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大和民俗公園にて [猫も歩けば棒立ち]

唐箕(とうみ)があります。
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風選する道具。
上から穀物なんかを入れて
人工の風の中を落とせば
軽い籾殻なんかは吹き飛び
重い実は下に落ちて
選り分けられるという
よくできた道具ですね。

まだ各地に比較的よく残っていて
そう珍しいものではないのですが
先日!年には不足のない人たちが
「知らない」だの「使っていた」だのと
白熱した(?)討論をしていたので
ふと!気になったりして。

奈良県立民俗博物館内の展示。

近鉄郡山駅から真西に
一直線に 3km も歩けば
(よいこはバスに乗ってね)
大和民俗公園がありました。

その中に民俗博物館があります。

半世紀以上前の奈良県の産業や
衣食住を常設展示していました。

「鶴の恩返し」の挿絵みたい。
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機(はた)織りの家ですか。



大和民俗公園は広い!

広場あり里山あり!
池や花壇もあり
「26.6ha ありますので」
1 周すれば 1 時間のハイキングになると
教えてくれましたが
26.6ha がどれほどのものかよく分かりませんが
広い。

古民家が移設されています。
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(旧鹿沼家・旧臼井家)

奈良県は南北に長い県。
それぞれの地で
地形や気候風土が大きく違うようです。

これは「町屋集落」にあった古民家。

「町屋」は土地の名前か
町の中の家のことか知りませんが。
どちらも商家みたいです。

だれも住んではいないのに
旧鹿沼家にはツバメが営巣していました。
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国中集落。
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(旧吉川家)

「国中」の意味もやっぱり分かりませんが。
大きな農家ばかりのような。
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(旧赤土家離座敷・旧萩原家)



公園の休憩所に
キツネ(狐)がいました。
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キツネなんて軽々しく呼んではなりませぬ。

「矢田の熊五郎」という名の超能力を持ったキツネ。
このあたりの人は困ったとき
なん度も助けられたそうな。

その昔はこの公園に
熊五郎大明神が祀(まつ)られていたとか。

今でもお願いして手を打つと
この建てものの天井が
「コーン!コーン」と答えるそうな。

答えなかったら!あきらめてください。

それにしても
キツネなのにクマ五郎とは。



「里山の駅」の道標がありました。

ああ!昼食時間は過ぎているので
なにか買いましょうか。
レストランでも併設されていたらいいのですが。

公園の外に
「里山の駅 風とんぼ」がありましたが。
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なんだかイメージが違いますが。
農作物販売やレストランは?!

野外活動センター!?

「道の駅」のように
通りすがりの人は相手にしていない?!

なにも売っていません。
なんですか!ハラへったぞ~!



再び公園にもどります。
なんだか急に足が重い。

宇陀・東山集落にたどり着きました。
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(旧八重川家)

やっぱり大きな農家でしょうね。

林業も営んでいたらしい旧岩本家に
馬屋(まや)があります。
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馬も同じ屋根の下で暮らしたのです。

美しい!
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(旧松井家)

日本の民家は美し過ぎて涙が出ます。



吉野集落に入ります。

山の中の集落だとは
私でもだいたい見当がつきます。

先ほど見てきた民家とは
まったく趣が異なりますね。
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(旧前坊家)

現代のおしゃれな別荘のような。
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(旧木村家)



里山の木洩れ陽の中をたどります。

卯の花が咲いています。
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サラサウツギの仲間でしょうか。

梅雨どきは
里山は昼でも「卯花月夜(うのはなづくよ)」
きれいですが
おなかすいたよ~!

まだ!生きている私です。

花ゆゑゆゑに 顕(あら)はれたよなう
あら卯の花や 卯の花や

16 世紀の閑吟集にあった忍び逢いの小唄。

まだ!色気のある私です。
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