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夕霧大夫を見た たくさんのおかずの定食 [わが街・大阪ブギウギ]

大阪市の高台の南北に走る谷町筋と
その西に並行して延びる松屋町筋の間に
寺院がひしめきあっています。

大阪メトロの谷町九丁目駅から
西にくだったところにある淨國寺に
夕霧大夫の墓参にきました。
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墓碑の正面には戒名が!
裏面には「あふぎや夕ぎり」と
刻まれています。

さらに向かって左に
上島鬼貫の句
「此塚に柳なくともあわれ也」が
書いてあります。

夕霧は伝説になっている絶世の美女。
京の島原の扇屋の太夫。
扇屋が政策から
大坂(大阪)の新町に移転すると
ともに越してきたひとです。

どのくらいすごいかといえば
井原西鶴の好色一代男によれば

 姿を見るまでもなし
 髪を結ふまでもなし
 地顔素足の尋常
 はづれゆたかにほそく

(ま!非のうちどこのない容姿で)

 歌に声よく
 琴の弾き手
 三味線の得もの

(芸事全般できて)

 文づらけ高く長文の書きて

(名文がかけるのです)

 ものをもらわず
 ものを惜しまず
 情ふかく

性格もいい大変な美女だったのですね。

でも!美人薄命!
享年は!ここには 27 歳とありますが
24 ~ 27 歳くらいかな。
亡くなった日は分かっていても
誕生日に諸説があるような気がします。

淨國寺の境内では春の花が
夕霧と妍(けん)を競っていました。
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今日(2023/04/02)は
淨國寺の「花祭り」です。

夕霧大夫の行列があります。
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禿(かむろ)!新造(しんぞ)!
夕霧太夫とつづいています。
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行列は金台寺から出て淨國寺に行き
奉納法要するようです。
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この日は
「なにわ人形芝居フェスティバル」も開催中。
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この周辺の寺社!公園!空地等で
全国から集まった
40 ばかりの人形劇が行われていました。

生玉(いくたま)公園には
グルメやらメイクやらの
ブースが立っています。
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無料イベントもあったようですが
よく分からないから!帰ります。



西に歩けば黒門市場に出ました。
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インバウンド(訪日旅行)だらけ。
新型コロナウイルス禍の前の
活気がもどったかのようです。

簡易テーブルで
大勢のインバウンドが食べています。
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ひぇ~!
ひと舟が 5,000 円!
いや! 6,000 円!
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いやいや!その横には 10,000 円!
20,000 円! 30,000 円!
もう見るのがいやになり!通り過ぎます。
一番高かったものはいくらだったのやら。

コロナ禍の前に
いくつかの店舗が法外な値段で
外国のひとに販売していると
商店街の仲間内で
問題になっていましたが。

それでなければいいのですが。



もう!懐中不如意のものを
相手にしなくなってきた
黒門市場を抜けます。

抜けたところの置き看板が気になります。
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食い意地の張った阿呆を引き留める
惹句(じゃっく)があるじゃないですか。
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「メインのお料理に
 たくさんのおかず
 豚汁がついた定食」とは。

屋号は「ふらんくす」ですか。
変な名前!(すみません)

地下の店舗にもぐります。

定食はこのメニューだけ。
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いいじゃないですか。

税込み 1,200 円。

普段は百円台のもので
ランチするのを標準としているのに
黒門市場の
景気のいい値段ばかリ見てきた後には
安価に感じます。はは。
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