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年越しそば 風天の句の去年今年 [こな(粉)もん]

大みそかです。

歴史のある風習も行事も少なく
強いゲン担ぎも禁忌(きんき)もない家で
祖母の後ろで般若心経を
あげるマネをする程度の帰依で育ったので
こんなに大きく(!)なっても
感慨にひたるものはないですね。

いいとこの子女のごとく
年越しそばでも食べますか。
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市販のうどん用の
甘く煮た油揚げをトッピング。

こんなぜいたくな(?)
年越しそばを食べているものは
大阪にもそういますまい。
はは。
いった後から寂しくなりますがね。

ま!焼きそばですがね。
焼きそばでもインスタント食品!
カップ焼きそばですがね。
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安価だから購入しているこれも
年初から値あげがとまらず
年末には
ひとつ 73 円(税抜き)にもなりましたが。



麺類は積極的に選ばない私ですが
最近!こんな汁なし麺は
ランチによく食べるような。
復唱しますが!安くて!
保存のきく理由だけかも。

といっても!具があるほうが食べやすい。

たいてい!青ネギをトッピングしますが
花かつおや納豆のときも。

あるときは
そのみっつをのせたぜいたく(!)麵。
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しかも
おにぎり(税抜き 49 円)もつけたランチ。

こんなぜいたくなランチは、、、!
もういいません!心に寒い風が吹くから。



味つけメンマのトッピングもおいしい。
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味つけ海苔や韓国海苔もいいですね。

しかし!到来ものの
「焼きいも風味」の海苔はまずかった!
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いや!口に合いませんでしたね。
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送ってくれた人は
味見していたのでしょうか。

あ!そんなことをいっては無礼ですね。
私の舌が悪いのでしょう。



「行く年しかたないねていよう

風天の句があります。

「テレビ消しひとりだった大みそか

風天は俳優の渥美清の俳号。

年末年始の詩歌には
故郷や家族のことが
よく詠(うた)われていますが
渥美清の句にはそれがありません。

「ただひとり風の音聞く大晦日

ちゃんと円満な家庭があり
ちゃんと帰宅していたようですが
家族の周囲の句はありません。
年末年始だけではなく!
どこにもありません。
母親のことを詠(よ)んだ句はありますが
数は少ない。

吹きだまりの奥の居酒屋や
仕事の打ち合わせの後の喫茶店などで
家族の自慢ばなしをする
鼻持ちならない人がいます。

他人の私たちにおおげさに自慢したって
嫌われるだけなのに。

家族のことをはなしたいのなら
下に落ちたことをしゃべってください。

息子がまた逮捕された!とか。
父がトラの檻に落ちて尻を食われた!とか。
娘が学校のトイレで出産した!とか。
55 歳の妻が駆け落ちした!とか。

それなら!
みんなで大いに笑えるじゃないですか。

渥美清の句の精神に感服します。

「いみもなくふきげんな顔してみる三が日

風天の句には
モーラをはずしているものが多い。
五七五にまとめられない
作品でもないと思うのですが。
それが風天らしさでしょうか。



新年になりました。

「命継ぐ
「深息しては去年今年(こぞことし) 波郷



(敬称略)
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