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荒山公園の梅林 色香に弱い貧乏神 [解語の枯れ尾花]

わ~!すごい!
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想像していた以上に立派な梅林です。
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荒山(こうぜん)公園の春です。
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比較的新しい梅林です。
昭和 58 年(1983)ごろから植栽したのだそうな。
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梅の木は 50 品種 1,400 本もあるとか。



泉北ニュータウンの中です。
雑木林の泉北丘陵をブルでひっかきまわして
イノシシやキツネを追い出して
ま!自然破壊ですなぁ!
予定人口 18 万人の大きな町を
50 年前から造っているのです。

泉ヶ丘地区と栂(とが)地区と光明池地区とに
分かれているそうなんですが
ここは堺市南区宮山台と書いてありますから
泉ヶ丘地区でしょうか。

そんな訳で!梅林も新しいのでしょう。



突然思い立って
昼食休憩の間に
ちょっとだけ見学しようときたのですが
安易過ぎました。はは。
「泉北」は遠い。

その上!泉北高速鉄道は運賃が高くて
南海電車か大阪市営地下鉄を
乗り継いで行かねばなりませんから
交通費はかさみましたねぇ。

静かな住宅街にあるせいか
これだけの梅林があっても
香具師(てきや)もやってきていません。
おなか!空いたよ~!

梅林の入り口で農家だというおばちゃんが
筍なんかを売っていました。

瓶詰めの筍は持って歩くには重いからあきらめて
みかん(100 円)と青い大豆(220 円)を買いました。
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坊主池と呼ばれている
蓮池のほとりでみかんのランチです。
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みかんの皮は相当くたびれていて
商品価値はかぎりなくゼロかも知れませんが
適度に追熟していて!おいしい。



坊主池という名称や蓮池から
寺院に関係があるのかと短絡的に想像したのですが
この荒山公園はその昔
多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)の
境内だったそうです。

梅林より少し上がります。
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神さまが鎮座しておられました。
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いちいちそう呼んでいたら舌をかむからか
多治速比売神社とはいわず
荒山宮(こうぜんのみや)という
通称(?)があるようです。

だから!荒山(こうぜん)公園でしたか。

福石神だそうな。
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ある家に棲んでいた貧乏神は
まるまると太っていました。

その家の夫婦がたいそう働きもので
稲の収穫が多く
貧乏神はたらふく食べていたのです。

それに引き換え!夫婦は貧乏になるばかり。

あるとき意を決して
貧乏神を捕えて捨てようとしたのですが
栄養の足りていた貧乏神は強い!
歯が立ちません。

一計を案じた女房は
着ものを脱いで!腰巻を取ったのです!

たちまち貧乏神は
力が抜けて捕獲されてしまいました。

「オレだって好きで」
「貧乏神に生まれてきた訳じゃない」

貧乏神は「福石」に変身したのです。

この福石を拝んだおかげで
夫婦は長者になったとさ。

ひとり占めはよくないので
この境内に寄進したとか。

神さまも色香に弱い!
あんたがそうでも恥じることはない!
という教えじゃないですからね!
誤解のないようにね。



美しい本殿があります。
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芭蕉に蟷螂(かまきり)の
透かし彫りなんかがあるそうなんですが
残念ながら異教徒は
ほんのすき間から拝むだけでした。



神社の正面側には
焼き芋を売っていましたが。
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