩がよく似ているといっていました。



昔!舟木一夫と本間千代子を探していて
東映映画「夢のハワイで盆踊り」の
DVDに行きあたりましたが。

映画のストーリィは単純!
くだらんです!(すみません)
特筆すべきものはありませんでしたが
この映画の主題歌をコロムビアレコードの
当時の若手歌手が団体で歌っていました。
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その中のひとりが
2 代目のコロムビア・ローズですね。
ちなみに写真の左から
舟木一夫!コロムビア・ローズ!
本間千代子!高橋元太郎だそうです。

その 2 代目が
「みちのくの里」という
「流行歌」を歌っていることが分かりましたが。

また脱線しますが「流行歌」というのですね。
レコードのジャケットにそう書いてありますが
今!このことば!生きています?!

残念ながら
レコードもCDも発見できませんでしたが
歌詞は分かりました。



 みちのくの 里は北国

 あきらめて
 あきらめて 嫁ぐといえば

 こえもなく
 こえもなく うなずいたひと


 浮雲の 里は北国

 いまいちど
 いまいちど うまれてきたら

 こんどこそ
 こんどこそ ともにすみたい


 みちのくの 里は北国

 わすれたい
 わすれたい 悲しみだけど

 死ぬ日まで
 死ぬ日まで 胸におくだろ



はは!
よく似ていますね。
中に流れているものは
相当違うとは思うのですが。

パクリですね。
知らなかったこととはいいながら
ごめんなさい。

ま!人生!パクリばかりです。
開き直っていえば
模倣だけで生きている
アイデンティティの希薄な人生ですので。

考えても!あやまっても!仕方ありませぬ。
安ウイスキーを飲んで寝るだけの人生です。



(敬称略)
タグ:舟木一夫
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壬生寺 島原 おこしやす [平安京有情]

京都の三条通りをどんどん西に進んで
堀川通りを横切ったところから
「京都三条会商店街」(京都市中京区)の
長いアーケードが始まっていますが。
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千本通りまでのアーケードは
京都最大と自らいっていますが
私が歩幅で実感した長さは
700m を越えてはいましたが
果たして京都一かどうかは分かりません。

京都市内の商店街には旅行者の姿が目立ちますが
ここには比較的少ないような!
地元の生活に密着した商店街のような。

「おこしやす」
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通路の真ん中に描いてありますが。
京都弁の「いらっしゃいませ」ですね。

京都弁にはもうひとつの
「いらっしゃいませ」があります。
「おいでやす」です。
違いが少しあるみたいです。

一般の客には「おいでやす」
上得意には「おこしやす」と
使い分けていたようですが
最近の垣根は低くなったような気もしますが。



左に回り坊城通りを南下します。

四条通りに当たれば
街の中にこぢんまりと姿のいい神社。
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元祇園梛神社ですか。
むずかしい名前ですね。
「もとぎおんなぎじんじゃ」?!

この四条通りを東にずっと行った突き当たりに
「祇園さん」こと八坂神社があります。

「元」ということは
ここに鎮座していた神さまが
あちらに引っ越したのでしょうか。

「梛(なぎ)」の林の中にあったのかも。
ん?
「ナギ」ってどんな木でしたか。

あれ!?
神さまが引っ越したのなら!
今の神さまはどなた?!



さらに南に。
新撰組屯所だった旧前川邸。
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同じく屯所だった八木邸。
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新撰組が兵法調練場とした
壬生(みぶ)狂言で有名な
壬生寺(みぶでら)です。
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新撰組は当初
「壬生浪士」といわれていたそうですから
このあたり新撰組のゆかりだらけです。



あ!
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スズメ(雀)の止まっているくるま止め。
どこのメーカーの製品か存じませんが
あちこちで散見する昨今
私が初めて見たのがここ・光徳公園のこれでしたね。

さらに南の小坂児童公園の和風なもの?!
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トイレです。

ちなみに京都市内の公園にはどこでもたいてい
きれいなトイレがあります。



花街・島原(嶋原)に大門から入ります。
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輪違(わちがい)屋。
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置屋でお茶屋?!
ここだけでしょうか!この街の現役は。

お茶屋の角屋(すみや)は!今は美術館かな。
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西門から出ます。
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西門は碑しかありませんが。



国鉄の貨物駅跡に造られた
梅小路公園(うめこうじこうえん)に着きました。

チンチン電車(路面電車)は動きません。
総合案内所になっています。
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入り口に「50 円」の表示。
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いつごろの運賃なんでしょう。
地下鉄にバトンタッチして久しい。

動いているチンチン電車もあります。
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乗客を乗せて公園内を走っています。
有料です。
50 円ではないと思いますが。

ん!?
総合案内所の車輌には
パンタグラフがついていましたが
ここのは「電棍(でんこん)」!?
トロリーポール?!

終点で乗務員(?)が
ひもを引いて向きを変えていますね。

こんな古い形式の「1 本式」ポールの電車の運行を
どこかで見たことがあるような。
それが思い出せないのですが。
王府井(わんふーちん)でしたか。
あ!違います。
王府井は電車じゃなくトロリーバスですよね!たぶん。

今この車輌は電池で走らせているそうです。
集電ポールはいらないのですけどね。



京都水族館の南の梅園の梅がほころんでいます。
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今年の梅園の花見の計画は早めなければいけないかも。
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大和小泉のベレール [食い逃げ未遂]

JR天王寺駅から
奈良方面・加茂行きの大和路線快速に乗ります。
まだ朝の 7 時過ぎですが座れません。
天王寺駅に入ってきたときから車内はいっぱいです。

みなさん早朝からどこへ行くの!?
奈良から大阪に通うのは分かりますが
逆コースなんですがね。

会社をクビになってから幾星霜。
たまに通勤電車に乗ると新鮮ですね。

そういえば大昔
大阪の北の郊外の市から
奈良市の郊外まで通勤していたこともありましたね。
6 時ごろの電車に乗って 3、4 度乗り換えて。
つまらん人生でした。

今は未明 3、4 時まで仕事をしていますので
朝は眠いのですが。
もとい!ウソついてすみません。
起きてはいますが
仕事をしていることは、、、あまり、、、ぐすん。

ま!ともかく眠いのです。
着席できず!立ったまま寝ます!ホントにもう!



大和小泉駅。
早朝から駅前のベーカリーが営業しています。
「BAKERY & CAFE ベレール」ですか。
パン屋というより喫茶店といった感じ。
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モーニングサービスをいただきますか。
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トーストのセットが 120 円!
安い!
と思ったら飲みもの代をプラスするのですか。
一番安いコーヒー(300 円)をもらえば
合計 420 円。

高いのか安いのか。
外で朝食を摂るときには
一応 300 円以内と心得ていますが。

ランチは 700 円までならあきらめます。
800 円を越えたら高いという感覚。

夜に少し飲んで帰るときには
1,000 円前後でおさまったらとても安く感じる
面白い感覚。



逆でもいいのです。

朝に 1,000 円つかい
ランチは 300 円ですまし
夜にこ汚い(という人もいる)居酒屋に行き
200 円払って帰っても 1 日の収支は合格なのですが
なかなかそういう観念を
持ちにくいのは私だけでしょうか。

どこかで愚直な制限をしておかないと
破産してしまいそうなのです。

ちなみに居酒屋の支払い 200 円は可能です。

キープしているウイスキーを
1 本 100 円の炭酸水で割って飲み
つまみに 1 本 100 円のおでんをひとつだけもらい
ただの芥子をイヤというほどなめていたら
200 円でおさまります。

私なんか金づかいが荒い方?!
大金持ちの某お大尽なんか
ただの(大阪市水道局の)水か湯で割って飲み
おでん代 100 円おいて堂々と帰っていますが。



大きな樹木!
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魅かれて行くとモチノキでした。
この町では珍しくない木だそうな。

大木の下の寺院の境内で
寒ぼたんが咲いていました。
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真冬に咲かなくてもいいものを。



昼前にまた大和小泉駅。
この辺!あんまり食事をするところがないような。

1 食抜いても命に別状がないのですが
でも!ちょっと魔がさして
分不相応におごりの心が
早朝の「ベレール」へ背を押します。

一番安いドライカレー(550 円)をください。
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飲みものはいりません。
水でいいです。



私が喫茶店に入ってもすることがありません。
低級な主観ばかりの新聞は読みたくはないし
本を持参するほどの勉強家でもないし
強いて飲食したいものはないし
恋人はいないし。

漢字を並べて遊んで時間をつぶします。

少年発故郷
 わかきとしに こきょうをはっす

日暮隠街頭
 ひくれて がいとうにかくる

極寒不能語
 ごくかん かたるにあたわず

舌巻夢入喉
 した ゆめをまいて のどにいる

きゃはは。
漢詩でも北京語でもありません。

ひとり遊びは得意(?)ですが。
なんて!むだなことを。
人生すべてむだだったかなぁ。
寒ぼたんがエラく思えて!水の味が苦い冬。
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法住寺の大根焚き [平安京有情]

ん?
今日(2016/01/17)は
法住寺の「大根焚(だ)き」の日!?

突然!記憶がよみがえりました。
ここひと月ばかりまったく忘れていたのに。

今日は 1 週間ばかり前から
琵琶湖に行くつもりだったのですが
昨日急に怖気(おじけ)づいて
奈良の飛鳥の酒蔵見学に行くことに変更したのですが
朝また考えが変わり
京都の某所に向かっていました。

その京阪電車の中で
「大根焚き」を思い出したのです。
昨日まではなんだったのでしょう。
どうかしています。
どうかしているのが私のフツーでしょうけど。



七条駅からとぼとぼ歩けば
法住寺から煙か湯気が出ていてかすんでいます。
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大釜で大根を煮ていました。
図々しくも 1 椀のご接待にあずかりましょう。

ん!?
護摩木(ごまぎ)をもらうようにといわれました。
ただではありません。
千円。
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護摩木なんて書いたこともありません。
とりあえず
「大きな恋をください」と書きましたが
そんなんでいいのでしょうか。

やっと大根にありつけましたが。
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高くついたと後悔しきりのバチあたりです。



法住寺は「サザエさん」の作者の
長谷川町子の菩提寺として有名だそうですが
後白河法皇(1127 ~ 1192)の居宅であり
墓所なんですね。

もっとも墓所は
明治になって宮内庁管轄の陵(みささぎ)として
分離させられていますが。

龍宮門の前に
「あそびをせんとや うまれけん」とだけ彫られた
歌碑(?)があります。

遊びをせんとや 生(うま)れけむ
戯(たはぶ)れせんとや 生(むま)れけん
遊ぶ子供の声きけば
我が身さえこそ動(ゆる)がるれ

という梁塵秘抄にある今様の一部ですね。
梁塵秘抄は
後白河法皇が編成したといわれています。

遊びやたわむれをするために
生まれてきたのでしょうか
こどもはもとよりおとなも!人というものは
なんて
なにを考えているのやら!と思えるような
のん気な歌を後白河法皇は好んだのかも。

あっちについたり!こっちにすりよったり
引退したかと思ったら!のこのこ出てきたり
嫌われても生きつづけて
しかも遊びはやめなかった法皇の居城(!)がここ。

そんな歴史の「大根焚き」に行きましょうと
だれかと軽い約束をしていたような。

忘れていました!すっかり。
これを読んで怒っている方がいたら!
あやまらねば!ごめんなさい。

「後白河法皇御木像」の特別公開があったので
拝謁して帰ります。



わ!すき間からのぞけば!すごく騒々しい。
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法住寺の前の三十三間堂。
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きれいなおべべの若い人がいっぱい。
成人式なんでしょうか。

ああ!今日は
三十三間堂を無料開放していました。
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なんですか!
境内に安っぽい(失礼!)露店がずらり!
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なんですか!
境内に中古車センターみたいなくるまの詰め込み。
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三十三間堂もまた!どうかしたのですかね。
三十三間堂は私のように
どうかすることはないと思うのですが。



人ごみを避けて花を見て帰ります。

十月桜。
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蝋梅(ろうばい)。
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木瓜(ぼけ)の花でしょうか。
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軽そうな嬌声と俗っぽさばかりの境内!
なんだか心疲れて
千体千手観音さまには
お目にかからず!おいとまします。



(佐佐木信綱校訂/新訂 梁塵秘抄/を読みました)
(敬称略)
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ももんがぁ! 高円山のムササビ [手のひらを太陽に]

冬の高円山(たかまどやま)
雑木林は結構にぎやかですね。
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ヒヨドリの声は分かるのですが
名の知らない鳥の声がいっぱい。

たいてい鹿の気配があるのですが
今日はどこかへ行っていますね。

大文字の送り火の火床。
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見おろす盆地は平城京のはず。

大の字に沿って急峻な丘を上ります。
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ん!?
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大の字よりさらに上れば
最初のピークに穴が!
古墳の石室でしょうか。
自然の穴のようでもありますが。

なんだか不気味!



「ももんがぁ!」

と!だれかが叫べば
小心ものの私(ホントーです!)なんか
腰を抜かすところ。

ひとりで歩いていますから
もし聞こえたら
別の心配をしなければならんでしょうけど。

「ももんが」ということば!
こどもを怖がらせるときにいったようです。
江戸落語で聞いたことがあります。

落語ではまた
女性のフツー隠しているところを指したりします。
それも特別毛深いもの?!知らんけど。

別の意味でいえば
そんな「ももんが」なら怖い人は怖いんでしょう。
こどもよりおとなの方が怖い!?知らんけど。

でも!哺乳類のモモンガは
大きい個体でも 200g ほどでしょ。
しかも草食です。
かまないでしょう。
可愛いです。

空は飛びます。
滑空でしょうけど。
空飛ぶハンカチといったところでしょうか。

飛ぶのは夜中です。
夜中に飛んでいると
闇が夜を制していた時代には
怖いものと想像してしまいますか。

薄明りに目玉が光って見えたりして。

中村浩著/動物名の由来/によると
夜道を行く人の松明(たいまつ)を襲い
その火を食うといわれているそうな。
妖怪ですね。



モモンガが空飛ぶハンカチなら
ムササビは空飛ぶ座ぶとんといったところ。

ムササビの方が恐いでしょ?!
目方でいっても 10 倍はありそう。

昔はモモンガとムササビの区別が
そう厳格でもなかったのですかね。

太田雄治著/マタギ/では
奥羽連峰の猟師は
ムササビのことをバンドリと呼んでいます。

晩に飛ぶ鳥のようですから晩鳥!

近藤四郎編著/日本の野生動物99の謎/に
関東北部の猟師はモモンガを
コバンドリといっていたとあります。
小さなバンドリですね。

先ほどの妖怪は空飛ぶムササビを
「ももんがぁ」と呼んでいるのかも。



ついでに書きますが
ムササビの肉はおいしいそうな。
それに毛皮が上等だといいます。

平野惣吉著/山人の賦(やまうどのうた)Ⅰ/によると
バンドリ 1 匹で米 1 俵と交換できたそうな。
100 年ばかり前の桧枝岐村(ひのえまたむら)でのこと。

それには毛皮が一番いいときに獲らねばなりません。
一番いいときとは一番寒いとき。

「家さ帰っても」
「火を焚(て)えといて凍(しみ)とかさねえと」
「沓(くつ)も脱げねえだ」

それほど寒さがひどかったそうな。
昔の人の頑張り!エラいですね。



大宮人(おおみやびと)はこの高円山で
ムササビを目撃しています。

ますらをの 高円山に せめたれば
里におりける むささびぞこれ

大夫之 高圓山爾 迫有者
里爾下来流 牟射佐此曽此(1028)

万葉時代からムササビは
ムササビ(牟射佐此)なんですね。

大木がないと暮らせない動物ですので
この山では食事くらいでしょうけど
普段は里に下りて
大木がよく保存されている春日大社の森なんかに
棲息しているのかも。
今もたくさんいるはず。

真夜中に東大寺の近くで
にゃんこのような!
ひきつけを起こしたあかちゃんのような!
大声を聞くことがあります。

二月堂のお水取りのときに
行基杉からころがり降りてきて
私のすぐ前を通り過ぎて行ったのもたぶん!ムササビ。



あ!高円山の穴にもどります。

カップルが仮寝できるくらい充分広い。
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帰ってから思い出して
奈良市の「観光」やら
「発掘」やらを受け持っていると思われる
「公」の組織のいくつかにでんわして尋ねました。

簡単に答えてくれると思ったのですが
あわてさせて!すみませんでした。
みなさん!穴があることさえご存じないようです。
そんなに大騒ぎさせるつもりでは
なかったのですが。

たぶん!高円山を崩壊させる穴ではないようなので
ご放念あれ。



(万葉集の歌は佐佐木信綱編/白文万葉集)
(および佐佐木信綱編/新訓万葉集を参照)
(敬称略)
タグ:送り火
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