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天神祭 花火を見ながら尻にタッチ [わが街・大阪ブギウギ]

「抓り人は見ず 母の顔 じつと見る  (※1)

いうまでもないことですが
私のリライトが
間違っている訳じゃありません。
江戸時代の川柳には
小さい「っ」の表記はありません。

それはともかく
混雑の中!
尻を「抓ら」れたのですね。

この「抓り」
ま!終止形(動詞の基本形)なら
「抓る」でしょうけど
どう読んだらいいのでしょう。

普通なら「つねる」ですが
関西の川柳ですから
「つめる」でしょうか。

「ぢぶんとて 尻つめつても だあまつて (※2)

やっぱり「つめる」のようですね。

この川柳のころは
今どきでいう「ナンパ」は
さりげなく近づいて尻をつねるのです。

いい女を「ひっかけ」るときには
まず!尻をつねるのが常套手段です。

「ぢぶん」は「その年ごろ」
世間が
「少女」から「娘」と認めてくれたので
「ナンパ」がきたという
半分うれしい気分?!

最初の川柳もそんな娘心。

つねられたとき
その複雑な思いで
母の顔を見たというのです。
まだつねった相手を吟味する
したたかさはないようです。

もてない男性諸君は
簡単にひっかけられなくても
とにかく数を打ちましょう。

「にぎやかに 宵宮は尻の ひねり徳  (※3)

つねられ損!で怒る娘もいないような。

「もやうにはあらで 尻の 紅しぼり  (※4)

「尻」は大阪弁!
「おいど」と読んでくだされ。

外出から帰って着物を取ると
紅しぼりの模様のように
ひねられた跡が
無数についていたというのです。

痛いけど!誇らしい?!

こんなにモテるいい女!
あなた!全然つねられなかったの?
可哀そうに。
なんて!うれしそうな光景が浮かびます。



大阪三大夏祭り!
いや!日本三大祭りともいわれる
大阪天満宮の「天神祭り」の
本宮(2018/07/25)がきました。

奉納花火が打ち上げられます。

100 万人を越える人が見物に押しかけます。
「ナンパ」「ひっかけ」の天国です。

お尻!つねり放題です。

男女同権の時代なら
女性から
男性の股間を蹴って
「タマつぶし」をしてもいいですよね。

オラがこの国の大統領になったら
許す!

でも!今はどうなんでしょう。
尻にタッチしただけでも逮捕されますか。
もしそうなら伝統が泣きます。
情緒がありませんぞ。



今日は
尻をつねるのも
つねられるのもイヤですので
大阪城の天守閣へ。

よく見えますぞ!大川(旧淀川)あたり。
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手前の水面は大阪城の堀ですからね。

が!午後 7 時に閉門!追い出されました。
花火の打ち上げは 7 時半ですがね。

石垣の端っこに行きたいのですが
みんな行けません。
今日はどこも警備員が立っていて
あっちへ行け!と指示しています。

下っていたら
スロープに大勢が座っています。
その中に紛れます。

夕焼けが赤い。
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ぼちぼち開始ですが。
でも!
こんな石垣と石垣のすき間で大丈夫?!

大丈夫じゃありません。
よく見えません。
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どんどん下って帰ります。

ときどき撮影を試みますが
手持ちのコンパクトカメラ!
それにこの技術!
満足な画像は得られません。
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下に降りてしまいました。
ふり返れば
天守閣の上に大きな月がありますね。
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大手前の交差点の陸橋の上に
お尻がずらりと並んでいました。

つねってもいいでしょうか。
つねらなければ失礼にあたりませんか。

あああ!
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突然!花火が!
ビルの谷間の車道の向こうに。

けっこう身近な場所で
鑑賞できるのですね。



(川柳の掲載誌)
※1 明和 4 年(1767)発行 道しるべ
※2 宝永 6 年(1709)発行 軽口頓作
※3 天保 5 年(1836)発行 冠附類題集
※4 享保 19 年(1734)発行 へらず口
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