池波正太郎の白瓜の雷干し

池波正太郎は無類の
「瓜（うり）」好きのようです。
それも「白瓜」と決まっているようです。
あの奈良漬の主役の白瓜！

白瓜を薄く切って塩もみしたものに目がなく
こどものときから
あればあるだけみんな食べてしまったと
あちこちに書いていましたね。

塩もみした白瓜を
バターたっぷり塗ったパンにはさんだ
サンドイッチも好物で
功成り名を遂げてからでも食べていたようです。

花の咲かない私は青瓜で。

青瓜を切って
青梅を漬けておいた醤油でもんでから
きな粉をはたきました。
マーガリンを塗ったパンにはさみました。



池波正太郎はまた
祖母の作る瓜の雷（かみなり）干しを
懐かしがっています。

私はやっぱり青瓜で。
このあたりでは白瓜はあんまり店頭に出てきません。

青瓜の前後を落として
スプーンで中のワタを抜き
漬け物器で塩水に1晩浸けておきました。

らせんに切らねばなりません。
このぐるぐるに切った形が雷光に似ているから
雷干しというのでしょうか。
朝から晩まで干しました。



厚く切り過ぎたのか
ぶら下げたら！
雷光？がだらしなく伸びてしまいました。はは。

それをぶつぶつ切って
削り節をかけて
やはり青梅醤油を振っていただきます。

果たしてこれらが
池波正太郎の味やら。
はは！ちょっと違いますか。

でも！私にはこの青瓜で充分！
暑いときにも食欲が出ます。
夏の朝は
青瓜のサンドと雷干しに限ります。

（敬称略）

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