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永井荷風の味覚 森之宮病院のランチ [昼定食]

大阪メトロの森ノ宮駅をあがり
JRを越えて吉岡里帆に導かれ!
ま!いつもベタベタ貼られている
吉岡里帆のポスターに導かれ!
「UR森之宮」の横を
東に進めば昔になん度か行った
献血ルームがあります。

献血しなくなって久しい。

200 回めか 300 回めかの記念の功労盾を
曲りなりにも
献血できる体に産んでくれた
母親に感謝して渡したけど
食べられもしないものですから
捨てているかも。

その日本赤十字社の北に森之宮病院!?
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こんな病院!ありましたかね!?
記憶にないのですが。
大きな病院ですね。
2 階に外来食堂なるものがありました。

税込み 520 円の
日替わりランチがあるようです。
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この日は麻婆豆腐でした。
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味にパンチがありませんが。はは。
こんなものでしょうか!
値段が値段ですから。

病院ですから
「激辛」にもできないでしょうね。

私はしつけがいいので(?)
おいしい顔で食べられますが。



ふと思います。

永井荷風なら
「まずい!」というでしょうか。

一生!放蕩と淫行だけで生きた
この著名な作家は
その淫楽がまた小説のネタになって
大金を入手してしまい
やりたい放題の生活を許されたようです。

私は情が薄く
また!活字から
情景を組み立てる能が欠如しているので
どんな小説をも
読むことはまずありませんが。

それはさておき
永井荷風の
死ぬ 1、2 年前の日記を広げると
やたら「アリゾナにて食事」とあります。

その前の記録を見ると
やはり!別の店に連日通い
「まずくなった」で
プツリと行かなくなるヘキのようです。

ただ!なにがうまくて
どこがまずいかは書いていないような。

塩が強くなったとかは記していますが。
自分の体調や季節のせいとは
いっさいいっていません。



これだけ少年のときから孤独死するまで
放蕩三昧の人生なのに
どの女性のどの部分が可愛いのだの
どの料理のどの食感がいいのだの
具体的な記述がないとは。

ことほどさように
永井荷風は料理店と
性的関係を持った女性の固有名詞は
正直に繰り返しなん度も書いていますが
どこが気に入ったか教えませんね。

でも!まずくなっただの
評判が落ちただの
悪口は平気でいえるのですが。

女性と酒と
料理をセットにしているようです。
それが荷風の感じる「味」なのかも。

その「味」がまずくなって
店を変えるのかも知れません。



どうして
麻婆豆腐をひとつ食べるだけで
くどくど思いわずらうのでしょう。
イヤな性格ですね。

おいしいものを食べても
あしたには空腹になります。
めくるめく性愛に身を焦がしても
あしたには、、、ああ。

窓外に目をやれば
もう春ですね。



(永井荷風著/断腸亭日乗/)参照
(敬称略)
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