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百済寺と靴下の広陵町 [町道!街道!眠り未だ足らず]

立派な三重の塔があります。
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奈良県広陵町の百済寺です。

「百済(くだら)」という名称は
各地に残っていますが。
ここも由緒がある寺院かも。

いつの時代からさびれたのか
今はこの塔と小さな本堂らしき建てものが
春日若宮神社の境内に間借りしているような印象。
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歌碑があります。
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万葉集の山部赤人の歌。

百済野乃 芽古枝爾 待春跡
居之鶯 鳴爾鶏鵡鴨

万葉仮名のままできざまれています。

万葉集の歌碑には
訓読みにした歌碑もありますが。
それが分かりやすいのでいいと思ったり
こんな万葉仮名そのままの方が
趣があると思ったり。

横に読み下してありますが。

くだらのの はぎのふるえに はるまつと
をりしうぐひす なきにけむかも

わが家にある
佐佐木信綱編/新訓万葉集/と同じです。
万葉集は不思議な文字の羅列ですが
だれが読んでもそう読めるもんですか。



奈良盆地の西にあって
田園の広がるのどかな平和そうな町です。

このあたりには
10 を越す「町」がひしめき合っていますが
平成の大合併にも動かなかったようです。

全国には広陵町より人口のない「町」でも
「市」になっているのにね。

歩いてみれば「水」の豊富なところのような。

東から歩いたのですが
田原本町との境に曽我川。
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葛城川。
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高田川。
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大きな川はみんな町を南北に流れていました。
まだまだ生物が棲息していそうな川です。



広陵町と聞いて思い浮かぶのは
「かぐや姫」ゆかりのはなしか
馬見丘陵公園だけですが。(拙ブログ 2015/02/21

朝「どこへ行くの?!」と聞くおばさんに
「広陵町」と答えたら
「ああ!靴下かぁ!」なんていっていましたが。

あ!?
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なるほど!
「靴下の町」と書いてありますね。
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「靴下生産量 全国一」
「古墳の数 日本一」
「かぐや姫のまち」
「やまと小町なすび」
だそうですよ。

どれもあまりピンときませんが
「やまと小町なすび」!
おいしそうですね。



高田川に沿って下り
米と粕と「花酵母」で造った焼酎
「吟の薫(ぎんのかおり)」がほしくて
長龍酒造の広陵蔵に寄ります。

ありました。

この「花酵母」の香りがたまりません。

ひと口飲んでみようかと
取り出してながめる道すがら。
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(敬称略)
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