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白鷺公園のハナショウブ [解語の枯れ尾花]

たとえば車窓に一瞬通り過ぎた花を見て
「アヤメが咲いていますね」とか
「ハナショウブの季節かぁ」とかいっても
会話は成り立つでしょうけど
アヤメとハナショウブは違うはず。

アヤメ!ハナショウブ!カキツバタ!
ジャーマンアイリス!イチハツ!
キショウブ!等々
性質は大きく違うので
栽培するときにはよほど気をつかわなければ
失敗しています。

まぁ!これらはアヤメ科で
同じような花の形をしているかも知れませんが
サトイモ科のショウブは
まったく異なる花をつけます。

なのに!
ハナショウブをショウブと信じている人がいて
ときどき混乱しています。



俳句の世界では
漢字を使い分けているようです。

渓蓀(アヤメ)!花菖蒲(ハナショウブ)!
杜若(カキツバタ)!紫羅傘(イチハツ)!
キショウブとジャーマンアイリスは分かりませんが
私なら
黄菖蒲!独逸渓蓀!と書きかねません。

しかし!
花菖蒲を詠んでいるのに
「菖蒲」と書いている俳句も多いようです。
先日行った大鳥大社でも(拙ブログ 2015/06/08
ハナショウブを
菖蒲と呼んでいましたが。

それに「菖蒲」は「アヤメ」とも読むんですねぇ。
今!書いていると
頭の中があじゃぱ~でんがな。

五月(さつき)の節(せち)の
菖蒲(あやめ)の蔵人(くらうど)
菖蒲(さうぶ)のかづら

と枕草子にありますが
「しょうぶ」のかつらをつけた人を
「あやめ」の蔵人と呼んでいます。
もうなにがなんやら。

余談ですが
「かづら(かつら)」といっても
加齢臭おじさんのアデランスではなく
植物の髪飾りのことかな。

蔵人とはフツーは男の職掌でしょうけど
菖蒲の蔵人にかぎり女性のようです。



それで!これはなんですか?!
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手前の紫色の花はハナショウブです。
それからハス(蓮)
その向こうの背の高い剣先のような葉!
周囲のハナショウブより頭ひとつも抜けて
目立っていますが。

公園の職員も分からないとかで
みなさん!思案投げ首。

ショウブが紛れ込んで
大きく伸びたのじゃないでしょうか。

だれか水に入って
葉の匂いをかいでみてください。
それに株元に
肉穂(にくすい)花序がありませんか。

結局!謎のままになりましたけど。



堺市の白鷺公園のハナショウブ園にきています。
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水面が大きい公園ですね。
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それにしても!水が汚い。
大きなコイ(鯉)がアップアップしています。
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ここ!川なんですか?!
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「いや!違いますよ」
近所に住んでいるおじさんが答えます。

たまり水だといいます。
小さな川の水も取り込んでいるらしいのですが
その川の水も水質が最悪だとか。

無数にいるアカミミガメを一掃して
水質をなんとかしなければ!と
おじさんは嘆いていました。



一周してきても
迷カメラマンたちは
三脚を立てたまま動こうとしませんね。
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さっきよりちょっと減っているようですが
じきにおしくらまんじゅう化します。
うっとうしいですね。

これら三脚組もアカミミガメといっしょに
なんとかしなければなりませんね。

なんともならんでしょうから
料金を取ったらどうでしょうか。

それとも三脚を立てるごとに
アカミミガメを 1 匹
強制的に持って帰らせるとか。

三脚組の合い間から
1 枚撮って帰ります。
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この公園を往復歩いて
なぜか目に飛び込んできて気になった花。
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変わった花!と思ったのですが
今あらためて見ると
そんなに不思議な花でもないですかね。



花菖蒲おんなざかりをちょっと過ぎ (駄郎)

駄郎(吉川潮)が
女優の冨士眞奈美を見て詠んだそうな。

冨士眞奈美ってなん歳?!
「ちょっと過ぎ」ではないような。



(敬称略)


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