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柳生の里で虫に無視される [町道!街道!眠り未だ足らず]

笠置山で「笠やん」の墓参を終え
ふと時刻を確かめるとまだ正午過ぎ。
予定になかったのですが
なんとなく!寺の前の東海自然歩道を
左に!つまり柳生方面に向かってしまいました。

初めは林間だったのですが
すぐにかんかん照り!
日陰の全くない車道が
これでもかというほどつづきます。

こんな情緒もなんにもない道を
東海自然歩道に選定したのは誰だ!
責任者出てこい!
出てきて歩いてみろ!

熱中症の初期か!ひとり叫びながら歩きます。
日中!出会う者はありません。
くるまだって滅多に通りません。

どうしてこちらにきたんだろ!
後悔しても遅いけど!

京都府から奈良県に入り
柳生の里に出ました。
穂を出し始めた水田の中
大昔に忘れていた「草いきれ」を感じながら
ただ歩きます。

やっと柳生十兵衛が植えたという
「十兵衛杉」まできました。
杉.jpg
もう30年以上前に落雷で枯れたというのに
この炎天下!立派に立っていますね。

柳生の里にもいくつか名所があるのですが
どうでもよろしい!
どこかで休みたい。
でも!どこに座ってもミイラになりそう!

記憶をたどって元・家老屋敷へ。
古い屋敷ですから
エアコンなんかあるはずもありません。

家中の障子は開け放たれています。
縁側2.jpg
(カメラもふらふら傾いています)

縁側に座ると
あ!?微風を感じます。

ただ座りつづけます。
乾燥した庭を見ながら。
半分寝ながら。

遠い記憶にあるような日本の縁側です。
縁側1.jpg

夢か現(うつつ)か
蝶道があるのか
色々な蝶が
カメレオンなら捕まえられるほどの
視界をふらふら横切ります。

1時間経っても人は誰もきません。

ほんの目前を
大きなカミキリムシが飛んでいきました。
ゆっくり不格好に飛んでいる姿は笑えました。

これまた大きなアリが膝に登って
反対側に降りていきました。

なんにもしない時間が流れます。
貧乏性で!生き急いで!
年中せこせこ動いている私には珍しい。

記憶の底で消えかかっている
ふるさとの縁側を恋しい人!
ぼ~っとしたい人!
おすすめです。

旧柳生藩家老屋敷



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