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笠置山 風の墓標 [猫も歩けば棒立ち]

「笠(かさ)やん」の墓標。
大きな石に石のプレートがはめられています。

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笠やん追悼

平成2年夏どこから来たのか笠置山に住みついて5年
多くの人々に愛され可愛がられた野良猫 笠やん
笠置山を訪れる多くの観光客と共に
日に何回となく笠置寺修行場を歩いていた
人は案内猫“笠やん”と呼んだが
君は君自身修行をしていたのではなかったのか
君の姿を見ているとほんとうに猫だろうか
ほんとうは人間ではないかと
愛され可愛がられた笠やん
しかし平成6年2月2日
冬にしては風のない暖かい日だった
君は君の好きな駐車場脇で冷たくなってしまっていた
朝は元気だったのに
静かに笠置山を去ってしまった笠やん
多くの人々に愛と夢と希望を与えてくれた笠やん
有難う

笠やんを愛した全國の多くの人々と共に
ここに君の名を永久に止めたいと思う


と刻まれています。

私は「笠やん」の存命中
2度3度笠置山を訪れていますが
1度も案内されたことはありません。
ニャンコにも嫌われていましたか。はは。

「笠やん」が死んだ直後にも来ました。
あれ以来ですから15年ぶりですか!

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この大岩の影に
「笠やん」の写真が貼ってある石板がありました。
たしかこの下に眠っているのでは。合掌。

真夏の昼どき
下界の木津川では多くのキャンパーたちが騒いでいますが
この山頂には誰もやってきません。

ひとり!
いや!「笠やん」と同行二人で修行場をまわります。

たびたびの戦火で焼けている弥勒磨崖仏。
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千手屈。
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虚空蔵磨崖仏。
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胎内くぐり。
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山頂は水場がないため!ここをくぐって身を清めます。

ゆるぎ石。
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笠置橋下流のキャンプのテントが小さく見えます。
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平等石。
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蟻の戸わたり。
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おなかがはさまりました。やせなきゃ、、、。

貝吹き石。
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後醍醐天皇行在所あと。
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蝉時雨の木陰に座れば
そよ風が吹き抜けていきます。
「笠やん」の墓参はしましたが
もう10年以上自分の先祖の墓参をしたことありません。

でも!私には心に風の墓標がありますから。

人間 到る所 青山あり。
人間 到る所 心に先祖の青山あり。

笠やんの墓標



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