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浅茅ケ原に梅の花咲く 茶粥の恋 [南都有情]

奈良の三条通りを東に進み
春日大社の一之鳥居の横から入り
影向(ようごう)の松の後ろに回ります。

「阿さぢ可原(あさじがはら)」の
石標があります。
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別の表現では「浅茅ケ原」!?
なにやら!おどろおどろしいところです。
個人的なおびえですが。

浅茅ケ原とは
カヤしか生えていない寂しいところ。

万葉集にありますね。

春日野之 淺茅之原爾 後居而
時其友無 吾戀良苦者    (3196)

かすがのの あさぢがはらに おくれゐて
ときぞともなし わがこふらくは

寂しい浅茅ケ原に取り残されて
ずっとあなたのことを思っています
というような内容でしょうか。

ん!?
この歌の作者は男?!
それとも女!?

その寂しい場所がここなんですか。
とても古い地名ですね。



浅茅ケ原(!)を進めば料亭があります。
一戸建て(?)の客室がいくつか。
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「雨の日のお運びは大変。

学生時代!ここでバイトしていたおばさん!
いや!おね~さんがいっていたような。

ん!?
今!頭に浮かんだ人は
十三(じゅうそう)の料亭でした!たしか。
すると!あの人かな。
いや!あのおね~さんは
ミナミのアルサロ専門と聞いたような。

またもや記憶が混濁しています。
人も場所も違っているのかも。
忘れてください。

ま!あのたくましいかの女たちなら
浅茅ケ原に置き去りにされても
若い男をつかまえて
アッシーくんにして脱出するでしょうなぁ。

あは!アッシーとは死語!?
古い単語を思い出したものです。

冬枯れの小池をヌタ場にしています。
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たぶん!シカ。
イノシシかも知れませんが。

夜中にキツネが化けた美女にだまされて
ここで入浴してはいけません。



梅の花の下に
「片岡」ときざまれた石があります。
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片岡梅林です。

「たよりなき ままに訪ねし 春日野は
「雲か霞か 梅の花咲く
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「花の香を 風のたよりに 添えて出す
「小さな恋は 若い日のまま
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「人の梅 手折る心の 恥ずかしさ
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「ぬしのある 梅と知らねど 立ちどまる
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「売り切れし 草餅にくし 梅白し
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「梅の花 年年歳歳 あい似たり
「歳歳年々 心はやせて

10 代のころと少しも進歩しない
恋心を持って生きていて!恥ずかしい。

10 代のころと変わらない
つたない詩歌しかできない身も恥ずかしい。
おらには即興詩は無理だんべ。
ま!じっくり推敲したら
一生にひとつも作れないでしょうけど。



色気も大事ですが
常に食い気は放しません。

奈良でランチして帰ります。

アーケードのある
もちいどのセンター街を南下し
下御門商店街に入ったところにある
「懐石料理 円」に入店。

新型コロナウイルス禍で
私の好きだった朝食の営業がなく
嘆いていたのですが
ランチ営業はありました。

「野菜たっぷりランチ」をいただきます。
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茶粥のランチです。

私好みで満足しました。
税込み 700 円も
周辺の価格に比べて安価です。



(白文及び新訓 万葉集/佐佐木信綱編/)参照
(敬称略)
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