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ゲンノショウコ 赤花 白花 [解語の枯れ尾花]

ゲンノショウコが咲いています。
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すごく大昔からわが家にいますが。

一番古いと思っていたのは
シロバナタンポポなんですが
それは全部!大阪城公園に移植してしまい
たぶん!今ではこれが一番の古顔。

でも!来歴を思い出せません。

こぼれ種から芽吹いて
あちこちに間借りして咲いていますが
多年草なので!どの株が
どのくらい古いものか分かりません。

なん年も!なん十年も
意識したことがありません。
(なん十年はウソですが)

なんだかねぇ!閉塞感のある毎日。
ゲンノショウコの花を
ながめて過ごさざるをえない日々。





「新型の コロナウイルスが 満ち満ちて
「げんのしょうこを ひと日ながめる


「虫の音も 小鳥の声も たまにある
「げんのしょうこは 身じろぎもせず


「花の散る ときも知らずに 濡れそぼつ
「げんのしょうこに 秋の雨降る





春の終わりから秋中咲いています。
白地に薄い紫色の筋が認められる花もあります。

関西周辺の野山を歩くと
紅色の花に出会います。
白色は関東のほうでよく見られる花かも。
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ということは!
この辺で採集したものではなく
東国からきたものでしょうか。





「ふるさとも 親きょうだいも あったはず
「げんのしょうこの 赤いはなびら


「音もなく きみの乳首に 秋が立つ
「げんのしょうこの 白いはなびら


「西は赤 東は白と 咲き分けて
「げんのしょうこの 恋は悲しい





土屋文明の歌に

『大和の赤花 風露草 根を掘りて
『送りたまはれ 面倒にても

がありました。

風露草はゲンノショウコのことでしょう。

群馬生まれの文明は
白花のゲンノショウコの中で育ち
赤花のそれがほしかったのですね。

ふしぎと!白花地区の人は赤花をほしがり
赤花地区の人は白花を求めるようです。

まわりにあるゲンノショウコより
珍しい!花色の違うほうが
薬効が強いと信じられていたのでしょう。





「冷コーか アイスコーヒーか 知らなくも
「げんのしょうこは 太陽に向く


「はんなりと だらりの帯が 遠ざかる 
「げんのしょうこは 鉢からこぼれ


「あの夢も あのうたも消え あの人も
「げんのしょうこの 花はほほえむ





「現の証拠」という
漢字をあてるくらいですから
下痢止めの薬効は
昔から認められていたようです。

イシャナカセとか
そんな意味の方言が多いらしい。
すぐ効くのでタチマチグサというものも。

昔は野営のときなどに
胃痛の人に煎じてあげたりしましたが
「それ!」
「キンポウゲ(有毒)と違うの?!」
といわれたときから
自信がなくなり
今では薬店に走るようにしていますが。





「西日射す 部屋でけものの からみあい
「げんのしょうこの咲く 遠い日 


「底に落ち 果てに流され なお生きる
「げんのしょうこは 秋にうそぶく


「きのう今日捨てて あしたは 酒に消え
「げんのしょうこは 闇にほほえむ





わが家では今年はタデ(蓼)がいっぱい。
ヤナギタデですが勢いがよろしい。
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この草の来歴は分かっています。
まだ!
あべのハルカスのなかった昔の近鉄百貨店の
地下の売り場で食品として買ったものを
水にさして発根させたものが最初です。

すでに 14 年前にわが家で
“馬に食わせるほど”
繁茂していました。(拙ブログ 2007/09/04

ん?!
これがシロバナタンポポより
ゲンノショウコより
古くから棲んでいるのかも知れません。

なぜか
絶対に植えるはずのないイヌタデもいっしょ。
赤い花はイヌタデ。
白い花がヤナギタデです。
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(敬称略)
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