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明石海峡大橋に夕陽が沈んだ [わが街・大阪ブギウギ]

万葉集の柿本人麻呂の歌。

ともしびの 明石大門(あかしおほと)に 入らむ日や
こぎ別れなむ 家のあたり見ず

明石海峡大橋に大きな太陽が降りてきました。
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人麻呂は明石海峡の船上で
西に沈む陽を見ていたのでしょうか。

私は大阪府咲洲(さきしま)庁舎(旧WTC)の
55 階の展望台から見ています。



ぼけっ!(大阪弁のののしりのことば!?)

あ!ちょうどボケの花も咲いていました。
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ぼけっ!

大阪市のぼんくら行政!
政治家や役人どもは自分の金でもないものだから
ハコモノを造りまくって全部!破綻!
きれいさっぱり?!見事なもの!はは。

象徴的(?)なボケの花の向こうに
破綻のランドマークになった咲洲庁舎がありました。
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高さ 256m 。
展望台は 252m 360°ガラス張り。



展望台ではみんな西側に集まっています。
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瀬戸内海!
もっと細かくいえば
明石海峡大橋に沈む陽を撮影したいのですね。

みんな!バカでかいカメラやら
見たこともない機材やら抱えています。

いくら機材がよくても!高い授業料を払っても
持って生まれたセンスが悪ければ
芸術にはならないというのが私の持論。

カメラもバカちょん!
(こんなカメラ!だれも持ってきていません!はは)
感性も悪い私は!じたばたしないで
入場券(500 円)についていた
カフェの金券(100 円)をつかうもんね。

といっても!メニューに飲みたいものもないので
生ビール(550 円 – 金券)でも。
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ん!?
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生ビールの向こうの夕暮れの街に
あべのハルカス」が浮かんでいます。



午後 5 時半過ぎて
さらにひとつ上の階に入場を許されました。

この階は針金の仕切りがあるだけ
360°吹きさらし!風が寒い。
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ここでもみんな西側に集結。
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夕陽が好きなんですね。

春!
風!
夕陽!とつぶやいて連想。

嫩水春来別様光
 (どんすい はるきたって べつようにひかる)
草芽緑甚却成黄
 (そうが みどりはなはだしく かえってきとなる)
東風似与行人便
 (とうふう こうじんのために べんになるににて)
吹尽寒雲放夕陽
 (かんうんをふきつくして せきようをひらく)

南宋の楊万里の七言絶句。

詩では小川がキラキラでしょうけど
眼下には瀬戸内海がキラキラ光っています。
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午後 6 時近く
夕陽がどんどん落ちて行きます。
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ふと!
サルに近いヒトが
夕陽を浴びている光景が脳裏に浮かびました。

恐竜の時代は過ぎたものの
干ばつが 1000 万年もつづき
ヒトザルは餓死しかかっています。

「2001 年宇宙の旅」
この一世を風靡(ふうび)した映画を
見たことがあるかも知れませんが
まったく記憶にないのですが
小説ではヒトザルが夕陽を浴びていたような。

絶望の中で
それでもヒトは夕陽に魅かれるものでしょうか。
太古のころから。



6 時を過ぎたら
夜のとばりに紛れてしまいました。
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あれ!?
ア-サー・C・クラーク著/
小説・2001 年宇宙の旅/伊藤典夫訳/には
絶滅への道を進むヒトザルは
夕陽をのんびり浴びていませんでした。

私はなんの幻影を見たのでしょう。



(敬称略)
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