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お骨仏の一心寺 [わが街・大阪ブギウギ]

若い夫婦が神妙な顔で歩いていました。
「一心寺(いっしんじ)にお骨を納めに」といいます。

ああ!半年ほど前に
まだ50代の父親が亡くなっていましたね。

“ 骨仏(こつぼとけ)になるんですね ”というと
「なんですかあ!?」

え!?
大阪人のクセに一心寺の骨仏を知りませんか。
若い人は興味がないのでしょうね。

説明してあげたら
「そんな!あほな!」
信用しませんね。
私だってときどきホントのことをいいますよ。はは。

一心寺は
法然が結んだ草庵から発展した寺のようですから
当然!浄土宗でしょうね。

施餓鬼(せがき)法要をいつでもしている?寺院だそうです。
また宗派を越えて
遺骨を受け入れています。
そんなこんなで!年中!
境内は善男善女でにぎやかです。

集まった遺骨は固められて
仏さま(阿弥陀仏)になっています。
骨仏と呼ばれています。

余談ですが
私の周囲の全員が
「こつぼとけ」といいますが
「おこつぶつ」というのが
礼儀にかなっているのかも知れません。

ともかく骨仏は
ほぼ10年ごとに1体作られて
今!
7体あります。
戦後に作られたものばかりです。
昔の骨仏は空襲で焼かれてしまったからです。

最近のは20万人ほどのお骨を使って作られたそうです。
blog骨仏.jpg
(右の白っぽい仏像が一番新しい仏さまです)

骨仏とは
みんなでひとつの仏さま?!
ふと!無教養ならびに無神論者は
靖国神社の合祀(ごうし)を連想しましたが
不謹慎でしょうか。

靖国神社の神さまはひとつ!?
みんなが集まって
ひとつの神さまじゃなかったですか。
それゆえ
ひとつに融合した中から
例えばA級戦犯だけ
除けだのはずせだのといわれても
はずしようがないのですよね。

間違っていたらごめんなさい。

一心寺でも骨仏になってから
うちのと~ちゃんだけ返してくれと
いっても無理です。

こんな思想!お釈迦さまの教えにありました?!
日本では仏教も神道も似てくるものですか?!

ま!墓地ならお参りする人が絶えたら
片づけられて無に還りますが
骨仏になっていたら
寺がある限り
誰かがお参りしてくれるでしょう。いいですね。

あいも変わらず
ノーテンキな愚考をめぐらせながら
一心寺を見学(参拝にあらず)しています。
私の知人もなん人か骨仏になっているのに
バチ当たりなことです。

blog納骨堂.jpg
(骨仏のおわします一心寺納骨堂)

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